よむよま

よむ・よまない、それから。

ペテロの葬列2話~最終話

2014-09-16 20:48:45 | 見る
連ドラ「ペテロの葬列」
一話だけ見たあと録画がたまってたのを一気見。

一話で、バスジャックした犯人(長塚京三)が死んでしまい、
彼が呼ぼうとした3悪人が何者か、彼自身が何者なのかもわからないままだった。

精神的に壊れてしまったような編集長(室井滋)の過去に何があったのか。

犯人が、皆さんに慰謝料を払いますよと話していた、
その慰謝料とおぼしき金がそれぞれに宅配便で送られてきた。
犯人自身は死んでいるのに、誰が?

主人公・杉村(小泉孝太郎)の舅である今多コンツェルンの会長が、
編集長の状態から犯人の素性を推量した。
自己啓発セミナーのトレーナーではないか、と。

以前、自己啓発が流行し、企業がこぞって社員をセミナーに参加させていたころ、
今多コンツェルンもその一つに社員を送り込んで受けさせていた。
編集長も参加者の一人だったが、
セミナーのやり方に反発した彼女は、改善するためと称して精神的に追い詰められ、自殺をはかった。
こうしたセミナーのトレーナーは、自分が正しいと信じ切って、参加者を攻撃することがある。

3悪人がマルチ商法の会員で勧誘員だったことがわかり、
その自己啓発セミナーの組織が、解散後、詐欺ビジネスの中に入り込んでいるのではないかと思われてくる。

もう一つの流れが、杉村の妻が通っていたエステの女性・間野(長谷川京子)。
妻の頼みで間野は編集部で働くことになった。
彼女は魔性の女?
杉村にすり寄ってくる?
妻(国仲涼子)のほうも、会長秘書の橋本(高橋一生)に気持ちが揺れて。

杉村自身が、今多一族の中の自分のポジションに疲れ、
逃げ出したいと思ってるシーンがあった。
年月の経過とともにそう思うようになってるのね。

犯人の生い立ち、だましのトレーナーになっていった経緯がわかってくる。
改心したためにバスジャックを企てたことも。
そして、改心したがゆえの殺人も。

金を受け取ったことで、人質たちそれぞれに葛藤が生まれる。
その末に、人質だった若者が今度は自分が罪を犯す展開になり、
それによってバスジャック事件はついに結着するのだが、
もう一つの流れのほうが、私、びっくりでしたわ。
杉村と妻は離婚することになってしまったのですよ!

えーっ!
そういう結末!?
そっちのほうが驚きよ。
今多一族の中の自分、なんだかいろんなことに巻き込まれる自分、
それでも妻を愛しているからと確信できる感じがこのシリーズの特徴だったから。

杉村役の小泉孝太郎がよかった。
いつもちょっと困ったような、とても弱いけどしぶとい感じがぴったり。
秘書・橋本の高橋一生、カッコよかった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする