ビデオ通話の準備で、マリリン・モンロー主演の『帰らざる河』(54)を再見。改めて「River of No Return」(作詞ケン・ダービー、作曲ライオネル・ニューマン)はいい曲だと感じた。
昔『MOVIE』という映画雑誌のマリリンの特集号で「マリリン・モンローと音楽」について書いたことがある。例えば、『王様と私』(56)のデボラ・カー、『ウエスト・サイド物語』(61)のナタリー・ウッド、『マイ・フェア・レディ』(64)のオードリー・ヘプバーンの歌は、皆「ハリウッドのゴースト・シンガー」と呼ばれたマーニ・ニクソンが吹き替えている。ところがマリリンは、この映画も含めて歌の吹き替えを一切されていない。これは、マリリンの歌は、彼女以外の声では考えられなかったということなのか。
この映画の監督は、オーストリア出身のオットー・プレミンジャー。フリッツ・ラング、ダグラス・サーク、そしてこのプレミンジャーと、ヨーロッパからの亡命監督たちがこぞって西部劇を撮っているのが面白い。
で、実はこの映画は、ロバート・ミッチャムの息子役(トミー・レティッグ)の成長物語、という見方もできる。最後に決着をつけるのも彼なのだし。
『帰らざる河』
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