『風とライオン』(75)(1977.1.22.渋谷全線座.併映は『さらば愛しき女よ』)
1904年、モロッコのタンジールで、アメリカ人のペデカリス夫人(キャンディス・バーゲン)と2人の子どもがリフ族の首長ライズリ(ショーン・コネリー)に誘拐された。事態は国際紛争となり、アメリカのセオドア・ルーズベルト大統領(ブライアン・キース)は大西洋艦隊をモロッコへ向かわせる。一方、誘拐されたペデカリス夫人は確固たる信念を持つライズリに温かな感情を抱くようになるが…。
ジョン・ミリアス監督の豪快な演出、ビリー・ウィリアムズの撮影、ジェリー・ゴールドスミスの音楽も魅力的。『アラビアのロレンス』(62)を思わせるところもある映画。コネリーがやたらとカッコいい。特にライズリが馬に乗りながら銃を持って去っていくラストシーンは感動的ですらある。バーゲンもなかなかよかった。
黒澤明が大好きなミリアスは、西洋的な合理主義ではなく、東洋的な思想に傾倒しながら伝説を語るところがある。また、この映画はジョン・フォードの『捜索者』(56)からの影響も受けているという。
高校時代に、リフ族とセオドア・ルーズベルトとの関係についてリポートを書いて褒められた思い出がある。
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