“原爆の父”を描いた『オッペンハイマー』と、原水爆実験が生んだ『ゴジラ』が同じ土俵に立ち、ともに賞を受けたことに感慨を覚える。
「祝『ゴジラ-1.0』アカデミー特殊効果賞受賞」というわけでもないが、「音で怪獣を描いた男 ゴジラVS伊福部昭」という、2014年にNHKが製作した番組を見た。『ゴジラ-1.0』でも伊福部の音楽が流れた。
伊福部は、いわずもがなの、第一作の『ゴジラ』(54)から、数々のゴジラ映画で音楽を担当した作曲家。番組では、なぜ伊福部の音楽は愛され続けるのか?をテーマに、佐野史郎をナビゲーターとして、60年生き続けるゴジラ音楽がいかにして生まれたのか、その誕生秘話から完成までのプロセスを担当者の証言と再現ドラマを交えて振り返っていた。
アイヌ文化や神楽の影響、ゴジラの鳴き声はコントラバスなど、知っている事柄もあったが、伊福部のゴジラへの思いなど、新たに知らされたこともあり、興味深く見た。
「クラシック音楽館」伊福部昭
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/a663a36b4f1fd16b550904e653c65fa4
ところで、『ゴジラ-1.0』はVFXが主でゴジラは着ぐるみではないが、その動きなどは着ぐるみ時代のものを踏襲しているようにも見える。そこがアメリカ版とは違うところ。特撮技術も含めて、過去の積み重ねの先に『ゴジラ-1.0』があるのだ。
だから、今回の受賞を見ながら、こういう人たちの功績も忘れてはならないと思った。ゴジラのスーツアクター、中島春雄、薩摩剣八郎、喜多川務。History's Greatest Monsters - Three Generations of Godzilla Actors
https://www.youtube.com/watch?v=I4l44bG0IAw
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