『突破口!』(73)(1976.10.27.水曜ロードショー)
仲間とともにニューメキシコの小さな町の銀行に押し入ったチャーリー(ウォルター・マッソー)は、まんまと大金をせしめて逃走する。しかし、それがマフィアの隠し金だったことから、チャーリーは殺し屋に命を狙われることに…。
ドン・シーゲル監督が描くスリリングな犯罪アクション映画。コメディ俳優のイメージが強かったマッソーが、この映画を皮切りに、『マシンガン・パニック』(73)『サブウェイ・パニック』(74)とシリアス路線を開拓した。
マッソーのほか、アンディ・ロビンソン(チャーリーの相棒)、ジョン・バーノン(組織のボス)、ジョー・ドン・ベイカー(組織の殺し屋)、ウィリアム・シャラート(保安官)、ノーマン・フェル、といった“70年代脇役天国”の男たちに、ジャクリーン・スコット(チャーリーの妻)、フェリシア・ファー(ボスの情婦)、シェリー・ノース(街の写真屋)という渋い女優たちがからむのも楽しい。
当時、こういう脇役たちのことを調べるには、『傍役グラフィティ』と姉妹編の『女優グラフィティ』が大いに役立った。映画を見終わった後、この本で、彼ら、彼女らのことを確かめるのが楽しみだった。
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