『グリーン・カード』(90)
舞台はニューヨーク。園芸家のブロンテ(アンディ・マクダウェル)は、温室付きアパートの居住者になるために、長期滞在の外国人永住権(グリーン・カード)を手に入れたいフランス人、ジョージ(ジェラール・ドパルデュー)と書類上だけの夫婦になる。ところが、移民局の調査のため、2人はしばらくの間同居することになるが…。
偽装結婚した男女が、本当の愛に目覚めていく姿を、オーストラリア出身のピーター・ウィアー監督がコミカルに描くロマンチックコメディ。ドパルデューの本格的なアメリカ映画進出のきっかけとなった。
古くはジャン・ギャバン、1960年代はアラン・ドロン、70年代はカトリーヌ・ドヌーブがハリウッド進出をはかったが、言葉の違いなどの問題もあり、いずれも成功には至らなかった。その点、ドパルデューは時代の変化にも助けられたが、グローバルに活躍するフランス人俳優のさきがけとなったところもある。
【今の一言】この映画を見ると、一時期ハリウッドで活動していた知り合いの俳優が、「グリーン・カードを手に入れるのは大変」だと言っていたのを思い出す。
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