さる映画同好会で1960年代邦画ベストテンのアンケート結果が発表された。最多得票を集めたのは黒澤明の『天国と地獄』(63)だった。
自分が選んだベストテン(製作年度順)(初見)は。
『用心棒』(61)(1979.10.25.蒲田宝塚)
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/9b82cd9ed7edf5a2245107033de223ea
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『キングコング対ゴジラ』(62)(1970.3.浅草東宝)
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/15933c015f12ba350b0c9e78bb82c1d7
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『文化の泉 60年代特集』から
『私は二歳』(62)(1977.9.23.NHK)
『山田洋次監督が選んだ日本の名作100本:家族編50本』から
『天国と地獄』(63)(1980.11.7.ゴールデン洋画劇場)
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/bf476550665faa50cb66af31224e4fa6
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『天国と地獄』『黒澤明の世界』(佐藤忠男)『黒澤明の映画』(ドナルド・リチー)
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/288cc39acc9763ba35cc3522e7530541
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『飢餓海峡』(64)(1975.2.2・9.東京12チャンネル)
(1994.11.28.)
約20年ぶりの再見。今回はワイド版での放送だったので、内田吐夢があえて使用した16ミリフィルムのざらつき感が、ドキュメンタリータッチに効果を与えていたことが確認できた。
先頃、テレビで原作者の水上勉が「松本清張に影響されて書いた」と語っているのを聞いた。確かに、清張の『砂の器』にも似た悲しい過去の清算故に犯される殺人、あるいは旅の物語としての影響は見られるが、そこに水上独特の宗教くささが加わった異色社会派推理劇になっている点が、本原作のユニークなところ。それを、内田吐夢の執念と鈴木尚之の見事なシナリオが第一級の映画に仕立て上げたのだ。
理由は、彼の子供が大きくなり、当時はトニー谷事件など有名人の子供の誘拐事件があったので、黒澤も誘拐の恐怖にあったことだと思う。
そのために、これにはリアリティがあるのだと思う。
『赤ひげ』の時は、撮影に1年間もかかってしまいますが、当日のコンテが決まらず、その日の撮影が流れると言ってことで長引いてしまったからだそうです。
1年間かかるのも結構ですが、その間三船敏郎は、他の作品に出られなかったのですから、異常と言うしかありませんね。これでは誰もついてこなくなりますね。