知り合いから薦められて読んでみた『ジェームス・ディーンの向こうに日本が視える』(明石散人)。
画家のエゴン・シーレが写った一枚の写真が、ジェームス・ディーン、エリア・カザン、ビリー・ワイルダー、マリリン・モンロー、そして写楽へとつながるという、まさしく妄想の書。『エデンの東』はシーレを媒介としたカザンとワイルダーによるゲームの産物なんだと…。
例えば、文中にも登場する義経=ジンギスカン説を推理小説化した高木彬光の『成吉思汗の秘密』のように、よくぞここまででっち上げた!というホラ話を聞くような面白さや、こちらの知的好奇心を刺激されるところも多少はあるのだが、筆者の分身たるY氏という語り部の横柄で断定的な、上から目線の語り口に腹が立ち、素直に、面白かった、まいりましたと言えないところがある。
持論の押し付けは妄想と化し、うんちくの傾け過ぎは嫌味以外の何ものでもないということだ。
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