南九州の片隅から
Nicha Milzanessのひとりごと日記
 



のち

 「ゆめタウンはません」のすぐ近くにある『釜萬』という和風レストランに初めて行ってみた。
 以前、通りかかって店の存在に気づき、以来気になってはいたが、なかなか行く機会がなかったので、思い切って行ってみた。

 店に入る。結構お客が多いようだ。
 半個室のようになっている席が多く、落ち着いた雰囲気で食事ができそうだ。

 席についてメニューを見てみる。うん、その名のとおり、釜飯をメインにしたレストランらしい。
 しかし、釜飯が980円に、おかずがこれまた780~1,200円程度と、結構値が張ることが分かった。
 やはり釜飯は1つ完成するのに時間が掛かるだろうから、お客の回転も悪いのではないかと容易に想像が付く。だから客単価を上げないと経営が成り立たないのかも知れないな。

 私は「サケ釜飯+鶏の唐揚げ」を、妻は前菜や茶碗蒸し、ドリンクなどが付いたお得な「釜満コース(五目釜飯)」を注文することにした。

 メニューに「釜飯は注文してから20~25分程度掛かります」とあったが、料理が運ばれてくるまでに、本当にそのくらいの時間が掛かった。
 だから、前菜やカルパッチョなどがセットについている「釜萬コース」を妻が注文したのは正解だったかも知れない。

 ようやく釜飯が運ばれてくる。
 うん、美味しい。さすが、看板メニューというか店名に挙げているだけはある。
 「五目釜飯」はちょっと味が濃い目、逆に「サケ釜飯」は味が薄いような気がした。
 卓上のプレートに釜飯の美味しい食べ方の説明が載っており、そのとおりにすると「おこげ」まで美味しく食べることが出来た。

 ちょっと贅沢な夕食になったけど、たまにはいいかな?

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 益城熊本空港インターチェンジの近くにある『寿司まどか』に2年ぶりくらいに行った。

 「寿司まどか」は鹿児島市に本社がある康正産業が経営する回転寿司チェーン店だ。昔、鹿児島に住んでいた頃は、2ヶ月に1回くらいのペースで食事に行ってたっけ…。

 最近は熊本でも地元や全国チェーンの1皿100円の回転寿司屋さんが幅を利かせているが、「寿司まどか」は昔と変わらず1皿100~500円と少々高めである。しかし、美味しさが違う。ネタが違う。
 その辺の100円寿司のしょぼい寿司とは比べ物にならないほど美味しいのである。


 以前、ここの記事にも書いたが、熊本に引っ越してきて気づいたのは、熊本の回転寿司屋はまずいということだ。以前入った店では、あまりのまずさに2皿食べただけで店を出たくらいだ。
 先輩や周りの人がそれらの店に通っていることを知り、味音痴なのかと思ったほどだ。よくもまあ、こんな店に金を払う気になるなあと。

 今は全国チェーン店の進出もあり、地元の回転寿司屋も大分食べられるレベルにまでなったと思う。
 しかし、やはり「寿司まどか」には遠く及ばない気がする。


 でも、今回1つだけ残念なことがあった。
 「めひかりの唐揚げ」がなかった…。また今度、期待しよう。

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のち

 アメリカで途方もない計画が進行しているらしい。
 
 地球の近くに飛来している小惑星を巨大なカゴのような宇宙船で捕らえて掘削し、レアメタルやレアアースなどを持ち帰るんだそうだ。
 もしこれが実現したら、小惑星探査機「はやぶさ」の偉業に喜んだ私達がバカみたいじゃん!

 あるサイトでは、プロジェクトに掛かる費用は3兆ドルだって。日本円に直すと…、約250兆円! 日本の国家予算が90兆円くらいだから、3年分くらい???
 うげ~、金かけ過ぎ。そんなことに金掛けるくらいならばさ、代替品の開発の方をした方がマシでは?


 でも、小惑星はみんなで共有すべき財産では? 勝手に取っていいの?
 ってか、地球人にそんな権利あるの? 宇宙法に反していないのか?(そんなのないか)

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 待ちに待った熊本・県立藤崎台球場でのジャイアンツ戦。
 前回が2006年だったから、かれこれ6年ぶりだ。

 しかも今回は、「藤村大介」の凱旋試合でもある。背番号「0」の熊本初お披露目。
 今年はここまであまりいい働きがなく、いまいちパッとしないが、今日を境にレギュラー定着、2番バッターとして頑張ってくれることを期待したい。

 また、相手が横浜DeNAであることも楽しみだ。監督が絶好調男・中畑であることにも注目したい。
 まあ、最下位争いなんだけどね(笑)。



 だが、そんな期待とは裏腹に…熊本は午後から大雨。
 昨日なんて気温が29.2度まで上がる猛暑だったし、明日もまた晴れの予報だっていうのに…。
 タイミング悪すぎ…。

 そんなこんなで、16時半前に正式に『雨天中止』が決定。
 ガーン、ガチョーン、残念…。


 仕方がないな。
 巨人は現在5連敗中で最下位と空気が悪いため、熊本で気分転換してほしかったんだけどね…。
 明日は鹿児島・鴨池球場で試合があるそうなんで、そこで頑張って浮上のきっかけとなってほしい!


 あ~、それにしても残念だ…。くすん。

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 コーエーの歴史シミュレーションゲーム・三國志シリーズの最新版である「三國志12」が4/20に発売された。

 熊本は田舎だからなのか、はたまた最近はネット通販で購入する人が多いからなのか、店頭で発売日に手に入れるのはなかなか難しいようだ。
 そして遅れること3日、近くの電器店で購入できた。


 プレーしてみて、率直な感想。
 オンライン対戦がメインで、本編はオマケに過ぎないということ。

 三國志12とナンバリングをしているが、いままでの三國志シリーズの最新版ではない。明らかに別物。
 ただのカードゲーム+オマケの歴史シミュレーション。


 オマケ部分である本編の出来は酷いものだ。
 過去作より明らかに手抜きであり、大幅にレベルダウンしている。パッと見、往年の作品・三國志2じゃないだろうかと思ったくらいだ(まあ、三國志2の方が名作だと思うけど)。

 カードゲーム重視で、武将のグラフィック(立ち絵)にだけ異常なまでの力の入れよう。無駄なエネルギーだ。
 充実した本編をプレーしたいユーザから言わせれば、立ち絵なんかハッキリ言ってどうでもいいんだよ。
 そんなことよりも戦略に深みを出してほしいのだが。昔あった、駆虎呑狼の計や二虎競食の計、埋伏の毒などがはるかに面白かったよ。

 婚姻もなし。舌戦もなし。徴兵もなし。拠点の建設もなし。
 シナリオもひどい。孟獲なんか仮想シナリオでしかプレーできない。
 いままでに培ってきたものをあっさり捨てている。何のための12作なんだ?


 これで「最強の三國志」ってキャッチコピーを堂々と打つなんて信じられない!狂気の沙汰だ。
 もはや、コーエーの歴史シミュレーションゲームは終わったと自分で宣言したようなものだ。確実にコーエーは古参ユーザに見放されるよ。

 起動する度にいちいちネットでの認証を義務づけたり、鬱陶しいったらありゃしない。
 ユーザを馬鹿にしすぎ。


 買った自分がバカだった…。
 一応、体験版もプレーしたんだけどね。

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 産業道路~国体道路東西線と国道57号東バイパスがクロスする熊本市の保田窪交差点。
 ここの角には、私が好きなラーメン屋「豚平」があった。あったと言うのは、しばらく行っていない間に閉店してしまったからだ…。
 豚平ラーメンは非常に脂っこいけど、それが美味しかったんだよな。定食にはちゃんとサラダが付いているのもよかった。だから店がなくなったのはちょっとショックだった…。


 そして、その跡地には「韓国食堂十八番」という店ができた。
 韓国料理というとお決まりの焼肉とかかな? だったら、似たような店はいくらでもあるから、あまり興味ないな。
 でも、よく見ると看板に大きく「チヂミ」と書いてある。ん~こ、れはちょっと期待。と言うのはウチは夫婦揃ってチヂミが好きだからだ。
 せっかくだから行ってみることにした。


 店内は意外に暗い。各席の上には換気扇フードがある。つまり、焼肉が食べられる居酒屋といったところか。
 店員さんは動きが機敏で、雰囲気もいい感じがする。

 メニューを見てみる。
 あれだけ看板にデカデカとチヂミと書いていたのに、何と1種類しかないようだ。いろんな種類かあるのではと期待したのだが…。
 とりあえず、ジンギスカンとチヂミを注文してみた。

 しばらくして料理が運ばれてきた。美味しそうだ。
 でもジンギスカンは2~3人前ですとメニューにあったが、私に言わせれば1人前くらいの分量だ。チヂミは味は美味しいのだが、いままでいろんなところで食べたことのあるチヂミの中で厚さが最も薄かった。
 そんな訳でどちらも食べ終わっても、いまいち満腹感は得られなかった。

 追加注文しようかどうするか迷っていたら、隣の席の客がタバコを吸い始めたので、店を出ることにした。居酒屋だから禁煙は難しいとは思うけど、せめて分煙は徹底してほしいな。



 全体としては、料理も美味しく雰囲気も悪くなかったので、また機会があったら今度は別のメニューも頼んでみようかな。
 でも、もうちょっとボリュームがあってもいい気がするし、チヂミと看板に書くんならそれも充実させてほしいかも。

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 先週、今週(昨日)とNHK総合で2週連続で放送されたノンフィクションドラマ『あっこと僕らが生きた夏』を観てみた。予告編をみて興味を持ったのだが、はじめはアニメ「もしドラ」の実写版のようなものかと思っていた。
 しかし、その内容は…。あまりにも悲しいドラマだった。

 後編の最後の30分くらい、ずっと泣きながら観てました。
 こんなにも涙が溢れ続け、思わず声を上げて泣いてしまったテレビドラマは、人生で初めてかも知れない…。


 モデルは2007年の甲子園大分代表「楊志館(ようしかん)」高校。で、主人公はその野球部マネージャーの大崎耀子(おおさきあきこ)さん。愛称「あっこ」。
 最近の若手女優の中でもかわいいと思う「川島海荷」があっこの役を務めたが、写真を見ると川島海荷に負けず劣らず、大崎さんもかわいらしい!

 私は昔、大分に住んでいたことがあるので、甲子園の大分代表もいつも気になっているが、「楊志館」と聞いたときは「どこそれ?変な名前の学校!」とか思っていた。
 もっとも私が大分にいた頃は、この高校は「桜丘高校」って名前だったから、まあ、知らなくて当然なんだけどね(笑)。


 ドラマの概略。

 あっこは由志館高校の野球部のマネージャー。仕事をてきぱきとこなし、またその明るい性格から、部員たちから好かれ、また頼られるマネージャーだった。
 ある時、その彼女を上咽頭ガンという不幸が襲う。あっこは甲子園までに退院すると目標を定めて治療に専念し、毎日日記をつけることにする。
 あっこを甲子園に連れて行ってやりたいと、頑張る部員たち。そして、その夏、由志館は甲子園初出場を果たす。しかし、あっこは治療のため、結局甲子園には行くことはできなかった。
 翌年、症状が落ち着いたあっこは、マネージャーに復帰。今年こそあっこを甲子園にと、さらに頑張る部員たち。しかし、甲子園の予選が始まるころガンの転移が見つかる。
 治療を続けたら甲子園に行けないと思ったあっこは治療を拒否。マネージャーを続けることにする。しかし、その年、由志館はまさかの県大会1回戦敗退を喫す。
 秋。病状が悪化し、気管を切開し声が出せないあっこ。震える手で最後に書いた文字は「ありがとう」の5文字だった。



 不運にも、青春の真っ只中に将来を絶たれたあっこ。彼女が残した日記には、17歳の女の子の心の葛藤が克明に書かれていた。
 ドラマの途中途中でその日記が出てくるのだが、文字からその気持ちが痛いほどに伝わってくる。

 彼女と部員、そして監督との絆。絆って本当にすごいですね。
 甲子園に向かうバスのルートを変更してあっこの病院の前を通るとか、喪服姿のあっこの両親と兄を部員+OBがグラウンドで整列して待ちうけるとか。脚色もあるんだろうけれど、いいシーンです。

 あと、周りの生徒が進路の話をしている中、「もうすぐ死ぬのに進路なんて自分には関係ない」と悟っているあっこはどんな気持ちだったんだろう。でも、それでも、投げ出さないで将来像を考えていたあっこは健気だと思う。


 印象に残ったセリフ。
 「時間がもったいないから」
 「病気になって初めて分かったことがたくさんある」
 「わたし幸せだよ」
 「死んだらグラウンドの空にいるから。キモいゆーな」


 野球部だった自分は、練習シーンが自分と重なって懐かしかった。
 ところで、テレビでの大分大会の球場が、どうも新大分球場っぽくないと思ったら、やっぱり違ったんだね(小田原球場だって)。NHKさん、そこはちゃんと大分に拘ってほしかったな。

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 ジャイアンツはまた負け。DeNAにも抜かれついに最下位。
 これだけ金をかけて、これだけ補強をしながら、こんな無様なチームがあっただろうか。

 いつも投手を見殺し。
 内海も澤村も他のピッチャーも、よく我慢ができるもんだね。


 いまだ通算3安打で打率1割未満のボウカーとか使い続けるって、首脳陣の頭がおかしいとしか言いようがないでしょ。

 今日は3番に座った坂本だけが4打数4安打で孤軍奮闘? まぐれでしょ。
 いつもエラーばかりでチームの足引っ張ってるから、何のプラスでもありません。


 ちょっとファンをバカにしてるよね。
 投手はともかくとして、コーチと野手を総入れ替えくらいの荒療治が必要なんじゃ?

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 今日、パリーグで珍現象が起こった。

 昨日の時点で首位のロッテと2位の日本ハムはゲーム差0.5。
 そして今日、ロッテが敗れ、日本ハムが勝利した。しかし、何とゲーム差マイナス0.5で日本ハムをかわして、ロッテが首位を守ったのだ。

 なに、この不可思議な現象…。


 まとめると次のようになる。

 ロッテ : 8勝5敗1分 試合数14 勝率.615 貯金3 ゲーム差----
 日本ハム:11勝7敗0分 試合数18 勝率.611 貯金4 ゲーム差-0.5

 ※勝率…「勝ち数」/「引分けを除いた試合数」
 ※貯金…「勝ち数」-「負け数」
 ※ゲーム差…(「上位チームの貯金」-「下位チームの貯金」)/2


 順位はゲーム差ではなく、あくまで「勝率」で決めるらしい。
 だから、試合数に差があったり、一方のチームに引分け数が多かったりすると、まれにこのようなことが発生するようだ。
 うーん、本当、面白いね、野球って!



 ところで、巨人。何やってんの?
 無様な試合ばかり。機動力野球はどこ行った? またいつものようにピッチャー見殺し?
 何のために藤村大介に「0」番をやったの? 何で彼はいつもベンチウォーマー? 藤村もさ、坂本のようにチャラチャラしないでさ、もっと、こう、熊本人の田舎っぽさを持ち続けてほしいね。
 成績が悪いんならばさ、去年の阿部や澤村のように、頭丸めて気合を入れ直したらどう? 打力ないんだからさ、せめて守備くらいちゃんとしてよ。そんな所まで坂本のマネはしなくていいから。

 こんなんじゃ、4/25の熊本・藤崎台球場への凱旋試合、藤村は試合に出ないままかもよ。
 あまり熊本のファンをがっかりさせないでね。

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 約15年前に公開された超大作「タイタニック」。
 タイタニック号沈没から100年を迎える今年、なんとタイタニックが3D映画となって帰ってきた。

 しかし、15年前は当然ながら3Dなんかで撮影していないし、今から撮り直すこともできるはずがない。
 じゃあ、どのようにするのかというと、やはり最新技術で2D→3Dに変換しているらしい。300人が1年以上を掛けて行った作業とのこと。15億円費やしたんだそうだ。うひゃ~。
 当初の制作費も2億ドル(約240億円:1997年当時1ドル≒120円)だから、相変わらずお金掛けてるね。


 私はこの映画はDVDやテレビを通じて、もう3回くらい観たことがあるので、正直、今さら興味はなかった。
 しかし、妻が「1度も観たことがない」と信じられないことを言うので、「こんな名作を観ていないなんて」と、映画館へ連れて行くことにした。


 いつもならば、内容は詳しく書かないのだが、もう15年も前に公開された映画なので、敢えてぼかす必要もないだろうから印象に残ったシーンを書きます。


 まず観て思ったこと。ディカプリオ若け~!まあ、15年も前だしね。
 そういや、ケイトはその後、あんまり目立ってないね。

 ジャック(レオナルド・ディカプリオ)とローズ(ケイト・ウィンスレット)がタイタニック号の舳先で両手を広げて見せる、あのシーン。
 マネをした人がどれだけいたことだろう(笑)。

 でも、貴族階級のローズの悩み(政略結婚)は、庶民からすれば贅沢以外の何でもないよね。


 さて、人は自らの運命を、死を悟った時、どのような態度や行動を取れるだろうか。
 ほとんどの人は映画に描かれているように、ただただパニックに陥るだろう。他人はどうでもいい、我先にと救命ボートへ群がる人々。ある意味、これが人間なんだろう。

 しかし、中には潔い人もいる。
 妻と子どもを救命ボートに乗せ、自らは船に残る父親たち。「最後まで紳士らしく振舞いたい」と落ち着いてイスに座ったまま最期を迎える貴族。客の気持ちを安らげようと演奏を続ける演奏者たち。聖書を諳んじて人々を死の恐怖から救おうとする神父。
 さらに、どうせ逃げるのは無理ならばと水が迫りくるの中ベッドで抱き合いながら最期を迎える老夫婦(実在のモデルがいるらしい)、怯える幼い子供2人をベッドに寝かせ絵本を読み聞かせる母親…。
 そして、責任を感じ最後まで残る船の設計主任。操舵室で最期を迎える船長。

 そういえば、今年1月にイタリアの豪華客船の座礁事故の際、船長が真っ先に脱出したという事件があったっけ。
 情けないよな…。



 タイタニック号の沈没後、何とか海に逃れ、漂流していた木片にしがみついた2人。ジャックはローズを木片の上に乗せたが、とても2人は乗れそうになく、ジャックはしがみつくので精一杯。
 しかし、ここは北大西洋の極寒の海。次第に失われていく体力…。
 そして、握り締めていたローズの手を離れ、ジャックが海中深く沈んでいくシーンには涙を誘う…。
 そこへ1艘の救命ボートが近づいてくる。しかし、ローズは声を上げようにもかすれ声しか出ない。このまま諦めてしまうのか?
 しかし、ジャックが息を引き取る前に言った「君は生きるんだ!何があっても!死ぬのは今ここではなくベッドの上で!」という遺言を胸に、ローズは最後の力を振り絞り、笛で自分の居場所を知らせることに成功する。

 じつは、このシーン。初めて観たときは違う印象だった。
 ジャックも他の漂流物を見つけて乗れば2人とも助かったんじゃないかとか、ジャックだけ死んで、ローズだけ生き残るなんて勝手だとか(愛しているんだったら一緒に死んだら?)思っていた。
 しかし、ローズはジャックの遺言を守り通して、必死に生きる道を選んだんだと分かったのだ。

 そして、現代に戻り、最後のシーン。
 ベッドで寝ている年老いたローズ。
 これは夢の中だろうか? タイタニック号のレストラン前の大階段の踊り場で、普段着で待っていたジャックと抱き合い、キスをする二人。周りでは、みんなが祝福の歓声を上げる。設計主任や船長の姿も確認できる。
 ああ、これは夢の中ではない。きっとこの場面は、ローズが天に召されたあと、ジャックと再会できたという意味なんだろうな…。周りの人もタイタニック号と共に亡くなった人ばかりだから…。
 ジャックが言った「君が死ぬのはベッドの上で」という遺言を、ローズはここでも最期まで守り通したんだ…。
 それに気づいたとき、また涙が溢れてきた…。



 3時間超の大作だが、時間を忘れるくらいのめり込んでしまった。後半は涙無しでは見れないシーン満載…。
 今、改めて観ても色褪せない、素晴らしい作品だった。


 しかし、水が迫ってくるシーンは、つい、東日本大震災とイメージを重ねてしまう…。
 みんな苦しかったんだろうな…。
 生き残った人たちも贖罪の気持ちを持ってしまうよね。

 タイタニック号の犠牲者、東日本大震災の犠牲者のご冥福をお祈りいたします。

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 福岡市の隣町である新宮町に昨日オープンしたばかりのスウェーデン生まれの世界的家具屋さん『IKEA福岡新宮店』に行ってきた。
 IKEAはテレビでも特集が組まれるほど非常に評判が高い。聞いた話だと、「IKEA攻略本」まであるらしい! おいおい、ゲームじゃあるまいし。
 さあ、どんなとこなんだろう…?


 昨日は入場制限をするほどの長蛇の列ができたというので、入店できるかどうかちょっと焦ったが、博多駅から270円の切符を買って、思い切って行ってみる。
 新宮中央駅の改札を出ると、「おおっ…」青い壁に黄色の文字で「IKEA」と書かれた巨大な建物が目に入った。ちなみに青と黄色はスウェーデンのカラーでもある(国旗の色ね)。
 この時間(19時前)ということもあってか、行列もなく、難なく入店することができた。ふう、ひと安心。

 入ってまずビックリ。天井が異様に高い。
 うーん、なるほど。卸問屋の倉庫をそのまま店舗にしたような造りか。最近、この形態の店舗、よく見掛けるよね。
 そして従業員の多さにビックリ。開店したばかりとはいえ、こんなに人数要るのかな? まあ、他店からの応援もいるんだろうけどね。


 しかし、期待とは裏腹に、いくつか気になった点が見られた。
 「これが外国式のルールだ!」と言われればそれまでなんだけど、ここは日本国なんですよ。

 まず、客は原則、決められたルート(矢印)の通りに進まないといけない。逆走したらひんしゅくを買いそうだ。つまり、自由に自分の好きなコーナーから見て歩けないのだ。
 しかもルートは、ここ福岡新宮店の場合、まず強制的に2階に行かされるのに、原則、エレベーターは使えない(ルート上にエレベーターがない)。じゃあ、足が悪い人とかはどうすんのよ?

 何と、手の届く範囲に陳列された商品を店員に取って貰ったら追加料金が発生するらしい! つまり、商品は自分で取って、カートに積んで、そしてレジまで(当然、車までも)運べというコンセプトらしい。
 ほほう、力の弱い高齢者、障害者、女性、子供は無視ですか。
 日本の家具屋さんなら、重かったり取りにくかったりしたら、店員さんに言えばすぐに笑顔で対応してくれますよ。もちろん無料でね!

 2階のスウェーデン料理のレストラン入口。
 乳母車やカートなどは「他の客の邪魔になるから」と立ち入り禁止。店員に制されて、入店を諦めた赤ちゃん連れのお母さんがいましたよ。
 しかも、学生食堂か社員食堂のようにセルフサービス。「安く提供するため」と言っているその割には、正直値段は安くはない(適当に取ったら2人で軽く3,000円くらい)。選べるメニューも少ない。私が知ってる学食や社食の方がマシかな。
 ご飯系はカレーのみ。しかもレトルトっぽい味。カレーのどこがスウェーデンなの?(そういや、スウェーデン料理ってなんなんだろう?)
 日本のレストランのように、肉や野菜の産地の表示もカロリーも何も書いてないため、その辺気になる人はある意味イヤかも…。
 これなら、1Fで100円ホットドッグでも食べればよかったな。
 まあ、家具屋さんのレストランに期待する方が間違ってるけどね(汗)。

 1階のレジ直前のセルフサービスエリア。
 およそ3階建てくらいの高さの陳列棚に「これでもか」と言うくらい商品が積んである。そう、先ほどチェックした商品のうち、大きなものはここにまとめて置いてあるのだ。そして、ここで客は自分で商品を取ってカートに乗せなければならない。
 だが、地震が多い日本。このエリアにいる時に地震が来たら…、何10kgもある商品が頭上から次々と落下してくるだろう。考えただけでも身震いがする。

 トイレは、雨水利用はまあエコでエラいと思うが、水が汚いこともあり汚れて見える。実際、前の人が流さなかったのではと勘違いするレベルだった。気持ち的に使いたくない…。
 しかもトイレの場所が遠い。ルート上になく入口にだけって、どうなってんの?

 最後、ごく一部の店員(特にレジ)の言い方がいちいち冷たい。
 店内では買い物かごの代わりに黄色い袋を使用するのだが、レジのベルトコンベアーに置いたら「黄色い袋はあっち(レジの手前)に置いて、中身だけコンベアーに置いてください。(そんなことも分からないのか、勉強しとけよ)」と、その言葉の中にトゲがあるように聞こえた。
 しかも、清算後、ベルトコンベアーの途中に引っかかった商品を、店員が私の方へポイっと投げた。これにはちょっと怒りがこみ上げてきた…。
 まあ、オープン2日目でまだ慣れていないのと、疲れが溜まっていることは察するが、こういうことをしちゃいけないよね。
 親会社はスウェーデンでも、ここはおもてなしの国日本なんだから。社員教育がなってないね。


 うーん。
 福祉の国・北欧スウェーデンから鳴り物入りで来た割には、高齢者や障害者、子供連れに不親切な感じを受けた。バリアフリーやユニバーサルデザインの世の中なのに、ちょっと逆行してるんじゃないかな。
 ルートを指定されるなど、自由度の低さも気になるところ。店の入口、出口も決まってるし。
 家具は、確かにいろいろな面白い洗練されたデザインのものが充実しているが、どうも日本家屋の中に置いたら場違いで浮いてしまいそうなものが多いかな?
 あと、商品説明札。多国語表記はいいとしても、説明が「中国語のみ」の商品が多く、日本人を軽視してる? そりゃ漢字で書いてあるからおおよそ理解できるけどさ、でも簡体字中国語は日本じゃ使わないんだよね。
 ここは日本なんだから、日本語でちゃんと説明してね。

 まあ、人それぞれ好みがあるだろうけど、私は…。


【写真1】外観


【写真2】レストランのメニュー


【写真3】かわいい壁掛けライト

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のち

 私は、災害時などに熊本市消防局が発信する『熊本市災害情報メール』を登録している。

 このメールは、気象情報(警報・注意報など)や災害情報(地震の震度など)、消防情報(消防車の出動など)を逐一知らせてくれるのでとても重宝している。
 特に外出時に消防車のサイレンが聞こえてくると、「まさか、ウチじゃないよね?」「あれ、ガスレンジの元栓締めてきたっけ?」とか、つい余計な心配をしてしまうが、消防車のおおよその出動先(○丁目まで)が分かるので、「ウチじゃなかった…」と安心できるのである(自分さえよければいいと言っている訳ではありません…)。

 そんな有益な情報がたっぷり詰まっているので、熊本市に住んでいる人ならば是非登録した方がよいと思う(他都市にも同様のサービスはあると思うけど)。まあ、夜中でも平気でじゃんじゃんメールが来るので、着信音が気になって眠れないという方にはオススメできないかも知れないが。


 しかし、今日は朝から変な災害情報メールばかりが届いたのだ。
 「○○町で電線から火花が出ているという通報があり消防車が出動しています」という内容が、ジャンジャン届きだした。同様のことが市内の至る所でほぼ同時に起こったのだ。その数、約10通…。
 これは異常事態か? 愉快犯が移動しながら電線を切り刻んでいるんだろうか?

 よくよく調べると、この現象は、何も熊本市に限ったことではなく、西日本の広い範囲で起こっていたのだ。
 何と、先日の台風並みの暴風の日に、海水の塩分を含んだ黄砂などが電線を傷め、そこに今日の雨が降ってショートを起こして火花が散ったようだ。
 県外ではそれが原因で大停電が起こった地域もあったらしい。


 うーん、不思議な現象だ。

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 今日のNKH大河ドラマ「平清盛」は悲しかった。

 今ドラマ上の設定だが、平清盛(松山ケンイチ)は父・忠盛(中井貴一)の本当の子ではなく白河法皇(伊東四郎)の落胤である。だが、忠盛は清盛を長男として、平氏の後継者として育ててきた。
 しかし、清盛の数々の勝手な振る舞いで、平氏は何度も一族存亡の危機に陥ることになる。忠盛の正妻・宗子(和久井映見)は清盛の出自と行動を好ましく思っておらず、ずっと悩み続けてきた。

 ある日、一門が集まった席。
 忠盛の弟(清盛の叔父)・忠正(豊原功補)や清盛・家盛の弟たち(経盛、教盛)は「平氏の後継者は、清盛ではなく次男で実の子の家盛(大東駿介)にするべきだ」と忠盛に訴える。
 そして、ついに家盛も父・忠盛に「ここで嫡男は私、家盛だと決めてくだされ」と言ってのけたのだ。
 そんなやり取りを清盛は嫌気が差し「オレは下りる。家盛に譲る」と言ってその場を去る。

 ※注:「嫡男」とは跡継ぎの男子であり、「長男」と「嫡男」は必ずしもイコールではない。側室が生んだ年上の子がいても、正室の子が嫡男となることが多い。


 しかし、家盛は自分に平家一門をまとめる資質が本当にあるのか不安になってくる。
 信頼を受けていたと思っていた藤原摂関家の頼長(山本耕史)には「お前には平氏の棟梁の素質はない。ただ、お前は清盛と違って言いなりだし、使いやすいだけ」と言われ、頼長は家盛をそそのかして平氏の持つ武力・財力を意のままにしようとしているだけであることに気づかされる。
 そして、家盛は母に「私は家督を継ぎたかったのではなく、ただ、母上の笑顔を見たかったからだ」と言い残し、鳥羽上皇の警護の任に赴く。

 その任から帰還する際、家盛の脳裏に、兄・清盛と木登りをして一緒に遊んだ幼少時代の思い出が浮かぶ。 
 あの頃は、兄を慕い、兄の後ろを付いて廻り、兄と同じことをやりたがった。でも、もうあの頃には戻れない。そんな思い出を浮かべながら、家盛は落馬して命を落としてしまう…。



 織田信長も弟・信行(信勝とも)を討っているし、伊達政宗も弟・小次郎を討っている。

 三国志時代には、曹操の息子で、兄・曹丕と弟・曹植の話も有名だ。
 曹植は当時を代表する詩の大家でもあり、曹操から寵愛された。曹操の死後、跡を継いだ曹丕だが、曹植のことが気に食わず、難癖をつけて曹植を殺害しようとする。
 捕縛され連行されてきた曹植に曹丕は「お前は自分ではなく他人に作らせた詩を父に披露して、父をたぶらかしていただけだろう。もし本当に才能があるというのならば、これから7歩歩く間に『兄弟』という文字を使わずに兄弟を呼んだ詩を作ってみろ。作れなかったら処刑する」と脅す。
 これに対し曹植は見事な詩を作って応え、曹丕は自分の器の小ささに恥じ入ったという。

原文
 煮豆燃豆萁
 豆在釜中泣
 本是同根生
 相煎何太急

読み
 豆を煮るにその豆ガラを炊く
 豆は釜中にありて泣く
 もとこれ同根より生ずる
 相煮ることなんぞはなはだ急なる

意訳
 私を責めようと兄上はお怒りになっている
 だから私はないているのです
 同じ父母から生まれた兄弟なのに
 何でそのように責め立てるのですか



 兄弟は他人の始まりとは言うけれども…。できれば、仲良くしたいね。

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 「はやぶさ」シリーズ第3弾。初の3D作品。

 しかし…、せっかく3D作品なのに、熊本市及び近郊の映画館4館のうち3館ではあっという間に3D上映をやめてしまったようだ。3/11公開なのに、4/1時点で3D上映をしていたのは、大江ダイエー横の「シネプレックス熊本」のみ。
 さすがに同テーマ3作品目ということで、飽きられてしまったのかも知れない。費用の掛かる3Dを早々に打ち切ったということは、おそらくお客の入りが悪かったのだろう。

 やはり、公開日がもっとも遅いことと、1作(はやぶさ/HAYABUSA)・2作(はやぶさ 遥かなる帰還)と比べて、宣伝もほとんどしてなかったからでは?

 もちろん、せっかくなので3Dを観に行くことにした。



 まだまだ上映中であり、これから観るという方もいるだろうから詳しいことはここでは書きませんが、感想としては…。

 いきなり火星探査機「のぞみ」の失敗から話が始まるのはちょっと意外だったし、インパクトがあった。
 ま、「のぞみプロジェクトマネージャー」の大橋教授(三浦友和)とその息子で「はやぶさプロジェクトエンジニア」の大橋(藤原竜也)の関係上必要なんだろうけど。
 で、「のぞみ」失敗の責任を一身に背負いJAXAを去った父と、その失敗のプレッシャーに耐えながら「はやぶさ」のエンジニアとして頑張る息子。これがこの映画のメインテーマだ。

 あえて「宇宙開発なんかより福祉に税金を注ぎ込むべきでは?」「イトカワの石を持ち帰って何になる?」などと言う発言が散りばめられたりしていて、よほど考えさせられる。
 しかも、「はやぶさ」のみ前面に押すのではなく、「のぞみ」や「イカロス」なんかも出てきて、日本の宇宙開発を知らない人にはいい勉強になる映画だったかも。あ、でも「ミネルバ」は出てこなかったな(笑)。

 工学部に進んだ私は、「理学系」「工学系」の比較話は、大学時代にも感じていたので、共感できた。
 でも、私、工学部出身だけど、本当は理学部の方が自分に合ってたような気がするなあ。

 中村梅雀さんはやっぱり最高です。この方がいるだけで締まります。私のダイスキな役者さんです。

 はやぶさが燃え尽きるシーン。
 映画3度目(プラネタリウムをカウントすれば4度目か)なのに、やっぱり泣けてくる…。

 エンドロールで蓮舫議員の「2位じゃダメなんですか?」をもじったシーンはいい味だしてました(笑)。



 うーん。
 私が思うに、実はかなりいい作品だと思う。過去の2作と比べても、実は一番分かり易かったかも知れない。
 映画というよりは、ドラマっぽかったかな? 人の心をうまく描いていたような気がする…。

 もったいない…。公開日と宣伝の無策が、作品を潰してしまっている。

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