南九州の片隅から
Nicha Milzanessのひとりごと日記
 





 来年4月に政令指定都市への移行を目指す熊本市。

 今日の午前、熊本市の行政区画等審議会は、昨年12月に最終投票を実施した「区名案」を決定し、市長に答申した。
 その結果は「北区」「西区」「中央区」「東区」「南区」だという。

 あきれた…。
 何という、つまらなくて、くだらなくて、熊本らしさが微塵も感じられない、特徴のないしょぼい区名だろうか。
 政令指定都市・熊本市として、これから関西方面に、日本全国に、アジアに、世界に、『熊本』の名前を売り出そうという気はあるのだろうか?
 適当にやっているとしか思えない。
 せめて「中央区」だけは、「銀杏区」とか「白川区」とかの他の名称にして欲しかった…。「中央区」って、周りを見下してるようで印象悪いんだよね。

 きっと市長もそのまま、このくだらない手抜きの区名を受け入れるのだろう。

 うーん、やっぱり所詮は、周囲の町を無理やり合併した、人口寄せ集めの、九州の一田舎の地方都市の背伸びに過ぎないのか。


 まあ、いま考えれば、区割りを5区に決めた時から、市民の声など全く反映されない、出来レースのようなものだった。市民から山ほど出た「5区は分けすぎ」という意見を一切無視し、あえて誰も望みすらしない「6区案」を勝手に持ち出して、それを切り捨てて5区に無理矢理決定。こんなちっちゃな市を5区に割ること自体無意味。せいぜい2~3区がいいところ。
 それに、中核市ワースト5に入る大赤字都市・熊本市と合併してくれた旧・富合町/城南町/植木町の町民に甘い言葉を吐いて誘い、いったん合併したら今度は知らん顔。旧町民無視の政策。人口要件確保だけのための合併。
 昨年12月上旬の熊本日日新聞の県内首長アンケートで、熊本市が政令指定都市になることに「大いにメリットがある」と答えたのは、わずかに県と熊本市の2つのみ。「ある程度プラス」と答えたのも約3割。他の市町村は「熊本市の一極集中が進むだけ」「ウチは関係ない」と冷ややかな目。
 今回の区名もどうせ初めから決まってたんだろう。だったらさ~、応募はがきとかさ、無駄に税金かけて、いちいち公募するなよな。如何にも「ちゃんと住民の声を聞きましたけど?」「何か問題でもある?」という帳面消しにしか見えないよ。情けない。


 まあ、結局は、なるようにしかならないんでしょうけどね。
 10年も経てば「北区は『城北区』になるかも知れなかったんだよ。中央区は『銀杏区』の案もあったんだって」「へえ、変な名前にならんでよかったね」という会話が聞かれるんでしょうけど。
 それに自分自身、別に、一生、熊本市に住み続ける訳でもないだろうから、まあ、どうでもいいか(笑)。

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 鹿児島県阿久根市。
 専決処分を繰り返し、リコールされた前市長が出直し市長選で落選。
 ごたごたが続いた阿久根市にもやっと平穏の日々が来るのだろうか。鹿児島にゆかりのある自分としても、恥ずかしい思いをしてきたので、正直ちょっとほっとした…。

 前市長の政策は間違っていないものも多かった。公務員や議会を縮小する方向などは、世の流れとも合っている。
 しかし、そのやり方はいただけない。張り紙を取っただけでの懲戒免職や独裁者とも言える専決処分はやっぱり違法ではないだろうか。
 民主主義を根底から覆すようなことばかり行い、いまを何時代だと勘違いしてるんだろうか。


 最近、他にも名古屋市長など、議会が対立するところも多い。広島市長のように、記者団を無視してインターネットで進退の意思表示をするところもある。東京都知事や大阪府知事は発言などに傍若無人の振る舞いが目に余る。
 それらの首長は、自分が住民の代表だということを分かってないのではないだろうか。

 まあ、もっとも、国を代表する首相とその与党がこのような状態だから…。

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時々

 深夜、そろそろ寝ようかと思っていたら、NHKで「大人女子のアニメタイム」という番組あった。
 NHKって、番組編成がよく分からないよね。

 どうやら再放送らしい。
 でも、ちょっと見始めたら、ついはまって見続けてしまった。

 『川面を滑る風』
 あらすじはこんな感じ。

 乃里子(主人公)は田舎暮らしに嫌悪感を感じ、東京の大学へ進学。そこで出会ったエリートサラリーマンと結婚した。
 幸せを手に入れたと思っていたが、いまは夫の仕事でアメリカ暮らしの日々。不慣れな環境と夫の浮気にずっとストレスを感じていた。
 そこで、5年ぶりに子どもを連れて実家に一時帰宅する。
 乃里子には実家のある街に会いたい人がいたのだ。いまは独立して自分の店を持つ職人だが、以前は乃里子の父の和菓子屋で見習いをしていた彼だ。
 乃里子は結婚前夜にその男との一夜の過ちを犯す。そう、乃里子が連れている子は、夫の子ではなく実は彼の子なのだ。
 しかし、彼もいまは結婚して妻子おり、幸せな生活を送っている。
 彼は乃里子の子を見るや「その子はもしや自分の子では?」と疑うが、乃里子は4歳である子どもの年齢を「3歳よ」とごまかす。
 「あの夜、引き止める彼の言葉にしたがっていたら、いまとは違う生活を送っていたのでは?」「どっちが幸せだっただろうか?」
 自分でも分からない。



 子どもが数の数え方に疑問を持つところ(1→2→3→3?)とか、職人の彼の繊細な手の動き(!)とか、なんか思わせぶりなところにもちょっと魅かれた。

 乃里子(主人公の女性)はちょっと勝手なんじゃ(?)という気もするが、なんか分かる気がする。
 結婚直前。私もいろいろ悩むことがあったような気がする。

 まあ、もちろん、こんな過ちはなかったけどね(笑)。

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