南九州の片隅から
Nicha Milzanessのひとりごと日記
 



時々

 「ロマンシング・サガ」通称、「ロマサガ1」。
 スーパーファミコンの中でも傑作ソフトの1つ。

 RPG(ロールプレイングゲーム)でありながら、非常に斬新なシステムを取っている。
 まず、キャラクターにレベルの概念がなく、自分の取った行動に応じてそれぞれの能力が上昇する。FF2に似ているともいえるが。
 また、フィールドという概念もなく、地図上で移動先を選ぶ。
 それに音楽がまたいい。地下水道や廃墟となったお城で流れる、テーマ曲ともいえるあの郷愁漂うミュージック。いま聴いても全然色褪せない。
 そして最大の特徴が、フリーシナリオ。つまり何をしても自由なのだ。大きいストーリーの流れはあるが、実際には何をしてもいい。正義をかざしてもいいし、手段のためには悪に染まってもいい。
 しかもプレイヤーとして選べるキャラはなんと8人。

 この何度やっても飽きがこないシステムに、当時、ずいぶんとはまって遊んだものだ。そして続編である「2」「3」もこれまた良作で、「ロマンシング・サガ」シリーズは今でもずっとお気に入りだ。



 そんな時、なんと「ロマサガ1」がPS2でリメイクされるという話を聞き、期待を胸に購入した。
 リメイクタイトルは「ロマンシング・サガ ミンストレルソング」というらしい。

 しかし、プレイを始めて驚愕の事実を思い知らされる…。これは「ロマサガ1」ではなかった。
 まず、キャラクターデザインが受け付けない…。なにこのケバさ…。前作の各キャラの姿はそこには全くなく、名前が一緒なだけで単なる別人。とても同じデザイナーの作品とは思えない。ショック…。
 そして、音楽はそのかけらが微塵も感じられないほど改変されていた。アレンジの域を超えていて、私はとても受け入れられない。かなりショック…。
 さらには、テーマソングなどと題して、山崎まさよしの歌が入っている。はぁ、何で? 世界観が合わないんですけど。最近のゲームは、歌を入れりゃあ相乗効果で売れるとか思ってる? ゲームメーカーも考えなしだな。超ショック…。
 はあ…(ため息)。何か、「ロマンシング・サガ」に抱いてた昔の思い出が破壊されたような気がしてきた…。悲しい。


 ああ、結論から言えば、これは全く別のゲームだ。ごめんなさい。正直「ロマンシング・サガ」の冠を名乗って欲しくなかった。
 (でも、逆に、「ロマサガ1」を知らない今の世代には、すんなりと受け入れられるのかも知れないな…)

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