南九州の片隅から
Nicha Milzanessのひとりごと日記
 





 熊本県下益城郡美里町にある、通称「日本一の石段」。なんと3333段もの石段があり、いつか挑戦してみたいと思っていた。
 うーん、思い立ったが吉日。いきなりだが行ってみることにした。

 家を出たのは既に16時半(←遅すぎ)。しかも明日は仕事なんだけど(笑)。
 通ったことのない道路を案内板を頼りに迷いながら車を飛ばして進むこと約1時間半。ようやく石段の入り口に到着した。
 うぅ…、こんなときにカーナビがあれば…。そろそろ検討しようかな。

 初めて来たので知らなかったのだが、駐車場って有料なんだね。
 いくつかの民間駐車場、そしてちょっと離れた場所には町営駐車場もある。駐車場くらいタダにしてくれればいいのに…。でもまあ、財政状況が決してよくはないだろう美里町の貴重な収入源だと思えば、それも止むを得ないか。
 で、せっかくならば町に貢献しようと町営駐車場に向かうが、なんと既に営業時間外(とはいっても入り口にチェーンをしてある訳でもなく、自由に入れるんだけど)。
 仕方がないので、石段の入り口に程近い民間駐車場に停める。しかし、管理人は不在。ポストにお金を入れればいいらしい。

 時間は18時45分。あまり(と言うか全く)時間に余裕はない。
 入口横の神社で軽くお参りをし、さっそく登ることにする。
 道路からいきなり石段があるので、かなり迫力がある。でも、ここから上を眺めるだけで、もう疲れてきそうなんですけど…(汗)。
 なるほど、ずっと石段が続くのではなく、平らな所や休憩所、トイレなどもあるようだ。これならば時間さえ掛ければ3333段踏破も夢じゃないな。

 100段毎に段数を示す石碑が立っているので励みになる。
 しかし、日頃の運動不足がたたってか、700段を過ぎた辺りから胸が痛くなる。くそっ、まだ5分の1くらいに過ぎないのに。だが、せめて3分の1の1111段くらいは今日挑戦してみたい。
 ちょっとペースが落ちながらもようやく1000段をクリア。この時点で19時15分。あと111段…。ついに3分の1である1111段に到達した。
 展望台のような休憩所で、持ってきたペットボトルで水分を補給しながら汗をぬぐう。うーん、眺めもいいし風も心地よい。

 だが、さすがに時間が19時半を廻ると辺りが暗くなってきた。
 体力的にはまだまだこのまま登れそうな気もするが、帰りを考えるとここで引き返すのも勇気か。
 うーん、仕方がない。3333段への挑戦は次回持ち越すこととしよう(もっと早くに家を出よう)。
 階段は上りよりも下りの方で事故が起きやすいらしい。気をつけながら降りる。


 げっ。
 駐車場でエンジンをかけてからハッと気づく。ガソリンがほとんどない…(警告ランプ点灯)。
 こんな山の中、往路でもガソリンスタンドなんかほとんど見かけなかったが…。
 確か、警告ランプが点灯してもまだ50kmは走れると聞いたことがあるが、本当か分からないし。しかも往路での道路案内板からすれば、熊本市~美里町は片道40km近くありそうだ。

 もともと不案内な土地。
 日も落ちて真っ暗な中、こんなに慌てると道も間違えるもので、「この道でいいはず」と通っていた道は八代市に向かう道だった。ますますガソリンスタンドなんかなさそう…。
 初心に帰り、いま来た道を引き返すことにする。ガソリンを無駄に消費したのでは…。

 でも、ここで素晴らしい光景に出会う。なんとたくさんのホタルが舞っていたのだ。うーん、綺麗だ。
 余裕があれば鑑賞と行きたい所だが…。

 何とか正規ルートまで戻り、熊本市を目指す。
 甲佐町。町役場周辺。ガソリンスタンドはあったものの、日曜だからか、それとも夜だからか、営業していない…。
 御船町まで戻ったところで、ようやく営業中のガソリンスタンドを発見。ああ、よかった。

 そんなこんなで、何とか無事に帰宅することができた。
 やはり、計画を立てて行動しなけりゃダメだね。反省…。


 ところで、ここ美里町の御坂遊歩道は「日本一の石段」である。そう「石段」。
 しかし、世の中には「日本一の階段」というものもあるらしい。場所は長崎県島原市有明町。その段数はなんと8888段…。
 ……。
 知らなかったことにしておこう…。


【写真1】1000段目の碑

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のち

 熊本市にもついに新幹線がやってくる!
 九州新幹線鹿児島ルートは、現在、「新八代駅(熊本県八代市)」~「鹿児島中央駅(鹿児島市)」間のみ部分開通しているが、いよいよ来年・平成23年3月に全線開通する見込みである。

 熊本駅はその周辺も含め、現在急ピッチで整備が進められている。
 そんな中、先日、熊本市のホームページで熊本駅の「新幹線駅舎」の一般見学会の募集があった。申し込みをしてみたら見事当選したので、妻と出かけてきた。
 午前・午後の計4回に分かれての見学会なので、1000人以上は参加したのではないだろうか。結構みんな興味があるんだね。

 駅舎はまだ工事中ということもあり、電気系統が完備されておらず、エレベーターやエスカレーターも当然ながら動かないため、長い階段もすべて徒歩での移動であった。
 しかし、レールの上やホームの下など、通常(開業後にも)行くことができないところに降り立つことができ、楽しむことができた。疑問にもJRや工事業者や市職員の方が気軽に答えてくれた。

 新型車両「新幹線さくら」などの展示はなかったのは残念だったが、なかなか有意義な一日だった。
 開業が待ち遠しいものだ。


【写真1】熊本駅・新幹線駅舎ホーム


【写真2】新幹線軌道・連結部


【写真3】カーテンウォールと“熊本駅”の文字


【写真4】熊本駅東口駅前広場の“しゃもじ”屋根

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 子宝に恵まれるという弓削神宮へ行ってみた。
 ここは知る人ぞ知る神社で、いわゆる陰陽をかたどったものがあることで有名である。
 また、ご神木の根元には「夜泣き貝」と呼ばれる貝が生息していて、それをお借りして持ち帰ると赤子の夜泣きを鎮めるという伝説がある(実際に見てみたら確かにいます。不思議!)

 しかし、奉納殿の方には釘をたくさん打ち付けられた絵馬などがたくさん山積みに…。思わず背筋がブルブルと寒くなる…。
 どうやら浮気防止(?)の願いを込めて奉納したようだ。
 でもここって、五穀豊穣と家業繁栄の神様だと思うんだけど、何かみんな勘違いしてるのかな?


【写真1】弓削神宮

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 福岡の黒木町(現・八女市)の「黒木大藤まつり」へ行ってきた。我が家の毎年恒例となっている行事でもある。
 いつもは、つい家を出発する時間が遅くなり、黒木町に到着するのは夕方や夜になっていたが、今日は早めに出たので、祭り会場の営業時間中に着くことができた。

 会場はいつもながら紫色の藤の花の甘い香りに包まれていた。そしていつものように人出も多く、賑わっている。
 しかし、どうだろうか、藤の花になんとなく勢いが感じられない気が…。初めてここを訪れた時のような感動が、年々減ってきているような気がするのだ。
 ここに通い始めたのは6~7年前だったと思うが、その頃はゴールデンウィーク期間いっぱいはずっと満開状態だった。しかし、ここ数年、ゴールデンウィーク期間は既に開花のピークを過ぎていて、枯れかかってきているのだ。
 これも地球温暖化が何らかの影響をしているのだろうか。ちょっと寂しいというか悲しい気持ちになってくる。

 その昔、黒木町には国鉄の矢部線が通っており、黒木駅はその終点であった。
 以前は、古びた木製の駅名標とC11形のSL(C1161)が無機質なフェンスに囲まれて寂しく「保存」されているだけだったのだが、今回訪れると真新しい駅名標が設置され、SLもお色直しされ新しい車庫に「展示」されていた。
 いい感じ。やっぱりこうなくっちゃね。
 ん? あれ? 黒木町って読みは「くろきまち」なのに、駅名は「くろぎ」なんだね。

 夕方には、子宝祈願で知られる「霊巌寺」(れいがんじ)にお参り。その後は、大楠で知られる「津江神社」(つえじんじゃ)にも参詣。
 どちらもお気に入りのスポットだ。

 帰りには八女市内の「べんがら村」でバイキングの夕食。ここで食事をするのは初めてだが、地元産の食材を使った料理が並んでおり、なかなか美味しかった。
 ここには温泉もあるのだが、不覚にも温泉の準備をしてきていなかった。うーむ、次回にお楽しみにしておこう。


【写真1】黒木の大藤


【写真2】新設された旧・黒木駅の駅名標


【写真3】保存展示されたC11形SL

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