南九州の片隅から
Nicha Milzanessのひとりごと日記
 





 深夜に何気なくテレビをつけたら、なんか郷愁を誘うようなメロディが流れてきた。
 タイトルは『五番街のマリーへ』というらしい。

 1973年のヒット曲で、バンドは「ペドロ&カプリシャス」というらしい。
 正直、私はよく知らないが、ヴォーカルはあの高橋真梨子らしい。



 ここからは私なりの解釈。

 昔、結婚を前提に同居していた彼女(マリー)と別れ、ふるさとの街を捨てて離れてしまった男。
 ある時、その街を訪ねることになった知人に、いまその彼女が幸せに暮らしているかどうかそっと確かめてきて欲しいという内容だろうか。

 男は、彼女のことが未だに忘れられないのだろうか。
 街を離れることになったのも、何か事情がありそうだ。おそらく、自分の夢に向かって進むために、彼女を街に置き去りにせざるを得なかったのだろう。彼女の両親に反対されたなど、一緒に連れて行けない理由もあったのだろう。

 男は自分の夢を叶えられたのだろうか。でも、過去を思い出しているくらいだから、きっとうまく行かなかったのではないだろうか。
 でも、今さらその街に戻ることもできない。だから、せめて、彼女がいま幸せに暮らしているかどうかだけでも知りたい。こういうことじゃなかろうか。



 青春の1ページを歌った切ない歌ではあるが、端から見るとこの男はちょっと身勝手とも言えるかも知れない。
 自分で去っておいて、マリーを不幸にしておいて、今さら彼女の動向を知る権利もないだろう。

 でも、少なからず、こういう経験は男女問わず、誰にでもあるかも知れない。
 シチュエーションは違えども、何となく自分の過去に重ねてしまい、共感するのだろう。



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