南九州の片隅から
Nicha Milzanessのひとりごと日記
 





 友人から借りて、PlayStationPortable(PSP)をやってみた。

 私は、いわゆる携帯型ゲーム機というと、最後に買ったのが20年以上前のゲームボーイ(GB)なので、さすがにその進化の度合いには驚かされた。
 あ、数年前に弟からNintendoDS(NDS)を借りたことはあったけれども。


 今回、PSPでやってみたソフトは『AKIBA'S TRIP』。
 実在の都市・秋葉原を舞台に、人の服を脱がしていく(?)という、イマイチ意味の分からないゲームらしい。
 誰でも買えるゲームなのに、こんなコンセプト、許されるの?
 (ちなみに15歳以上らしいです)


 でも、ストーリーを読んで、少しだけ納得。
 秋葉原を徘徊している吸血鬼(?)である陰妖子(カゲヤシ)を退治する方法として、その肌を太陽の光に晒すために服を脱がせる(ストリップアクションをする)のが目的なんだそうだ。
 まあ、それでもめちゃめちゃな設定なんだが。単に、服を脱がせるゲームを作りたくて、後からそのような設定を当てはめて正当化したというのが正直なところかな?



 (詳しくは内容は書けませんが、)数日をかけて、一気にクリアまで行ったのだが、(ルート次第で)なんかちょっと切なくなるような場面も…。
 人間もカゲヤシも同じ生き物なのに、どうしてこうも運命に左右されないといけないのだろう…。


 「脱がしゲー」という変なジャンルのイメージで、プレイしないのはもったいないかも知れない。自分としてはオススメの1本です。

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 何でこんなことが起こるのだろうか?
 滋賀県知事が、一度、自分で話を潰した栗東市近辺への新幹線新駅を「再びつくりたい」と述べたらしい???
 新駅を凍結することをマニフェストに掲げて平成18年に当選し、すったもんだの挙句、建設中止に追い込んだのに、だ???

 はぁ…。
 何で、こう、政治家っていつも考えなしなんだろね(笑)。それでさ、すぐ政策を180度転換して、そのくせ平気な顔でのさばっていられるんだろうね。

 まさに、厚顔無恥! 傍若無人!
 端から見てて、非常に笑えます。涙が出てくる…。


 こんな知事に振り回されて、滋賀県民も大変だね。
 ま、自分たちで選んだんだから、仕方ないんだけどね…。

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 家の庭に植えているコスモスに最近つぼみがたくさんついてきていたのだが、ついに一輪咲いた。

 コスモスは「秋桜」とも書くように、秋を代表する花だ。秋の季語にもなっている。
 まだまだ、日中は30度近い気温の日が続くけど、朝晩はめっきり涼しくなってきた。だんだん秋の足音が聞こえてきてるんだなあ…。



【写真1】一輪のコスモス


【写真2】百日草(別名:ジニア)はずっと元気。光を求めて傾いてるけど…

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 仕事帰りにスーパーで買い物をしていたら、とてもノリのいい曲が流れてきた。

 複数の女性がハモりながら歌う感じからして、多分AKB系だろうと思ったが、聴いたことがない曲だ。何とか歌詞を聞き取って携帯で調べてみた。
 どうやら、SKE48の『キスだって左利き』という曲らしい。

 左利き関係の曲では、ピンクレディ「サウスポー」やキャンディーズ「私の彼は左利き」なども有名だが、何回も聞いているうちに、お気に入りになってきた。


 まあ、10代の女子が歌詞のような状況(唇を重ねる)ならば、ちょっと進んでいるって思うけど、最近の若い人はこのくらい朝飯前かもね(汗)。
 でも、歌詞に「いつも自分だけのスタイルで 素敵あなたのポリシー」ってあるけど、「ポリシー」で左利きをやっている訳じゃないと思うんだけどね(そういう人もいるのかも知れないけど)。


 正直、AKB系はあまり好きじゃないんだが、とてもいい曲だと思う。
 さすがは、秋元康さんだね! 恐れ入ります…。



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 8月24日に鶴屋百貨店にオープンしたイタリアンジェラートのお店『ヨゴリーノ』に行ってみた!

 熊本初出店! 九州では4店目だとのこと。
 でも、北九州、八女、行橋(すべて福岡県内)にあるくせに、福岡市内にはないらしい。何でだろう???


 先日、鶴屋にちょっと寄った時、すごい行列だったのを見て(しかも女の人ばかり…)、気後れして近づけなかった(笑)。
 でも、今日は妻と一緒だから、大丈夫…かな?

 お店に着いて、げっ、やっぱり人多い…。それも女性ばかり。ざっと数えて、20人待ち???
 でも、待っている間にお客さんにメニューを渡して見てもらい、レジに着く前に注文を取るので、待たされた感じは全くなかった。
 で、10分少々でようやくゲット。


 今回は初めてということで、「ジェラート」と「ヨゴリーノ」を注文。
 「ジェラート」とは、イタリア語でアイスクリームの意味(厳密にはいろんな規定とかがあるらしいが)だが、いわゆるアイスクリームと比べるとクリーミーな感じがする。うん、とても美味しい。
 そういえば、新婚旅行でイタリアに行った時にも食べたっけ。

 そしてお店の名前でもある看板メニューの「ヨゴリーノ」。
 ヨゴリーノは、ヨーグルトのジェラートで、カロリーも脂肪分も低く、とてもヘルシーらしい。それでいて、美味しい。甘すぎないのもいい。
 なるほど、女性たちが飛びつく訳だ。


 ごちそうさまでした。
 今度はクレープなども食べてみよう。

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 先日、熊本市中央区のスーパー「ハローグリーンエブリー九品寺店」の豆腐コーナーで、巷で大人気の「なめこ」キャラの絵が登場していたことを報告したのだが…。

 そして今日、またそのスーパーに行ってみた。あ、いや別に「なめこ」が目的じゃなくて、単なる買い物をしに、なんだけどね。
 すると…。

 何と、「なめこ」サインボードに「なめこのぬいぐるみ」が新たに追加されて、バージョンアップしていたのだ!

 もしかしたら、来週にはもっといろいろくっついてるかも知れないね。
 ちょっと楽しみ♪


【写真1】んふんふっ!

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 熊本市中央区にある「ハローグリーンエブリー九品寺店」に買い物に行った。
 味噌汁の材料として、豆腐や揚げでも買おうかと、そのコーナーに行ったら…。

 なんと、あのいやし系の「なめこ」のキャラクターがサインボードに描かれているではないか!

 つられて思わずなめこを買い物カゴに入れてしまった…。
 お店の術中に嵌められてる???


 スマートフォンでDL数1位に輝いた大人気の「なめこ」。
 もともとはニンテンドーDSのソフト『おさわり探偵小沢里奈』のキャラクター(探偵助手)らしい。

 でも、まあ、スマホもDSも私は持ってないんだけどね(笑)。


【写真1】ジョウロを持ったなめこがかわいい!

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 熊本市の上通にある「熊本市現代美術館」で開催されている『篠山紀信展 写真力』に行ってきた。

 篠山紀信というと、宮沢りえの「サンタフェ」のような“ヌード写真家”のイメージがあるが(笑)、いやいや全然そんなことないんだよね。

 
 まず目に飛び込んできたのは、三島由紀夫の半裸の写真。鍛え抜かれた、何て綺麗な体なんだろう…。
 そして、水着姿の山口百恵の写真。溢れる色気がこの1枚の写真から伝わってくる。

 その時その時の時代を象徴していた人物の写真には、やはり何か訴えかけてくるものが感じられた。人物の写真って、撮るの難しいのに、さすが篠山紀信だね。“はずれ”の写真が1枚も見当たらない…。
 篠山紀信本人が草間彌生やミッキーマウスたちと一緒に写っている写真はちょと面白かったかな。

 歌舞伎役者の演技のひとコマを抜き取ったかのような写真。やっぱ迫力が違うね。

 ヌードのコーナーに近づいた頃、近くにいた男の子が突然「ママ~、ほら、こっち、おっぱいの写真あるよ~!」って大声で叫び、周りは爆笑。その子のお母さんが真っ赤になって「こら、し~~っ」っと言っていたのにはちょっとウケた(笑)。
 でも、意外とヌード写真は少なかった。ちょっと残念???(笑)
 1つ、刺青を入れた日本男性数10人の集合写真はちょっと圧巻だった…。あ、コレも一応、ヌードかよ。


 最後のコーナーは東日本大震災の被災者の写真。
 天下の篠山紀信に撮ってもらっているのに、誰一人として笑顔の人はいなかった…。置かれた状況が、写真の中の人物の辛い気持ちが、ひしひしと伝わってくる…。


 これだけの内容でたったの1,000円ならば、かなりよかったのじゃないだろうか。


【写真1】もちろん内部は撮影禁止なので、入口の看板だけ

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 去就が話題になっていた、阪神・金本外野手が今期限りでの引退を発表した。

 巨人ファンの私としては、広島時代から何度となく煮え湯を飲まされた相手ではあるが、いざ引退と聞くととても寂しくなってくる…。

 ここ数年は、肩を壊して以前のようなプレーができていなかったので、ある意味助かっていたが、やはりその存在は畏怖の対象だった。



 インタビューで、当然、世界記録の「連続試合フルイニング出場」を話題に出すかと思ったら、「連続無併殺打」(日本記録)をいうとこあたり、さすが金本らしいかな。

 一方、心残りのこととして「広島カープで優勝できなかったこと」を挙げたとき、私も何かジーンときてしまった…。

 長嶋終身名誉監督ばりに「野球とは人生そのもの」と語ったのも印象的だ。



 最近は阪神ファンの心無いバッシングもあったけど、裏を返せば期待が大きすぎるからだよね。
 本当にお疲れさまでした。また、別の形で、グラウンドに戻ってきてください。

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 今日、自民党の石原伸晃幹事長が、東日本大震災の被害者とオウム事件の被害者を侮辱する発言をした。
 テレビ番組内で、福島第1原発のことを「福島第1サティアン」と称したのだ。

 こんな発言をする政治家を、われらの血税でのうのうと暮らさせていいのだろうか。


 原発事故で住み慣れた土地を離れている避難者と、オウム真理教によるサリン事件などで未だに苦しんでいる被害者を侮辱し、バカにし、コケ下ろした発言。
 政治家として…、いや一人の人間として、絶対許されるべきではないと思う。
 気の合う仲間と酒でも飲みながらバカ話をしてるんじゃあるまいし、立場ってモノが分かってないよな。


 本人は「つい言い間違えた」などとのたまっているが、きっと普段から内輪でそんな風に呼んでいるんだろうよ。

 この親子には本当、愛想が尽きるよね。
 某都知事である親父殿は「東京だけが日本」だと思ってらっしゃるし。以前、「子が生めない女は不用品」とか言ってたしね。
 親父殿は宮崎のリニア実験線を「豚小屋の中を走ってる」と言ってたくせに、息子さんは九州新幹線が開業したときにちゃっかり4番列車に乗ってたしね。よくもまあ、恥も外聞もなく、九州の地を踏めたもんだよね。


 谷垣総裁に幹事長にしてもらったくせに、民主党の風向きが怪しくなると、チャンスとばかり反旗を翻して谷垣さんを総裁選辞退に追い込む。
 ま、こんな義理人情の欠片もないような人だから、震災やオウムの被害者にも同様に接するんだろうよ。
 麻生元首相が「谷垣総裁によって、石原は幹事長に、石破は政調会長にしてもらったくせに、谷垣さんに対抗して立候補するのは私の渡世にはあわない」と言っていたが、全くそのとおりだ!


 あ~、でもよかった。
 ここでボロを出してくれたから、自民党の総裁にならなくて済んだよ。
 暴言をありがとう。
 そして、さようなら、石原さん。

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 昨夜、熊本市で殺人事件が発生した。

 場所はとてもそんな事件が起きそうにもない、閑静な住宅街。結構入り組んでおり、車の離合もままならないような場所なので、近所の人じゃないと道に迷うようなところだから、私もいままでに2~3度しか通ったことがない。
 でも、以前、引越し物件を探していたときに、その現場から十数件先の家を見学に行ったこともあったような気もする。


 事件の要旨はこうだ。
 離婚した元夫が、元妻と子供の養育費のことなどで揉めて、元妻とその母親が住む家へ押しかけ、その2人を模造刀で斬りつけたんだそうだ。
 元妻は重体。母親は娘をかばうも首あたりを切りつけられ、助けを呼ぼうと外に出たが、数軒先の民地まで行ったところで力尽きたという…。

 何とも痛ましい事件だ。それも子供の目の前で起こったらしい。
 罪を犯した元夫が悪いのは間違いないが、そこまで追い込んだ元妻の側にも何か問題はなかったのだろうか? 詳しいことはこれから明らかになるのだろうが…。



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 衆議院熊本選挙区第1区の松野氏が、今日、ついに民主党を離党し、橋下大坂市長の「日本維新の会」に鞍替えした。
 勝手な行動を繰り返し、小沢氏と行動を共にするのかと思えば、今度はギリギリまで離党しないで、今頃「へーこら」と離党。ま、想像できたとはいえ、地元は大迷惑だよ。
 誰の票のお蔭で今の身分があるのか、ちょっと考えてほしいものだね。

 そういえば熊本2区の福嶋氏も、勝手に離党(除名)されたっけ。新人のあなたを当選させてあげたのにね。地元は無視かよ。いい加減にしろよな。


 まあ、裏切り者はさ、それなりの仕打ちが待ってるだろうから、次の選挙を楽しみにして首を洗っててくださいね。短い政治家生活でしたね。


 なんで、こう、政治家って自分勝手なのかな。
 選挙のときだけ、カタチだけ頭を下げつつ、バカみたいに騒音を撒き散らして、静寂な街の生活をかき乱す。夜仕事してさ、昼寝をしている人もいるんですよ。やっと寝付いた赤ちゃんもいるんですよ。

 本当、日本の癌ですね。

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 今日、別の会社に勤めている大学時代の先輩と、久しぶりに話す機会があった。
 そして、先輩からびっくりする話を告げられた。何と、大学時代にお世話になった教授が亡くなっていたらしいのだ…。

 先輩は毎年、先生と年賀状をやり取りしていたそうだが、今年は年賀状が届かなかったそうだ。「どうしたんだろう」と思っていたら、松の内が開けた頃に先生の奥様から葉書が届き、亡くなったことが記されていたそうだ。


 私が学生の頃、先生は既に退官間近の年齢で、正直、講義は何を喋っているのかさっぱり分からなかった。
 印象に残っているのは、ル・コルビュジュエの作品の話。サヴォア邸やユニテ・ダビタシオン、ロンシャン教会などがいかに素晴らしいかをず~っと語ってらっしゃった。思い出話を交えて話されるので、一人でいきなり笑い出したりされるので、学生の私たちは「ははは…」と固まるしかなかった(笑)。
 また、一旦講義が軌道に乗ると、講義終了のチャイムが鳴ってもお構いなしにずっと喋り続けるので、次の講義に支障が出て困ったこともあったっけ(笑)。

 ある時、『新建築』に掲載されている先生の作品を見に行ったら、既に廃墟になっていて、あっけに取られたこともあったな。いま思うと、懐かしいけど。

 研究室は別だったため、講義以外では先生と直接係わることはほとんどなかったけれども、大学の中では一番建築家らしい方でした。
 ご冥福をお祈りします。

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 自民党総裁選が今月末に迫る中、古賀元幹事長は、谷垣総裁が総裁選に出馬しても支持しないことを表明した。
 谷垣さんは古賀派出身。身内からのまさかの裏切りに、谷垣さんの心中はいかばかりだろうか…。

 自民党が野党に落ちて、苦しいときに、まさに捨石となる覚悟で自民党総裁となった谷垣さん。まさに押し付けられた形だ。
 パッとしないなど言われ続け、党内から離党者が相次ぎ、「みんなの党」「たちあがれ日本」「新党改革」などの結党を許してしまった。
 しかし、野党第一党として民主党に相対し、鳩山首相、菅首相を辞任に追い込み、小沢派の謀反を誘い、いま今度は野田内閣を解散させようとしている。これほどの功績があろうか!

 それなのに、あともう少しで自民党が与党に返り咲き出来るかも知れないこの時期になって、何で谷垣さんにこう冷たく当たる必要があるのか。ちょっと風が変わったら、谷垣さんの首を挿げ替えないといけないのか。
 これじゃ、菅首相、野田首相の言うことを聞かない民主党のその他の面々とやってることが変わらないではないか。


 自民党も民主党も、もう、義理も人情も何もないただの烏合の衆と化してしまったのか。
 こんな政治を見せられて、国民の誰が喜ぶというのか。東日本大震災の被害者をこれ以上落胆させて何が楽しいのだ。

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 NHKの予告で「まばたきで“あいしています”」というノンフィクションドラマがあるというので、視てみることにした。


 お互いを「ダディ」「マミー」と呼び合う、結婚以来30年、ほとんど喧嘩をすることもなかった老夫婦の身に起こった悲劇。

 2006年7月、妻が居眠り運転の車に正面衝突を起こされ、脳挫傷や頚椎損傷などにより意識不明の重体に。
 何とか一命を取り留めたものの、「回復したとしてもこのまま植物となるだろう」との医師の判断が下る。

 その後、奇跡的に意識は回復するものの、首から下が全身麻痺で一切動かせないという状態となってしまった。
 目とまぶたのみ動かせるが、声を発することも食事をすることもできず、呼吸さえも機械に頼らないとできないことに。

 脳が損傷しているので、「意識は本当にあるのか」「あったとしても3~4歳児程度の知能じゃないのか」と夫は心配するが、『イエスならばまぶたを2回閉じる』という約束をして話しかけたことで、「どうやらこちらが言う言葉は理解できるようだ」ということに気づく。


 その後も懸命に治療に励むが、全身麻痺の方は回復が見込めない。そんな中、日本の悪しき医療制度のあおりを受け、2度の転院を余儀なくされる。
 一見、医療が充実しているようで、実は本当に必要な人に対しては見捨てるような制度をとっている日本は、なんとも冷たい国なのだろうか!

 また、刑事裁判で、加害者の少年には「禁固2年、執行猶予4年」という、非常に軽い刑が決定する。
 夫は、今後の治療費を求めて民事訴訟で損害賠償請求を起こす。しかし、加害者の代理人からは「延命治療は過剰だ。せいぜい平均4年の余命だから、そんな額を払う必要ない」という、とても血の通った人間とは思えない文書が届く(結局は夫側の勝訴となる)。


 事故から2年半以上が過ぎたある日、夫は、何とかして妻が伝えたがっている言葉を知ろうと、「会話補助機」を使う練習をすることにする。
 本来は、患者が独りで操作する機械だが、夫が代わりにスイッチになり、まさに二人三脚で操作を行うことにする。やがて、なんとか使いこなせるようになってきた。

 そこで妻から伝えられた言葉は“せかいいちあいしています”、それから“まみいをころしてください”だった…。
 …。
 何とも言えないこの言葉…、思わず涙がこぼれてしまう。
 「死ぬほど辛いのではなく、死ぬより辛いのだ」



 2012年現在。
 お二人とも健在で、病室がリビングルームのようになっている。
 夫は「以前は2人とも忙しくて、なかなかゆっくり時間が取れなかったけど、いまはいつも妻と一緒にいることができる」と笑顔で語る。書き溜めた日記は、もう数10冊にもなる。
 つらい悲劇が起こってしまったけれども、こういう愛のかたちもあったのかと、改めて思い知らされたノンフィクションドラマ…、いや、ドキュメンタリーだった。

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