南九州の片隅から
Nicha Milzanessのひとりごと日記
 



時々

 職場の同僚からチケットをいただいたので、熊本市の鶴屋百貨店で開催されている、九州新幹線全線開業記念の「大鉄道展」に行ってきた。

 大方の予想はついていたが、鉄道マニア(?)とのりもの好きな子ども向けの展示という感じだった。
 九州新幹線で使われている『みずほ』『さくら』『つばめ』の名称の由来となっている過去の特急などのヘッドマークをはじめ、方向幕や駅名板、記念切符など、「何でここにこんなものがあるの?」と不思議になるくらいのものがたくさんあった。
 また、おびただしい数の鉄道写真、そして鉄道模型の展示も。すごいなあ。

 鉄道模型は、コントローラーを使って自分で運転できるコーナーもあり、子どもたちに交じってプレーしてみた。

 私も鉄道はかなり好きな方だが、ここまでの領域には達していない(笑)。
 でも、見る人にとってはかなりのお宝に違いない。



【写真1】方向幕や駅名板


【写真2】鉄道模型の数々


【写真3】疾走する特急

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 いよいよ明日、3月12日に九州新幹線が全線開業する。鹿児島中央から博多までが1本のレールでつながるのだ。
 熊本~新大阪間の直通新幹線は2時間59分と3時間を切る。九州~中国~関西の距離が短くなり、仕事に旅行に多くの乗客が行き来することが予想される。実に喜ばしいことだ。


 しかし、新幹線の運行が開始するということは、同時に今までの在来線が縮小されるということを意味している…。
 そう、長年に亘り鹿児島本線で活躍してきた787系特急『リレーつばめ』も、今日、3月11日をもって廃止されることになったのだ。
 福岡に行く時に、鹿児島に帰る時に、いつも特急つばめ(現・リレーつばめ)を利用したものだ。帰省、就職活動、旅行、出張…何回乗車したのか、とても数え切れない。
 それだけこの787系特急つばめ型車両にはお世話になった。

 今日は最終日ということもあり、そういう訳で上り最終列車である、新八代駅22:45発→熊本23:05着の『リレーつばめ100号』の指定席を予約した。ネット予約をしたが、席にはまだまだ余裕があるようだった。
 意外と盲点だったかな? みんな明日開業の「みずほ」「さくら」に気を取られたのかも?


 しかし、今日の午後、とんでもないニュースが…!
 岩手・宮城沖でM7.9の地震が発生。宮城では震度7を観測したという。しかも6mを超える大津波が押し寄せ、気仙沼市など東北地方の太平洋側一帯が水没しているという。
 何ということだ…。


 こんな状況で『リレーつばめ』の最終列車に乗りに行っている場合かと自問自答をしたが、既に切符を買っていることもあるので、一応駅へ行ってみることにした。
 JR九州の情報に寄れば、今日・明日ともイベントはすべて中止。だが、九州新幹線全線開業は行うという。ということは、やはり『リレーつばめ』は今日限りか。

 家から自転車を飛ばし、熊本駅に21時過ぎに到着。
 21:34の鹿児島線下り普通列車で新八代へ向かう。
 そういえば川尻~宇土の間に、明日「富合駅」も開業するらしい。熊本市富合町に新幹線車両基地を建設する見返りらしい。この地区の人にとっては念願か。

 22時過ぎ、新八代駅(在来線ホーム)に到着。
 そういえば新八代駅にゆっくり滞在するのは今日が初めてだ。いつもは『新幹線つばめ』と『リレーつばめ』の乗り換えのために3分間下車するだけだから。

 駅の新幹線ホームに上がる。すると『新幹線つばめ』が停車していた。ん? 何で?
 どうやら鹿児島本線で起きた事故の影響で『リレーつばめ』の到着が遅れているらしい。そのお蔭(?)でじっくり車両を鑑賞することができた。
 周りにはそう多くはないものの、私と同じ目的だろうか『リレーつばめ』の最後の雄姿をカメラに収めたいのか、いわゆる「撮り鉄」たちが群がっていた。よく見ると各テレビ局の取材クルーもたくさんいる。

 しばらくすると『リレーつばめ』がホームに滑り込んできた。思わず近寄る撮り鉄たち。駅員が拡声器とホイッスルで注意を促す。
 私も負けずに撮影。が、見事にピンボケ…。うーむ、動いている被写体を撮るのは難しい…。

 同一ホームの両端に『新幹線つばめ』と『特急リレーつばめ』が並ぶ姿もこれで見納めか。

 ふと新幹線ホーム側を見ると、さくら型車両(N700系)の薄青色の新幹線が、高速でホームを通過して行った。
 きっと明日の鹿児島中央駅の始発のために送られていく回送列車だろう。いよいよなのか…。

 ここで、カメラを持った人に捕まる。
 「インタビューよろしいですか?」「えっ…」「今日はどういった用件で来られたのですか?」
 いきなりだったのでちょっと戸惑ったが、『リレーつばめ』のラストランを見に来たことを伝えた。
 しかし、地震のこともあるので、恐らくニュースになることはないだろう…。


 さて、いよいよ『リレーつばめ100号』に乗車する時が来た。
 だが、ここで予期せぬハプニング。「ただいま八代海・天草諸島沿岸に津波警報が発令されましたので、鹿児島本線:熊本~八代間の運転を見合わせております」とのこと。
 まさか運行休止なのか??? ここまで来て最終列車に乗車できずに終えるのか??? そんなバカな…。
 もう一度落ち着いて構内放送に耳をかざす。「津波警報が解除になるまでいましばらくお待ちください」どうやら警報さえ解除になれば、運転はされそうだ。
 見方を変えれば、それだけ長く乗車していられるという訳だ。

 しばらくして「まもなく津波警報が解除されるという情報が入ってきました」
 あわてて、ホームから車両に戻る。

 それからまもなく、約15分遅れで、新八代を出発。
 ホームに残った多くの人たちがこちらに手を振るので、思わず振り返した。

 懐かしさと寂しさがこみ上げてくる。
 ・慣れ親しんだ発車メロディ。
 ・『新幹線つばめ』にも装備がない足置きステップ。
 ・結局一度も(正式には)座れなかった4人掛けボックスシート。
 ・今はなきブッフェ車(焼きそばを何度か食べたなあ)。
 ・乗車する度に読むのを楽しみにしていたJR九州の情報誌「Please」。
 ・時事ニュースを表示する電光掲示板。

 熊本までは約20分間の旅。
 最終列車なのに、車内は閑散としていた。まあ、そこが『リレーつばめ』っぽくていいのかも。


 そして、終点・熊本駅に到着。
 ついに『特急リレーつばめ』の運行が終了。
 ここでも記念撮影する人はまばら。寂しい最終日となってしまった。


 787系つばめ型車両は、『特急有明』が早朝・深夜に一部残る以外は、鹿児島本線(博多~八代)からは姿を消す。『リレーつばめ』と『有明』は色が微妙に違うので、『リレーつばめ』型塗装の車両はいなくなる訳だ。
 今後は、日豊本線、長崎線、鹿児島本線(川内~鹿児島)に移管されるらしい。
 また、近いうちに乗車できる機会があるかもね。


 ありがとう『リレーつばめ』 そしてお疲れさま!




【写真1】熊本駅構内にあるカウントダウンボード。あと9時間を切った


【写真2】熊本駅1番ホーム。リレーつばめの電光表示も見納め


【写真3】新八代駅


【写真4】リレーつばめの車体のロゴ。TSUBAMEの文字がもう消されてる…


【写真5】九州新幹線つばめ旧800系。つばめをあしらった新ロゴ


【写真6】九州新幹線つばめ旧800系。「つばめ」のひらがな表記もなくなった。ちょっと寂しい


【写真7】新八代駅構内に停車中のリレーつばめ。このシックなデザインはいつ見てもいい


【写真8】リレーつばめ。熊本行き最終列車


【写真9】リレーつばめ車内。もうすぐ終点・熊本駅に到着


【写真10】熊本駅構内。東北地方の地震の影響を知らせる表示


【写真11】地震の影響ですべてのイベントが中止に


【写真12】明日から使用される新幹線用の表示板。まだ調整中

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時々

 今日は「九州縦断ウェーブ」が行われる日である。

 「九州縦断ウェーブ」とは、九州新幹線の全線開通を記念してJR九州などが行う記念イベント。
 車体に特別ラッピング(レインボー色)をした新幹線N700系を「鹿児島中央」→「熊本」→「博多」と走らせ、それをファンが沿道でウェーブをしながら待ち受けるという、ちょっと変わった(?)ものである。
 新幹線にはカメラを搭載しており、ウェーブをするファンを撮影し3月のCMで使うらしい。

 各駅での募集は早々に満員御礼となったようで、申し込もうと思った時は既に手遅れだった…。駅での募集人数の1万人に入っていれば、記念レインボータオルが貰えたらしい、無念…。
 そうなれば、駅以外の場所で新幹線に手を振るしかない。しかし、熊本駅近辺にそのような場所があったかな…。
 とりあえず熊本駅に向かうことにする。熊本駅の裏手(西側)には花岡山などの高台があるので、そこに上れば新幹線高架と同じ目線にきっと立てるはずだ。
 熊本駅の駐車場は満車状態だったので、近くのコイン駐車場に駐車。しかし、この時点で既に11:50分。レインボー新幹線の熊本駅到着予定時刻は12:08なので、あと15分くらいしかない。小走りで焦りながら場所を探す。
 すると駅の南西側(春日6丁目付近)の小高い住宅造成地に、100人くらいの人の集団を発見! そこを目指すことにする。
 高台への道は入り組んでおり、どこから行けばいいのか…と思っていたら、近くにいたおじちゃん・おばちゃんが「こっちこっち。あそこを右に曲がればいいよ」と手招きをしてくれた。いい人だ、ありがたい…。
 坂道を駆け上がるのはきつい…。でも、急がないと新幹線が来てしまう…。
 そしてなんとか高台に到着。時計を見ると12:01。はあ、間に合った…。

 南の空からヘリコプター3機が近づいてくる。あれはきっとテレビ局か新聞社のヘリだろう。ということはそろそろやって来る??
 そしてついに遠くに新幹線の姿が! 周りの人達の声が次第に歓声に変わる。
 「来たよ~」「わ~」「レインボーだ!」「おめでと~!」「ほら、手を振って~」「ありがと~!」
 手を振りながらそれぞれが思い思いのことを叫ぶ。

 新幹線なのに非常にのろ~っとしたスピード。ま、熊本駅の直前だから仕方ないんだけど。

 各車両にはレインボーラッピングが施してあり、文字が書いてあった。
  1両目「祝!九州」
  2両目「CM撮影中」
  3両目「手を振ってください」
  8両目「ありがとう」

 しかし、あっという間の出来事だった。
 CMに映ってたらいいなあ。



【写真1】ラッピングしたN700系レインボー新幹線


【写真2】通過した新幹線を見送る周りの人たち


※2月28日追加
 九州縦断ウェーブのサイトに、当日、レインボー新幹線から撮られた写真がアップされていますが、見事に私も写っていました~!!! ラッキー!

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 JR西日本/九州を結ぶ特急新幹線の車両名は『みずほ』に決定!

 来年3月12日に九州新幹線(鹿児島ルート)がついに全線開通する。
 九州人にとっては長年の念願がようやく叶うことになる。

 現行の『つばめ』に加えて、JR西日本とJR九州を直通で結ぶ新型車両『さくら』が走行することは以前から決定していた。そしてそれと同時にさらにその特急版ともいえる直通新幹線が発表されたが、その車両名が問題になっていた。
 JRの案では『みずほ』としていたが、鹿児島県知事が「『みずほ』は熊本止まりの寝台列車に使われていた名前なので嫌いだ」と言い出し、それに便乗するかのように「『みずほ』の名称は品格がない」など、さまざまな意見を言う人が出てきた。
 まあ、意見を言うことは悪いことじゃない。しかし、何でいつも反対するだけなんだろう。反対するのならば代替案を出せよ。考えてもないくせに。好き勝手にモノを言うのは野球中継とかの解説者だけで十分だ。

 結局は当初案のとおり『みずほ』に落ち着いた。私としてはホッとしたところだ。

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 熊本県および熊本市の大人げない対応で「西郷どーん」のカウントダウンボードの設置が拒否された熊本駅に、やっと代替となるボードが完成しお披露目された。

 「西郷どーん」に代わるキャラとして採用されたのは、熊本県がPRを展開しているキャラクター『くまモン』だ。『くまモン』は熊本の熊をモチーフとし、ちょっと驚いたような表情の憎めないキャラクターだ。
 熊本県をアピールするために、大阪や広島にも出没したことがあるらしい。
 実は『くまモン』は県民にとってもまだ馴染みが薄く、あまり知られていない。しかし、最近、鶴屋百貨店の紙袋に採用されるなど、少しずつ広がりを見せている。

 でも、何で『くまモン』になったんだろう?
 鹿児島が「西郷さん」ならば、熊本は「加藤清正」とか「宮本武蔵」とか「横井小楠」とかにすればいいのに。
 まあ、今からデザインしてたらカウントダウンに間に合わないというのもあるんだろうけど…。費用も余計に掛かるだろうしね。

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 今日の夕食は鹿児島中央駅に隣接する駅ビル『アミュプラザ鹿児島』(略称:アミュ)の飲食店街でとることにした。
 私はアミュを利用する際にはいつも駅西側駐車場を利用するのだが、ここからアミュに行くには鹿児島中央駅のコンコースを通らないといけない。
 ここを通るのは約1年ぶりだが、点在していた小さな土産屋が1つにまとまっていたり、新たに飲食店街ができていたりして、ちょっと見ない間に駅が大きくなったなあと感じた。
 その中で一番ビックリしたのはフレスタ鹿児島の1、2階に『ビックカメラ』ができていたことだ。熊本にもないビックカメラがまさか鹿児島にできているなんて…。鹿児島は確実に都会化している…。熊本もうかうかしていられないな。

 駅コンコースを通る際、あの悪名高い(?)カウントダウンボードを発見した。
 来年3月12日の九州新幹線全線開通までの日付と時間をカウントするために、JR九州が作成した、西郷さんをモチーフにしたボード『西郷どーん』だ。
 その名の通り、西郷隆盛が描かれているのだが、その出来があんまりで、鹿児島人には「頭が悪そうに見える」「似てない」「なぜ目をつぶっている?」「西郷さんを侮辱している」「着物が左前だから縁起が悪い(←後日修正された)」と酷評され、熊本人には「西郷隆盛は熊本には相応しくない」と設置自体を拒否された、あのボードだ。
 実際に見てみると、なるほど、西郷さんの絵はボヤ~ッとしててなんか覇気が感じられず、死期が近い人か、相撲取りか、ただの太ったおっさんにしか見えない。もうちょっとキリッとした凛々しい顔にするか、もしくはいっそのことかわいくアニメキャラのようにデフォルメした方がまだマシだと感じた。
 JR九州によれば、福岡県内の製作会社が作ったそうだが、なんというか、認識不足というか、リサーチ不足というか、常識がない(左前の着物)というか…。もう少し努力が必要だったようだ。
 午後8時台ということもあって人通りはとても多いのに、立ち止まる人もおらず、ボード自体なんか存在感がなかった。まさに素通り状態。私がボードを見ていると、2~3人の若い女性が「あ、いつの間にか服の向きが直ってる」とこっちを向いて言ったくらい。
 ちなみに、ヴァーチャルキャラの「西郷どーん」が九州新幹線沿線の街を旅する企画らしいが、その状況はiPhoneでしか見れないらしい。しかしiPhoneだなんて、使ってるのはごく一部の流行り物好きのマニアだけだし、その時点で企画倒れだって、JR九州さんよ。せめてDoCoMoの機種でも使えなきゃ。


 さて、夕食はアミュの地下の『かつ寿』で「黒豚ひれかつ定食」をいただく。柔らかくておいしい。
 そういえば、鹿児島に住んでいた頃は「黒豚」だなんて意識して食べたことはなかったけどなあ。今では「鹿児島に行ってくる」というと、上司や友人に決まって「黒豚を買ってきてくれ」だなんて言われる。
 博多人は「明太子」や「もつ鍋」をそんなには食べないし、熊本人が「馬刺し」や「辛子レンコン」をそんなに食べないのと一緒なのになあ…。

 帰りに、温泉『太陽ヘルスセンター』に入る。名前がちょっと怪しい(?)けど、れっきとした単なる(!)温泉です。ここは、帰省した時には必ずと言っていいほど毎回寄る温泉。家から近いし、深夜も営業してるから便利なんだよね。


【写真1】鹿児島中央駅コンコースにあるカウントダウンボード『西郷どーん』

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 九州新幹線全線開通までいよいよあと半年!
 JR九州が作成したカウントダウンボードが、新幹線の主要駅である「博多駅」「熊本駅」「鹿児島中央駅」に設置されることになった。昨日15日には「博多駅」で、そして今日16日には「鹿児島中央駅」で除幕式が行われ、マスコミや駅を訪れていた一般客にお披露目された。

 しかし、何故か「熊本駅」ではその除幕式は行われなかった…!
 なんとカウントダウンボードに描かれていたキャラクター「西郷隆盛」が熊本には相応しくないと、熊本県・熊本市から待ったがかかったらしい。

 ガーン…。
 ま、まさか、そんな理由で…?
 製作したJR九州も「いまさらそんなこと言われても…」と困惑を隠せない。当然だ。

 先日このブログで「新幹線『みずほ』の名称を批判した鹿児島県知事の器が小さい」みたいなことを書いたが、熊本も同じくらい低レベルで器が小さかったようだ…。
 熊本・鹿児島両県に長く住んだことがあり、今でもよく行き来をしている私にとって、こんなに悲しくて情けないことはない…。

 確かに明治初期、西郷隆盛が起こした西南の役が原因で、熊本人が誇る熊本城のほとんどの建物を焼失した事実はある。しかし、いろいろ異説もあるが、熊本城の失火は西郷軍側というよりは新政府軍側の仕業ではないかとも言われている。
 それに、たとえ西南の役で焼失しなくとも、太平洋戦争で焼けていた可能性だってあるのにね。


 だが、いい加減腹が立つので言わせて貰いたい。
 おい。いつまで引きずってるのか? 今をいつだと思ってるのか? 平成だぞ。21世紀だぞ。
 この間、西郷さんと同じくらい年齢の人の戸籍が残っているのが見つかって、「バカらしい」「役所は何やってんだ」とか言われてたが、それと同じくらいバカらしいぞ。
 このニュースを聞いた他都道府県人は、「ほうほう、盛り上がってるね」「こんなところに新幹線なんて必要ないよ」「だから九州は田舎なんだよ」と、ニヤニヤしながら嘲笑しているぞ。



 はあ…、なんかね…。疲れてきました、私。
 九州新幹線の全線開通を楽しみにしているのに…、できれば来年3月12日に決まった開業日当日に『さくら』か『みずほ』に乗りたいと思っていたのに…。なんかそれももうどうでもよくなってきた…。

 熊本市がいま公募している「政令指定都市の行政区」の区名案への応募も、これもどうでもよくなってきた…。自分なりに案をいろいろ煮詰めていたところなんだけどね。

 なんか、もう、何もかもお役人のお偉いさん達だけで勝手にすればいいんじゃないですか…?

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一時

 九州新幹線の全線開通がいよいよ来年3月に迫り、熊本市富合町の車両基地も完成。新型車両『さくら』も「博多-新八代」間で試運転が開始されるなど、九州在住の私としては喜ばしいニュースが続いている。

 そして先日、航空機に対抗すべく、JR西・JR九州が『さくら』をも上回る上級列車『みずほ』を発表した。九州内は「小倉」「博多」「熊本」「鹿児島中央」にしか停車しないという、まさに新幹線の特急版だ。停車駅を極力減らすことで、「熊本-新大阪」間は約3時間、「鹿児島中央-新大阪」間は約3時間45分で結ぶという。これならば、航空機にも十分太刀打ちできるのではないだろうか。
 ちなみに『みずほ』は、過去に「東京-熊本」間を走っていた寝台特急の名称。平成6年に廃止された後は『はやぶさ』(東京-西鹿児島)がそれに置き換わった。

 『みずほ』『さくら』『つばめ』は東海道・山陽新幹線の『のぞみ』『ひかり』『こだま』のような関係になると思われる。なんか九州にも新時代がやってきたような気が!


 だが、このようにこれから九州が盛り上がろうとする中、それに水を差す人物が出現した…。鹿児島県知事だ。定例会見で次のような主旨の発言をしたという。
 「なんで名称が『みずほ』なのか。『みずほ』は熊本で止まってたやつだ。だから私は嫌いだ。JRが事前に相談したならば私は反対しただろう」

 何でこんなこと言うんだろう。仮にも県知事ともあろう人物が…。

 私は熊本・鹿児島の両県に長年住んだことのある人間として、非常に悲しくなった。
 そして鹿児島県知事の思慮のなさ、人物スケールの小ささにあきれた。


 これから来たるべき道州制を見据えて九州が1つとなっていかないといけないのに、たかが車両の名称ごときのことで、情けない。
 知事さんがそんなに不満ならば、いっそのこと寝台特急『みずほ』に倣い、「熊本」発着にしたらどうだろうか。「熊本-新大阪」でいいのでは。
 年に数回鹿児島へ行く私は、「熊本」を出たら次は「鹿児島中央」という特急新幹線『みずほ』はとても魅力的で大歓迎だったんだが、県知事様が嫌がるんじゃ、それが運行されなくなっても我慢しますよ。

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時々

 今日は三連休の最終日。
 先日家のポストに入っていた無料タウン情報誌に「阿蘇のパワースポット」特集が載っており、妻が是非行ってみたいとせがむため、ちょっとばかし出かけてみることにした。

 まずはお昼がまだだったので、『あそ路』という和食レストランに向かうことにした。ここは、以前仕事で阿蘇に出張したときには会社の同僚と必ず寄っていた、私のお気に入りのお店の1つである。

 途中、国道57号線と並行して走るJR豊肥本線沿いに、カメラを抱えたたくさんのいわゆる「撮り鉄」がいることに気づく。
 ん…?今日は何か走るんだっけ? まさか「SL人吉号」が「SLあそBOY」として特別運行するのかな? でも、SLのパワーが足りなくなって山登りができなくなって豊肥本線から撤退したはずだし…。
 自称「鉄チャン」の私も、気になりながらも運転しながらでは調べることもできないので、そのまま運転を続け、『あそ路』に到着する。

 『あそ路』は阿蘇名物である「高菜めし」「ホルモン煮込み」がおいしいということで有名で、いつも満員である。近くには似たような和食レストランが点在しているが、やはりここには適わないようだ。
 妻はここでの食事は初めてだったが、ホルモンは苦手なはずなのに、おいしく食べていた。気に入ってもらえて何よりだ。

 食後。
 実は『あそ路』とJR市ノ川駅は隣接しているので、先ほどの「撮り鉄」の集団が気になった私はちょっと駅のホームの方に寄ってみた。備え付けの時刻表を確認。「うーん、特に変わったところはないなあ…」しかも当分は列車は来ないようだ。
 しかし、まるで駅員のような格好をした人がカメラを持ってホームに立っており、こっちを振り返ったその彼と目が合った。
 「何あのいかにも鉄道オタクっぽい人…」と思ったが、「あ、もしかしたらもうすぐ例の列車が来るのでは…!」と直感的に思い、ちょっととどまってみることにした。
 すると、「まもなく列車が参ります。ご注意ください」という自動アナウンスと、離れたところから踏み切りの音が。おお、これはもしや…。
 すると、熊本方向から2両編成の列車の姿が見えてきた。
 あの彩色は…。懐かしい国鉄色?おおっ、車名板に『急行火の山』とある。リバイバルトレインだ。
 さすが急行。市ノ川駅は通過駅らしく、あっという間に通り過ぎてしまった。でも感慨深い。撮影も無事に終了。
 ああ、自分も「撮り鉄」になっちゃった。


 次は南小国町にあるという『夫婦滝』に向かう。途中、ソフトクリームが食べたいというので「大観峰」に寄る。
 『夫婦滝』に到着。ちょっとばかり道が分かりづらい。
 車を降りて歩いていくと、次第に滝の大きな音と涼しい風が近づいてくる。
 結構大きな滝が2つ、100メートルほど離れて落ちている。結構流れが速い。水着を持ってきたとしても、ここで泳ぐのは危険そうだ。
 ちょっと足をつけてみる。うーん、程よい冷たさ。運転疲れの足に効く…。

 次は『天狗の舞台』と呼ばれる場所へ向かう。どうやら高岳の近辺にあるらしい。
 途中、幹線道路から離れてしまい(といっても県道を走ったんだけど)、ちょっと不安にさいなまれる。宮崎の口蹄疫の影響からか、道路が石灰で真っ白に消毒されていた。阿蘇も畜産王国だしね。
 なんとか『天狗の舞台』に程近いと思われる「仙酔峡ロープウェイ」(現在運休中)の建物までやってきた。
 しかし、どうやらここから実際に登山をしないと、そこには辿り着けないらしい。現在時刻18:25…。こりゃ今からじゃ無理だね。

 最後に南阿蘇の『阿蘇白水龍神權現(白蛇神社)』へ向かう。
 ここは有名な『一心行の桜』のすぐ近く。
 しかし残念なことに、神社は改修中。しかもあたりは真っ暗でとても参拝できるような状態ではなかった。くっ、リサーチ不足か。

 これで今回の阿蘇の旅は終了。
 やっぱりもうちょっと早い時間に家を出ないとつらいものがある。
 大観峰と急行火の山は予定外だったし…。

 帰りは「ふぁみり庵はいから亭益城インター店」で軽く食事を取り、帰宅。


【写真1】急行火の山


【写真2】夫婦滝(左手奥「男滝」と右手奥「女滝」)



 家に戻ってからパソコン(PC)を起動する。
 今日撮ったデジカメ写真を早速、PCに保存するためだ。今日は疲れたので、これだけするつもりだった…。
 しかし…。

 ピューン。
 ……。
 鈍い音を立てて、突然、前触れもなくPCの電源がいきなり落ちた。

 ……。
 何が起こった???

 電源スイッチを押しても反応がない。
 
 ついにこの日が来たか…。
 PCが壊れた…。

 せめて、せめてハードディスクだけは無事でいてほしいのだが…。望み薄かなぁ。無念…。

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のち

 熊本市にもついに新幹線がやってくる!
 九州新幹線鹿児島ルートは、現在、「新八代駅(熊本県八代市)」~「鹿児島中央駅(鹿児島市)」間のみ部分開通しているが、いよいよ来年・平成23年3月に全線開通する見込みである。

 熊本駅はその周辺も含め、現在急ピッチで整備が進められている。
 そんな中、先日、熊本市のホームページで熊本駅の「新幹線駅舎」の一般見学会の募集があった。申し込みをしてみたら見事当選したので、妻と出かけてきた。
 午前・午後の計4回に分かれての見学会なので、1000人以上は参加したのではないだろうか。結構みんな興味があるんだね。

 駅舎はまだ工事中ということもあり、電気系統が完備されておらず、エレベーターやエスカレーターも当然ながら動かないため、長い階段もすべて徒歩での移動であった。
 しかし、レールの上やホームの下など、通常(開業後にも)行くことができないところに降り立つことができ、楽しむことができた。疑問にもJRや工事業者や市職員の方が気軽に答えてくれた。

 新型車両「新幹線さくら」などの展示はなかったのは残念だったが、なかなか有意義な一日だった。
 開業が待ち遠しいものだ。


【写真1】熊本駅・新幹線駅舎ホーム


【写真2】新幹線軌道・連結部


【写真3】カーテンウォールと“熊本駅”の文字


【写真4】熊本駅東口駅前広場の“しゃもじ”屋根

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 JR豊肥線の熊本-宮地間を走る「SLあそBOY」が老朽化のため、8月28日を持って83年(復活後の豊肥線では17年)の歴史に終止符を打ち、廃止されることになった。
 このニュースを知ったのは6月だった。すぐさま窓口へ電話をしたが、その日のうちに全て予約で完売とのことだった…。
 引退まであと一週間という今月22日、再び電話をしてみた。すると、なんと26、27日の上り列車にキャンセルがあるとのことだった。こうして、念願の「SLあそBOY」に乗れることになった。
 いつもなら、鉄道に興味がない…それどころか鉄道好きな私にうんざりしている(笑)彼女も、SLに乗れることに今回ばかりはさすがに喜んでいた。

 朝からは普通電車で阿蘇へ向かい、レンタカーを借りて米塚と草千里へ。小学生時分に登った米塚は今では登山禁止となっており残念だったが、草千里では生まれて初めて馬に乗った。

 午後、出発駅の宮地駅へ。ホームはSLとの別れを惜しむファンや観光客でごった返していた。私も負けじと写真を撮る。
 切符と座席を見比べて唖然とする! なんと、座席は客車の一番前! 団体客のキャンセルの穴埋めで取れた席が、まさかこんな大当たりの席だとは思ってもみなかった(感涙)。

 定刻になり、ゆっくりと動き出す。後ろから補助のディーゼル機関車が押しているとはいえ、SLの迫力と汽笛には圧倒された。
 途中、沿線には、一瞬を逃しまいと一眼レフのカメラを構える人、携帯電話のカメラで気軽に写す若者、家族で手を振る人、並行して走る国道57号線を行く車から顔を乗り出して眺める人がたくさん見られた。それに応えて、機関車は汽笛を鳴らし黒煙を上げながら疾走する。
 普段は鉄道にそれほど興味を感じない人も、さすがのSLには何か惹かれるところがあるのだろう、老若男女問わず皆こちらを振り返っていた。
 豊肥線には立野駅付近に、阿蘇の外輪山の険しい山道を越えるためにスイッチバックがある。SLがバックして客車を押して行く姿は、格好のシャッターチャンスだったのだろう、カメラを構えた人が多かった。

 終点・熊本駅に到着。ここでも多くのファンと観光客がホームで出迎える。今回運転した2名のベテラン機関士は、今日で引退だという。ホームで花束の贈呈。
 その後、SLが車庫のある停車場の方へ去るまで見送り続けた。

 これだけみんなに愛されているSLである。老朽化による引退では致し方ないかも知れないが、何とか復帰して欲しいと思う。


【写真1】阿蘇の原野に放牧されている馬たち


【写真2】草千里から阿蘇山中岳火口を望む


【写真3】米塚


【写真4】かわいらしい米塚


【写真5】宮地駅にて「SLあそBOY」出発準備


【写真6】肥後大津駅にて普通列車と並んで


【写真7】ウエスタンを思わせる豪華な客車内

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