完全カリポリ食のちゃーちゃん
イヌの先祖オオカミは、食肉目に属し、肉中心の食生活でした。
シカやイノシシなどの草食獣を集団で狩り、肉を食べる生活です。
ところが、オオカミのなかから、人間に依存して人間の出す残飯を食べて暮らすものが出てきて、
それが次第に人間と暮らすようになり、イヌに進化して行きました。
人間は雑食性で、果物、穀類、肉、魚などいろいろなものを食べます。
イヌは人間と生きて行くために食性まで変えて、炭水化物も消化できる雑食性の体に作り替えて行ったのです。
ところが、ネコは人間と暮らすようになっても、肉食性は強く、
たとえネコ飯でご飯に味噌汁とカツオ節を掛けただけのえさ(昔の日本では定番のネコ飯でした)を食べても、
主食としては、ネズミを捕まえて食べて、タンパク質としての栄養を補っていたのです。
この関係は、人間とネコが平和に助け合って暮らす上で双方に利益をもたらしていました。
ネコは肉食獣としての本能を維持していたからこそ、人間にネズミ退治係として認められたわけです。
でもいまは、タンパク質中心の栄養豊富なエサがあるので、タンパク質を補うための狩りをする必要はなくなったのです。
狩りをしなくなり、運動不足で、十分すぎる栄誉価の高いえさをむさぼり食べるため、デブネコが増えたのです。
ちゃーちゃんもむさぼり食べるタイプで、デブネコです。
でも、先代のチョロは食事制限を自分できちんとやっていたため、死ぬまで、太らないスマートな体型を保っていました。
ネコによっても、ずいぶん違うものなのですね。