研修医の先生は四六時中勉強されているようで、夜中の病院でも暇さえあれば勉強されているそうです。夜な夜な研修医同士でエコーの練習をされているそう。超音波検査のこと。エコーというのは部屋の電気を切って、服を脱ぐ必要があります。頗る真面目に練習されていたそうですが、そんな環境でふと笑いがこぼれてしまったそうで、異変に気付いた夜勤の看護師さんが懐中電灯を持ってやってきてしまったのだとか。看護師さんがエコー室のドアを開けたら、そこには裸の研修医が男ふたり。そんなエピソードを聞いてツボに入ってしまったら、「ここ病院の中だぞ、笑いすぎ」と怒られました(笑)。病院の中で可笑しな話する先生って反則です。医大生・たきいです。
気づいたら16時間も大学病院におりました(笑)。全身に初心者マークを貼りつけたいようなド素人ですから、空気を読むのに気合が必要で結構疲れます。ちゃんと鍛えられてから医者にならんといけんなと日々思います。
――労働基準法第32条「使用者は、一週間の各日については、労働者に、休憩時間を除き一日について八時間を超えて、労働させてはならない。 」――

学生がちょっと要領悪くやっていただけで16時間もいれてしまう環境ですから、働いていらっしゃる先生方は8時間とか余裕で超えているはず。しかし考えようによっては、法律は「させては」なわけで、医師の長時間労働は「医は仁術」から通ずる自発的なもの。困っている患者さんがそこにいるならばわたしが助けます、という発想でこれまでの日本のドクター達はご活躍なさってきたのでしょう。先輩方には敬意を表さねばなりませんし、若い我々の世代も将来的には粉骨砕身の日々を送らねばならないわけです。じゃないと病院は回らないって冷静に恐ろしい現実です。
気づけば茨の道におりました。知力が足りないと思えば、今度は体力が足りない。自己鍛錬であります。
(時間気にせず寝れる土日が嬉しい人(笑))