医大生・たきいです。

医大生的独言。

うちの娘と誕生日一緒だね

2015-09-30 23:59:59 | 医大生的生活

明日誕生日なのに予定がないという筆者を見かねた同級生の女の子ふたりが焼肉に連れて行ってくれました。



「2割引クーポンの期限今日までだったんだよねー」

そういうポジションの男です。医大生・たきいです。





例によって実習中被験者をやっていたら、臨床検査技師のおじさんが、

「たきいくん、うちの娘と誕生日一緒だね」

と、ポツリ。一瞬だけ頭の回転が早くなって、このおじさんうちの両親よりも年下に見えるから娘さんはきっと俺より年下に違いないと考察して「紹介してください」と言いかかったところでやめておいたあたり、如何なる場合でも踏み外したことをしない人間だという現れに違いない。それにこの世の中にまずお父さんから攻めるという人間は皆無に違いないわけだ。道を踏み外さなくてよかった。笑

というわけでまた年齢が自分の顔の年齢に近づいてきたようですが、コメント・メッセージ、お待ちしております\(^o^)/笑







(平日にも関わらずいい飲み会ができた人(笑))

痛くない?

2015-09-29 23:59:59 | 医大生的生活

「おれ…先に脱ぐね」

光が少しだけこぼれる暗室の中でそう言って徐に上半身の下着まで脱いでベッドに横になった。初めての経験だという同級生の女の子は直前までじっと解説書を眺めるほどの本気ぶり。好きにしていいよ、という風にじっと構えた。

「たきい君、冷たくない?」
「全然平気」

ローションが垂らされじっと押し付けられた。「痛くない?」と言いつつさらに押してくる彼女。大丈夫っす。

他の男を押しのけていまこの場で横になっている。何が起きても決して動じないという泰然自若とした態度が場を安心させる。



「うまくできないわ……」
「ゆっくりやっていいからね」

という、学生同士の腹部エコーの練習の一コマでした(笑)。医大生・たきいです。




医学の世界において、検査というのはめちゃくちゃたくさんの数があって、有名どころの検査の機械はいじらせてもらうこともあるけれど、知らない検査のほうがはるかに多いくらいなのかもしれない。それだけ奥深い業界。検査の数が多いということは、学生は基本的にはどの検査ともはじめまして。それ故にいきなり患者さんにやらせていただくわけにもいかないので、最初は学生が被験者となってお互い練習の協力をするという仕組み。

これが案外、おいしい。基本的に被験者というのは横になる。学生というのは日中に寝ていると不真面目だと言われて咎められてしまうのが普通だけれども、被験者に名乗りをあげれば正々堂々と眠りにつけるのだ。超音波検査だと、この静脈の分岐が珍しいバリエーションとか、胆嚢ペチャンコなんだけどメシ食ってきたなとか指導医の先生からいろいろ飛んでくるコメントに耐えれば、暗がりの部屋で心地よいひと時を過ごせるというわけだ。

「学生さん、だれか被験者やってもらえる?」

これは寝れると直感した実習班のメンバーと白衣のボタンに手をやっているところで目が合って、妙に笑ってしまったのであった。






(ダブルマスター試験で心拍数上がりすぎて恥ずかしかった人(笑))

医大寮男子風呂の秘密

2015-09-28 23:59:59 | 医大生的生活

もらいもののマックともらいもののビールで夕飯が済みました。1円も使っていなくてなんだかすいません、ごちそうさまでした。医大生・たきいです。






「奥ね」
「あー、はいはい」

と二つ返事で風呂道具を取りに各自の部屋に戻った我々は、数分後に寮の大浴場へと再集合することとなった。寮にはふたつ風呂がある。「手前」と「奥」とで言い分けることになっている。

先に風呂場についたぼくは、隣に椅子を持ってきて洗い場を陣取る。陣取るといっても風呂場の椅子を取ってきてあげるだけ。毎年新入生が入ってきたころの春先は混み合うのだけれど、その時期くらいしか大混雑という瞬間はないからそう頑張らなくともゆったり風呂には浸かれるのだ。運動部の部活終わりと遭遇すると悲惨なのだけれど、本能的にその時間の風呂だけは断じて避けるような習性に上級生になるとなってくる。だから混んでいていやだなと思うことはほとんどない。一説によると、季節が進むにつれて日常に疲れた医学生男子たちがだんだん風呂に入らなくなるという噂があるけれどそれは真なのか。あまり追求したくない話題ではある。

「ここに陣取るとは流石わかっておるな」

どこも隠すことなく大男がやってきた。この寮の暗黙の了解として、陰部を隠して風呂に入る奴はおかしいという風潮がある。この習慣のせいで余所の共同浴場にいったときには恥をかくというのがあるあるだ。これぞ世間の非常識。

医大生というのはなんだかんだ勉強好きなので、洗い場から勉強の話が聞こえてくることも多い。下の学年のときは謎だった先輩たちの会話も、今では会話に出てくる単語すら聞いたことがないというようなことはなくなってきた。こんなところでも自分の成長を感じたりもする。

医大生とはいえおおむね20代の男子。たまに聞き耳を立てて他のグループの話を聞いていると、恋愛の悩みだったり日常生活への愚痴だったり先生への悪口だったりと、みんな青春を謳歌しているのだな妙に安心できるのだ。

「今晩の会議は話が進んで有意義だった」

と、うちらはうちらで思い思いの会話。一日で一番リラックスできる時間でもある。

暖簾をくぐって

「じゃあまた明日な」

と、ごあいさつ。もう疲れたと思いがちな医大生生活も風呂場があるから頑張れている。そんな気もする。







(8:50集合という学生に優しいスケジュールにも関わらず朝辛いと思うくらいにはシルバーウィークボケしている人(笑))

「一番やさしい ピケティ「超」入門」を読んで

2015-09-27 15:03:03 | 読書感想文

長い移動がめんどくさいとただただ憂うのも愚かな態度でありましょう。その時間を如何に過ごすかというのも考え物です。大学受験に必要な英単語のほぼすべてを通学のバスと地下鉄で覚えきったわたくしとしては、やはり移動中はもっぱら読書派なのです。因みにその英単語たちはお恥ずかしいことに現在半分以上忘れている気がするというのはここだけの話です。というわけで最近読んだ本の話をば。医大生・たきいです。





『21世紀の資本』の著者であるトマ・ピケティは今はやりの人物のようで、彼の主張の根幹である

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という不等式は本屋でよく目につきます。世間の大学生が読んでいる本くらいは読んでおくかという下心がありますが、『21世紀の資本』は積読になることがほぼ目に見えていたので簡単そうな本を入手。

一番やさしい ピケティ「超」入門
中野 明
学研マーケティング


「超」入門です。タイトルの付け方が絶品。こう書かれると手に取ってみたくなっちゃう。

ざーっと通読してなんとなくピケティの言わんとしていることはわかったような気になりました。集中すれば1~2時間くらいで読み切れます。「格差」というのは閉鎖的な医学部の中にいると、せいぜいあの大学金持ち過ぎでしょ…と軽口をたたくことがあるくらいでほとんど気にならない概念といえるかもしれません。しかし日本全体の医療を、医療政策という側面から考えると、「格差」は無視できない考え方であります。我々医学生は学生のうちからもっと真剣に考えてみてもいいのかも。ピケティは思考の切り口となることでしょう。

経済学部ってこういうこと勉強できるのですかね。彼らに対して遊んでばかりの大学生という偏見を正直持っていなくはないですが、学問の内容は個人的に興味あったかもといまさら思いました。高校生のうちにこういうこと考えてなきゃいけなかったんだろうけれど。笑







(今のところ原著にチャレンジする元気はない人(笑))






21世紀の資本
山形浩生,守岡桜,森本正史
みすず書房

仕事を教えるということ

2015-09-26 23:59:59 | 医大生的生活

千葉って案外近いんじゃないかという先入観を持っていたのですが、ほとんど持ってきた本だけ読んでいたと思っていたのにJR千葉駅に着いた昼頃にはiPhoneの充電が残り半分しか残っていなかったのでいろいろと察したわけです。医大生・たきいです。




ご存知ですか。既に来年の東医体の準備のお仕事が本格的に始動しております。



話を真剣に聞く運営委員会の後輩たち。



というわけで、千葉出張でした。

まだ自分の任期は半年以上あるし、まだまだ大事な仕事は残っているけれど、これまでいろいろと仕事をしてきて失敗したなと思ったこと、うまくいかなかったなと思ったこと、結構いっぱいあります。そういうことを全て隠すことなく赤裸々に後輩に引き継いでいくことが自分の責任かと思うわけですし、それもなかなか難しいと実感する毎日ではあるけれど、ぼくのシルバーウィークはほとんどそれでつぶれたわけです。笑

因みに、来週も千葉出張です。ビジネスマンかよ。そして千葉遠い。笑






(友達よりも電車を優先しちゃった人(笑))