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医大生・たきいです。

医大生的独言。

「こわいもの知らずの病理学講義」を読んで

2017-09-19 22:22:59 | 医学書レビュー

秋の夜長には読書もいいものですね。医大生・たきいです。




本日ご紹介する1冊は、こちら。

こわいもの知らずの病理学講義
仲野徹
晶文社


著者の阪大病理学の仲野徹先生はネット界でもご高名。最近ではこのツイートが印象深かったという方もおられるでしょう。



いつも試験に怯えている一介の医学生としては、正直なところ、「なんてこわいセンセーなんだ……」というのがファーストインプレッションでした。

阪大の先生が言う「成績が悪い」と、ネットで揚げ足をとる批判ばかりしている人たちが言う「成績の悪い」とでは意味が違うと個人的には考えるので、可燃性が高い「医学生不勉強ネタ」をバズらせるのはちょっと……というのが正直な気持ちですが、一方で、「学生の『学ぶ』ということに対する姿勢」について言及されたエッセイを拝読すると、身の引き締まるような思いも感じさせられます。


なかのとおるのつぶやき


さておき。「ごく普通の人にも、ある程度は正しい病気の知識を身につけてほしいなぁ」という魂胆のもとご執筆されたのが本著のようです。仲野先生的には医学部6年生の私が読む本ではないのかもしれませんが、いまから『ロビンス』を紐解く余裕は国家試験を前にしたぼくにはありませんし、秋の夜のお供にさせていただくということで、そこはどうかご容赦いただきたいところです。笑

「身近に医学生がいたら、膨大な病名、それも脈絡なくつけられた名前も含めて、を覚えなければならないのですから、ぜひ、いたわってあげてください」という心温まるメッセージにまず、「鬼の先生」という誤解を氷解させながら、「私は毛髪が不自由です」というハゲネタに抱腹絶倒し、「知らないことを学ぶときに大事なこと」に深く傾聴し、分子標的薬の歴史の話の章は、知らなかったエピソードばかりで大変勉強にもなりました。

あとがき含めて373ページの本著ですが、一気に読み進められました。きっと講義も面白いんだろうなぁ。生で聴講してみたい。そして、真面目な内容をエッセイにしてしまうというのが感動で、さすがは阪大の病理の先生という印象が強かったです。

私が読む分には非常に面白い本でした。私も一応医学部6年生なので、本文中に出てくる疾患名に知らないものはありませんでしたし、そのおかげかスッと読めました。

しかし、壮大な構想である「ごく普通の人にも、ある程度は正しい病気の知識を身につけてほしいなぁ」を実現させるには、少々難易度が高い内容だった気も……?

あとがきに「わかりやすく説明するのは難しいと悩んだのも事実です」という先生の本音もポロリと出ておりましたが、知らないことを学ぶには努力が必要なのだという裏のメッセージが隠れているような気もします。本書は「がん」の話が最大の山場です。もし「ごく普通の人」が「がん」に悩んだとき、もっと知りたい、学びたいと思ったとき、「がん」についての正しい知識を自分の頭で考えるための取り掛かりとしては、これ以上いい本はないと思います。

さらには、「わかりやすく説明する」ためには人一倍の勉強が必要なのだという事実も改めて感じさせられました。私は、患者さんに「わかりやすく説明」できる医師になりたいです。仲野先生が求めるレベルに到達するためには相当な努力が必要だと思いますが、いつかは自分が「ごく普通の人」に向けた本を書けるくらいの人物になりたいと決心させられた本でした。精進します。

国試の点数に直結するとは思えないけど、小気味いい知的エンターテインメントのご紹介でした。






(ブログに書こうと思うと読むスピードがあがる気がする人(笑))
医大生的コラム。医大生・たきいです。

「医学生のための医学史」を読んで

2017-08-07 23:59:59 | 医学書レビュー

医学部に入ってすぐ、分子生物学を死ぬほど暗記させられたのは辛かった記憶がありますが、「どうしてこんなことに人生を捧げて研究しているのか」ということが、不勉強なことも重なってイマイチ見えてこなかったのが辛さをさらに加速させていた気がします。厳しすぎたせいなのか、その科目は今では必修ではなくなっていますが、あれは私にとって最初の医学部の洗礼でした。それに対して、学ぶ意義が見えてくると、人は途端にやる気が出るものです。最たる例が、臨床実習が始まると勉強が分かってくるという医学生あるある。「なぜそれを学ぶのか」の問いに対する答えは「そこに患者さんがいるから」なわけで、臨場感を感じながら学べば自然と頭に入るのです。学問的な興味はとどまることを知りません。きっと、今本腰を入れて分子生物学を学べばもう少し楽しく勉強できるのではないのかな、とは思います。「意義」が少しはわかった気がするからです。

目の前の試験に対して余裕がないので、そんな悠長な勉強は決してしませんが。笑

ふと、「なんでこんな医学を学んでいるんだろう」と哲学者モードに入ってしまうとき。それは、目の前の手技や検査が無味乾燥な印象を知らず知らずに抱いてしまっているというのもあるかもしれません。有史以前から絶えることなく続いてきた、人類の、己の人体への興味。学問を進歩すべく、人生を、命を捧げてきた先人たちがいた。そのことを知ると、急に背筋が伸びてくるものです。たぶん、医学史を学ぶべき理由はここにあります。医大生・たきいです。



医学生のための医学史(まとめ問題付き)
百島祐貴
医学教育出版社


慶應の放射線診断が専門の先生による本。「本」といっても今風に電子書籍限定で、Kindleのみの発売となっています。高校のときに日本史選択だった私は気になって1クリックで購入してしまいました。

古代から現代まで幅広く記述されています。テーマごとになっているので読みやすい。やはりというべきか、「画像診断の発展」の章は特に文章がお上手で、興奮を覚えながら読みました。そんな激動の歴史があっただなんて。画像所見を拾うのも、もっと情熱をもってやんなきゃダメだなと思わず感じさせられました。

国試対策として買うのはあまり意味がないと思います。ここ最近の「一般教養」の分野の出題は英語問題に変わっていて、直球ドストレートの文系問題はほぼ皆無になってきたから。出題委員の先生が入れ替わったんでしょうか。

ただ、国試のために勉強するのではなく、いい医者になるために勉強したいと思うなら、教養のために買って損はないと断言します。

たとえば、英語やんなきゃダメだなとも一読するだけで痛感させられます。歴史は繰り返すのです。現在でいうところのビタミンB1を最初に発見した鈴木梅太郎氏が、その当時重要だったドイツ語を書けなかったせいで国際的には評価されていない……という話は日本人の理系出身者の間では有名でしょうが、それと似たような話は太古の昔からいくらでもありました。1冊の中だけでも何回出てきたでしょうか。またそのパターンかと読みながら何度もびっくり。やはり、繰り返しているんです。その時代の中心的な言語を操れないものは、歴史に名を遺せない、というのが歴史の教え。現代においてそれが英語なことには異論がないところでしょう。

何気ない身体診察もバイタルサインも、それに心血を注いできた先人たちの努力を知ればより一層、決してないがしろにしてはならぬと感じることができるはずです。早く医者になりてー。勉強しよ。いい本買えました。医学部6年生の勉強の気分転換にもいいと思いますよ。





(「このふたりは不仲でした」系の歴史の話も好きな人(笑))
医大生的コラム。医大生・たきいです。

【最新版】イヤーノート2018ゲットしました

2017-03-08 20:43:58 | 医学書レビュー



最新版イヤーノートが本日発売となりました! さっそくゲットしたミーハーなわたくしであります。「アプリも買うと7月末日まで期間限定でコミコミ3万円でいけるよ!」というのがメディックメディア社のウリですが、購入の動機のひとつには「ブログネタにしよう!」という邪な気持ちもあったと正直に告白させてください。痛い出費だったと思わないように適切に使っていきたい所存です。よかったらみなさんも一緒にポチってくださいね(笑)。医大生・たきいです。




イヤーノート 2018 内科・外科編
岡庭 豊
メディックメディア




年末の総合判定試験で「イヤーノートに載ってた!」というセリフを周囲の同級生たちが連発していて、

「俺、そもそも持っていない」

と精神的に動揺がハンパなかったのが今回購入に至った一番の動機です。先輩からのおさがりをもらう人が多い印象ですが、くれそうな「先輩」(高校の同級生)に「“2015年版”しかあげねーよ」とケチなことを言われたので新しいやつ買っちゃうかとなったという個人的な事情もありますが(笑)

「医師国試受験生のほとんどが持っている」
(「まえがき」より引用)


という脅し文句こそ本書の特徴を端的に示した一文ですが、とりあえず持っておくかという医学生も多いでしょう。そういう側面もありました。

イヤーノートは、

「とりあえず調べよう」
「あれ、これって何だっけ」
「模試の復習のお供として机の上に」

などという場面で威力を発揮してくれたという人がうちの大学では多いようなので、自分もその流れに乗ることにしました。「イヤーノートは教科書ではない」という指摘や、臨床の最先端にいらっしゃる先生の「イヤーノートには誤りも書いてある」というご指摘もしばしば受けるところですので、上手に使えるか否かが3万円の明暗を分けそうです。やはり国試の勉強の王道はMTM先生の云うところの「覚えない!考える!」なんでしょうからね。


購入に当たっての注意点としては、

・2018版アプリの発売は4月3日から
・編集が反映されている国試は110回(2016年2月施行)まで


の2点でしょうか。「さっそくiPadにアプリも入れよう!」「111回も反映されているはず!」と誤解していたのでちょっとがっかりでした。ああ3万円。でもそこは気持ちを切り替えます。今年は4月3日が月曜日という恐ろしいカレンダーのせいで実習が3日から始まってしまうのですが、新学期実習初日にイヤーノートアプリを召喚して意識高めにいってみること、112回受験生にとってどうせ111回は一番やりこまなければいけない過去問なので、イヤーノートに自分で補足できるくらいにやりこもうという今後のプランです。

早速買って教室に持っていったら、「イヤーノートって本当にちゃんと更新されているの?」とツッコんできた同級生がいたのでいくつか調べてみました。112回医師国家試験から適用の「平成30年度版ブループリント<医師国家試験設計表>」とイヤーノート2018とを、最近疾患名が変わったシリーズで比較してみました

その1 PBC

2016年に「肝硬変」から「胆管炎」に変わりました。肝硬変まで進展せず、早期診断できるようになったためです。ブループリントには古い疾患名と併記されていますが、恐らくブループリント作成時にはまだ新しい疾患名に変わっていなかったのでしょう。

イヤーノートではバッチリ直っています。

その2 ITP

ピロリ菌感染との関連が明確となり、「特発性」ではなく「免疫性」に変わりました。

最初の標記こそ「特発性」のままでしたが、
きちんと補足されています。

というわけで、情報はよくアップデートされているようです。


初めて使うイヤーノートなんですが、いろいろオマケもついてくるんですね。


いわゆる「イヤーノート」。今年で27版らしい。厚すぎ


「便利」と言っている人が多いカラーアトラス。


みんな白衣のポケットに入れてたやつこれだったのか!今知ったよ!(笑)


専門医試験の正文帳。使わない自信がある


疾患ごとの近年の動向やガイドラインの抜粋集です。案外使える予感。年末年始あたりに心の余裕があったら「医大生・たきいの112回国試予想!」みたいな下らないブログを書いてPV数を稼ぎたいという気持ちでいっぱいなんですが(笑)、そのための参考書として重宝しそうです。使い方違う気がするけど

ブログをご覧の全国の医学部5年生のみなさま、恐ろしいことに国試まであと1年を切ってしまいました! ともにがんばりましょう!




(割と今勉強欲が高まっている人(笑))
医大生的コラム。医大生・たきいです。

ハリソン内科学 第5版
福井次矢,黒川 清
メディカルサイエンスインターナショナル

「極論で語る総合診療」を読んで

2016-07-03 16:42:42 | 医学書レビュー

ココイチで読書する日曜日のひとときでありました。医大生・たきいです。


極論で語る総合診療
香坂 俊
丸善出版


極論シリーズに新刊が参りました。今回は総診です。4年生のときに初めてBSLでお世話になったのが外病院の総合診療科でしたが、総診っていわれても何を勉強すればいいんだと呆然となってしまったものです。誰しもこの本はどんな内容なのかと気になってしまうことでしょう。

極論シリーズは既刊すべてをブログにレビューしている義務感から(極論循環極論腎臓極論神経極論感染)、ついつい「題名買い」してしまった一冊でしたが、

本書の狙いは、「たくさんの専門領域を完全に習熟することは、総合診療には必要ない」ことを示すことにあります。つまり「最も頻繁に遭遇する病気だけを、各専門領域から厳選して勉強するだけで十分である」ことをメッセージとして伝えたいのです。
(本書v)著者・まえがき より)

とのこと。消化器、整形、神経、循環器、内分泌・代謝、皮膚、呼吸器、感染症、泌尿器、血液、耳&鼻、眼といったそれぞれの領域で最も頻繁に遭遇する病気をピックアップしてその考え方を極論で語ってくださいます。

うちの大学の某先生は、ワインの知識はソムリエ並という噂が。「視診、嗅診、味診が大事だ」と語っておられてそれは診察のプロセスとアナロジーがあるとのことですが、本書でも「皮疹はワインのように分析する」だなんて書かれてあって、「総診の医者はワイン好き説」は一層確からしいものとなりました。この際わたくしもワイン党に転向しようかな。

ところで。大学病院の中にいるだけでも、総合診療科のあり方について偉い先生同士で喧嘩をしているらしい(?)、というのを学生でさえ小耳にはさみますが(笑)、

80%の患者さんはすべて専門家と同じようにしっかりと問題を解決することがゴールなのである

とする著者の桑間先生の考え方はカッコいいなと一読しただけで思えました。入試の面接で「総合診療についてどう思うか」と問われ、何も分からないなりに「幅広い疾患を診ることのできるというのが一種の専門性」と答えてみた記憶がありますが、憧れの総合診療とはこういうことなのか、と。ただ、80%ってそれでもかなり大変な気がするけど。

最後に、アイスコーヒーで粘りながら3時間もこの本を夢中になって読み進めるのを許してくれたココイチの店員さんに感謝します。チキンと夏野菜カレー+ナストッピング4辛は非常においしかったです。




(8月下旬の地域医療実習ではこの本を頭に入れてから臨んでみようと考えている人(笑))

病気がみえる消化器を第5版に買いかえてみた

2016-06-23 22:37:41 | 医学書レビュー

医療業界のベストセラーシリーズをついにブログネタに持ってくる日がやってきてしまいました。病気がみえる、通称「びょうみえ」であります。筆者調べによると一部地域では「がみえる」「やまみえ」「やみ」等々の亜流の呼ばれ方もあるそうですが、東日本でも西日本でも「びょうみえ」の生息は確認できているので「びょうみえ」が最大派閥のようです。今回改訂に伴って新しいものに買い替えてしまったので貪欲にブログのネタにして参ります。結論から言うと、消化器の最新版、買ったほうがいいです。医大生・たきいです。




病気がみえる 〈vol.1〉 消化器
医療情報科学研究所
メディックメディア


最新ガイドラインに準拠
▶急性腹症、舌癌・咽頭癌、食道アカラシア、胃食道逆流症、食道がん、食道胃静脈瘤、機能性ディスペプシア、胃十二指腸潰瘍、消化管穿孔、胃粘膜下腫瘍、胃がん、胃切除後症候群、過敏性腸症候群、クローン病、UC、神経内分泌腫瘍、大腸癌、消化管ポリポーシス、腹部ヘルニア、痔核、肛門周辺腫瘍、門脈圧亢進症、B肝、C肝、急性肝不全、肝硬変、NAFLD、NASH、自己免疫性肝炎、原発性胆汁性肝硬変、肝細胞癌、胆石症、胆道感染症、胆道癌、急性膵炎、慢性膵炎、自己免疫性膵炎、膵癌……

第4版では、「カルチノイド」という今は使わない名称が使われていたり、治療法が今や古かったりするような記載が散見されます。学生向けの本でも6年も経てば景色の変わってしまう業界ですから仕方ありません。第4版を使い続けるのは、生き残る上でもはや危険なのかもしれません

充実の情報量

プラス150ページになったそうです

典型的臨床像の訂正
病みえといえば、かわいらしいイラストがひとつの特徴ですが、疫学的知見を踏まえた典型的な年齢、性比を踏まえたイラストは「覚えやすい」となかなか評判が良いよう。ところが従来のものには誤り(?)があったようで、過敏性腸症候群、逆流性食道炎、食道裂孔ヘルニア等の頁はなんとキャラクターが全く別の人に。古い版を使い続けていたら誤った知識をつけていたのではないかと思うとゾッとします。
因みに、執筆者の先生が変更になって先生をモデルにしたイラストもしっかり変更になっていたのには笑いました。

intro.のダイエット
各疾患を端的に要約した“intro.”のミニマムセンテンスを記憶するのが賢い使い方だと聞いたことがありますが、正直これまでは疾患ごとにそのクオリティはバラツキがありました。ところが最新版では多くても5行。ダイエットに大成功といえそうです。

見開きを大事に
ページがまたがってしまう箇所も多かった消化器の病みえですが、大幅改善されていました。

整理された疾患の並び順
索引がなくても目的のページにたどり着けるほど。検索性の向上が認められました。

図が刷新
勉強資料に載せられているような図って自分で記憶してアウトプットできるような簡潔なものが理想だと思うのですが、従来と比べてかなりの改善が見られました。ユニバーサルデザインとしては禁忌とも言われている「立体感を出したグラフ」などが掲載されてしまっていて残念なページも今まではありましたが、全て廃止されておりました。編集さん、いい仕事してます。
分かりやすい血流模式図、記憶に適したデフォルメした解剖図、静脈の解剖図が増えた点など、ますます「みえる」ようになったようです。

コメディカルのニーズにも対応
ストーマケア、栄養管理の項がかなり手厚くなりました。

リンパ節転移の詳細な解説
従来は流されがちだったリンパ節の評価ですが、各腫瘍性疾患でしっかり解説されるようになりました。TNM分類に死角なし。座学と実臨床をつなげる上でもより使いやすい本になったと思います。

特にわかりやすくなったところ
☆肝臓の解剖→この図ならクイノー分類に自信が持てます。
☆口腔咽頭総論→試験のヤマを整理してもらえました
☆クローン病→治療法の進化と解説の進化
☆黄疸→図がよくなった
☆アルコール性肝障害→生化学的内容より明快に
☆自己免疫性肝疾患総論→対比して整理
☆膵腫瘍総論→CT画像並べてあるのがうれしい
☆膵嚢胞性疾患→こうまとめてくれていたら4年生のときの試験答えられたかも


他にもスマホで胸腹部のCTが見れるなどもウリのひとつだそうですが、サボらずに病棟実習に出ている人ならば別にいらない機能かもしれません(笑)。しかしまだ病棟に出ていないけれども系統講義の勉強が始まっている3、4年生の皆さまにとっては重宝するかもしれません。

気になるお値段は、税抜き3,600円。医学書としてはめちゃ安い。飲み会1回我慢すれば生まれてくるお金です。

第4版を持っていたわたくしも、古いやつ使い続けてお茶を濁そうかなと思っていたんです。BSL班の成績優秀な友達も新しい版を薦めていたのにも関わらず。それでも、友達の持っていた最新版と見比べてみてすぐに本屋に走ってしまいました。これは新しいの使わないとマズい気がする、と。わかりやすさは長い目で見れば時間の短縮となります。長いものには巻かれよというのが医学部の教えです。病みえ消化器最新刊が買いたくなったというそこのあなた。リンク貼っときます。ポチりましょう。

病気がみえる 〈vol.1〉 消化器
医療情報科学研究所
メディックメディア








(元取れるように読み倒したい人(笑))