医大生・たきいです。

医大生的独言。

熱帯魚への憧れ

2015-10-31 23:59:45 | 医大生的生活

紅葉が美しい季節になりました。皆様はご覧になりましたか。医大生・たきいです。




小学生くらいのとき、やたらと熱帯魚に憧れていた時期があった。森林さながらの海藻たちに熱帯魚の群集。きらめく水槽は宝石箱のように見えた。





今でも水槽を眺めるとちょっと興奮する。週末遊びに行ったところで熱帯魚を見かけてはすかさず食い入るように見に行ってしまった。昔熱帯魚雑誌を読んでいたときには、水槽の中の構図だとか、魚の種類だとか、こだわりの水槽の写真が載っていていつか自分も作ってみたいものだと憧れていた記憶がある。

しかし。人の食べ物はおろか、自分はひどい時には自分の食事の準備さえ億劫になる面倒くさがりやな人間であることは誰よりも自分がよく分かっている。

そういえば、筆者と似て比較的ズボラな性格の同級生の男が、急にお魚を飼い始めた時、あっという間に水槽が苔だらけになっていた惨状を思い出した。見るだけ。自分は見るだけにしておこう。






(休みの日に昼から飲むのが好きな人(笑))

プレゼン上手になるにはブログを書くといい

2015-10-30 23:59:59 | 医大生的生活

よく知っている先生とたまたま電車で一緒になって、「後輩たちは元気にやっているか」だなんて聞かれたので「なんの心配もありません」だなんて答えながら、話はあまり聞かれたくない学業の話に。笑

「たきいも優秀じゃないか」
「いやいや~(^^;;」
「まぁそこまで優秀ってわけでもないけど~」
「(・ω・)」

というやりとりがあって、成績良く見てくれているんだなと思いました(笑)。ちくしょー、もっと勉強してやる。医大生・たきいです。




朝のカンファレンスで症例プレゼンしなさいというお達しがあって、ちょっと遅くまで残って研修医の先生に原稿を直してもらった。

丁寧に原稿を作って読む練習。ドヤ顔で発表するのには昔から自信がある。ただし自分が医者になったらここまで時間とってできるわけないんだろうな、だなんて考えてしまうと行き先不安。難しい質問来たら嫌だなとか頭の片隅で考えながらプレゼンを終えるとあら不思議、講義に来ているような偉い先生たちから

「朗々としたプレゼンで素晴らしい」
「あと血培陰性だけ言えれば完璧だった」
「とても学生とは思えない」
「アナウンサーばりのプレゼン」
「陶芸部やめて演劇部入ったほうがいい」
「先生いい声してるね」

というお褒めのお言葉をたくさんいただいて、ちゃんと準備してきてよかったと思った。「学生に見えない」というのは若干悪口な気もしたけど。笑


そのあと、いいプレゼンの仕方の講義を受けた。必要十分な情報を組み込むためには、まず「結論」から想定して話を組み立てていくのがいいらしい。なるほど。よくよく考えると、これってブログを書くときの頭の使い方とまったく同じだ。

医学部入学から毎日ブログを書くなんてすごいねとよく言ってもらうことがある。自分でもここまで続いているのはちょっとびっくりだが、そこまですごい偉業を成し遂げているという感覚は微塵もない。日常の中から、ひとつでいいからネタを探してくる。いわば「結論」探しの作業。夜、パソコンに向かって、書きたい「結論」に向かって文章をいじくるだけ。簡単な作業である。

そう考えると、お遊びのつもりで始めたはずのブログも、プレゼンのトレーニングの場という高尚なものに思えてきた(笑)






(居酒屋で「あ!なんでいるんすか!」を初めて経験した人(笑))

キラキラネーム論文

2015-10-29 22:40:07 | 医大生的生活

週末に遊ぶお金を稼ごうと思って久々に高校生の学習指導。



最近の高校生はこんなことも勉強しないといけないらしいですが、ダイイチシブンイスウなんて知りませんでした。大学1年生のときに箱ひげ図はチラッと習った記憶はありますが、これを知らなかったということは理解していなかったということでしょう。脱ゆとりのみなさまは大変でございますねぇ。医大生・たきいです。



「時間外に救急外来受診した子供のうち、キラキラネームの子供の割合が有意に高い」と示した医学論文がネット上で流行っています。小児科臨床2015年11月号。先生が読め読めと言ってきた医学論文を嫌々読んできたことはあったけど、勉強モード完全オフでネットをいじっているときに医学論文が目に入ってきたというのが驚き。

因みに、「キラキラネーム」の定義は、ERスタッフ27人のうち半数以上が「漢字が読めない」かつ「キラキラネームだと思う」、だそう。

この論文の筆頭著者、なんと研修医の先生だそうです。激務の中で一般ウケしちゃう論文書き上げるなんて尊敬です。

医者の価値は書いた論文の数で決まる、とかなんとかよく聞きますが、それでもこれまであまり論文執筆には関心がありませんでした。膨大に膨れ上がっているであろう医学的情報の山をタマネギの皮1枚高くする作業。労力をかけてまでそんなことをしなきゃきけないのか。そもそも既存の事実以外にネタが思いつくのだろうかという不安。論文執筆って大変そう…。

けれどもこの「キラキラネーム」論文からは、学術的世界もそこまで堅苦しいものでもないのかもしれないということを教わった気がしています。日々の生活の中からネタ探し。なんだ、論文もブログと似ているではありませんか。

ただし、ブログは「⚪︎⚪︎なんじゃね?」と言っていれば済むところを、論文ではそれをサイエンスを駆使して証明しなくてはなりません。ここの過程のトレーニングは積んでいないけれども、もともと論文を書く世界への不安な点はそこではありませんでした。ふと研究の世界も悪くはないのかと感じた瞬間でありました。







(バイト終わりにビール買って帰るのが幸せな人(笑))

ソープで教わりました

2015-10-28 23:59:59 | 医大生的生活

Tポイントを貯めるのが昔からの趣味。なんだかもったいなくて使えずに、ひたすら貯めている。因みにローソンのポイントには有効期限があるのでこまめに使う派である。もうじき大台にのりそうで、積極的に「Tポイント10ポイント還元」的な商品を買いがちだ。先週まではヨーグルト関連商品のTポイントのボーナスがアツかったのだが、そのキャンペーン期間も終わってしまったようである。さて、次のTポイント還元商品はなんなのかとコンビニ内を鋭い眼光で見渡しているのがわたしです。医大生・たきいです。



“SOAP”と呼ばれるカルテの書き方のお作法があって、それはSubject、Object、Assessment、Planの頭文字をとったもの。この順に書くといろいろと都合がよいという話らしい。そんなカルテの書き方についてのレクチャーがあって、「カルテの書き方はなんて習った?」と、先生。


「“ソープ”で習いました」


と、班員の友達。何で、習ったか。ソープで、習った。


「『ソープで習いました』って言い方がね…(笑)」と続けて先生が笑い始めた。これは笑いを堪えきれない。みんなここが病院の中の一室だということを忘れんばかりの笑いぶり。先生はそのときうまいこと閃いたと言わんばかりの顔をしていたけれど、頭脳明晰な先生のことだからひょっとしてすべて芝居で持ちネタだったんじゃないか、と密かに分析している。相手の言葉をうまく導きたしてそこでツッコミ。なかなかレベルが高い。

持ちネタのストックというのはひとつのコミュニケーションスキルである、と個人的には考えているが、持ちネタの引き出し方、演じ方でさらに世界が広がるのではなかろうか。修得したと思う技術でさえいくらでも磨ける。そんな気がした。






(早く寝ようと思った日に結局寝れずにいるとちょっと悔しい気持ちになる人(笑))

ナニクソ精神

2015-10-27 23:59:59 | 医大生的生活

うちの大学の下の学年のみんなは試験勉強を頑張っておられるようですが、あの試験受けたの最近だと思っていたのにもう2年も前なのか、だなんて考えてしまうと気付いたら卒業していそうで恐ろしい限りです。病棟実習始まってから時の流れが加速するかのような感覚です。医大生・たきいです。




医者というのはストレスの多い仕事らしい。目に見えてストレスがかかりそうなのは、上の先生から怒られることだろうか。

そんなとき、

「勉強不足だ…」
「もうおれだめだ…」
「なんでできないんだろう…」

なんて考えがちなものだろうが、こう考えてしまう人にはこの業界は辛い業界になってしまうのだという。

そこで

「ナニクソ…!見返してやる…!」

と考えられるかどうか。こう考えられる人は気持ちが楽に生きられるのだとか。今日の医師室でチラっと耳にしたナニクソ精神。是非とも身につけたい心構えである。






(最近積ん読が加速している人(笑))







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神崎 朗子
大和書房