医大生・たきいです。

医大生的独言。

中学校の教科書ってこんなに深かったんだ

2015-06-14 20:21:11 | 医大生的生活

土日寝すぎたと反省なうであります。日曜の将棋NHK杯全部見ちゃうと時はすでに午後とかほんとやめて欲しいです。今日の横歩取りの将棋面白かったから後悔はしておりませんが。天彦氏はすごかった。医大生・たきいです。



ヒストグラム!度数分布多角形!相対度数!メジアン!モード!

恐ろしいことに、これ、中1の数学の教科書です。今の単語全部載ってた。「medianって中央値って意味なのかーなるほどねー」って心の中で思ったのはわたくし大学1年生の時(笑)。自分がゆとり世代であることを思い知らされました。

中学生の定期テストが近いとのこと。「計画的に勉強しよう!」とか大学に入った後の自分の怠惰さは一切省みず偉そうなことを語り、カリスマ予備校講師風に生徒と計画を立てました。お金を頂くということは、演ずることなのです。

技術家庭の勉強法とかまで教えちゃう親切っぷりを発揮したわたくしですが、試験の全範囲眺めてみて一番楽しかったのは国語。数学の問題を解かせつつ、待ってる時間に中1の国語の教科書を熟読しておりましたが、これがまた面白い。自分の中学も同じ教科書だったわ!と気がついてなおさらワクワクでした。教科書って案外変わらないものなのですね。

人より脳みその発育が遅かったと思っていて、中1のときは冴えない男子でした。自分って割と優秀かもしんないと成績にも現れだしたのはやっと中3のときくらいです。近所の公立中学校に通っていたわたくし。大学の同級生には、中学受験して入学するような全国に名だたる進学校出身者もたくさんいますが、当時の彼らの偏差値と当時のわたくしの偏差値とを比較したら1万くらい違ったはずです(笑)。おかげで中1のときは国語の文章を理解できていたはずもなく、「ここの表現、おじいさん死んじゃったってことだろうけど中学生当時の猿みたいな俺はこれを理解できていたはずがない…笑」だなんて思ったり。

「話し方はどうかな」という川上裕之氏による文章は今でも明確に記憶していました。懐かしかった。物事を伝えるには話すスピードも大事なんだよ、的なことが書かれている文章で、具体例として野球中継の原稿が書かれているのが印象的。やったなぁ、これ。その文章の締めにはこんな一節が。

「これから皆さんは、教室だけではなく、いろいろな場で発言する機会が増えることと思います。聞き手によく分かるような話し方を工夫していきましょう」(川上裕之/「言葉のプロムナード」)

東医体の運営の仕事をしているわたくしですが、かなりの時間かけて学んだこと はこれに尽きるかもしれません。医学部の学生は往々にして「伝える」ことが下手な人が自分も含めて多いと思うけど、それが如何に大事なことかと痛感する毎日なわけです。こんな大切なことが中1の教科書に書かれていたとは…。見方を変えると大学で学んだことは中学レベルってことで、そう言われるとカッコ悪いけど。笑

そして泣かせるフレーズが教科書の裏表紙。

「この教科書は、これからの日本を担う皆さんへの期待をこめ、税金によって無償で支給されています。大切に使いましょう。」

確実に中学生のときは読み飛ばしてました。反省します。

それにしても、こんな良質な教育を受けられるなんて日本は恵まれていると改めて確信した次第です。日本国民の皆様方に恩返しができるように、明日からふんどし締め直して医学を学ぼうと心に誓ったわたくしなのでした。








(中学校の教科書なんて読んでないで循環器の教科書読めよと心の中では思っている人(笑))