![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/b3/0b4bc7a0cae46fae40054ca22412386a.jpg)
団体の数だけチャンピオンベルトのあるプロレスですが、
ボクの見ていた80年代はNWA世界ヘビー級のタイトルが
世界最高峰だったと言って間違いないでしょう。
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そのベルトが一番似合うのは、
ボクの中では、ルー・テーズでもハーリー・レイスでもなく、
”狂乱の貴公子”リック・フレアーです。
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ボクがプロレスを見ていた期間のほとんどをチャンピオンとして過ごしたフレアー。
ファイトスタイルや決め技、体格、どこをどうとっても強い印象は皆無(笑)
でもその風貌や身のこなし方、優雅な佇まいは、紛れもない世界チャンピオン。
それがリック・フレアーです。
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かつて"ネイチャーボーイ"として人気を博した
バディ・ロジャースをなぞったファイトスタイル。
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それが世界王者としての資質とぴったりとフィットしました。
NWAは各地区の団体が加盟して出来た組織であり、
チャンピオンは加盟する地区を転々とサーキットしながら
その地区の代表選手とタイトルマッチを行います。
当然、アウェーでの試合がほとんどあり、
会場の観客はみんな挑戦者の王座奪取を期待しています。
その状況の中で相手の良さをフルに引き出し、
よもや王座奪取か?と思わせておいて
最後はきっちりベルトを持ち帰るコトが出来る。
これがプロレスの王者の資格です。
昔、猪木がよく言っていた
「相手のチカラを9引き出し、10のチカラで勝つ。」
これがプロレスの醍醐味だとしたら、
フレアーの場合は、
「相手のチカラを10受け止め、5のチカラでベルトを守る」
っていう感じでしょうか。
ゴージャスなガウンに自慢のブロンドヘアー、
キザな「ネイチャー・ウォーク」で挑戦者や観客をあおり、
相手にやられれば許しを乞うポーズで観客の溜飲を下げ、
デッドリー・ドライブで派手に投げられ、
コーナーに振られれば一回転しながら場外に転落、
ときにはお尻丸出しのファンサービスも。
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そして相手の得意技をまともに受け、
もう一歩で王座奪取か?と思わせた挙句に
運悪く(笑)近くにいたレフリーに誤って(笑)攻撃。
反則負けで王座移動ならず。
この戦いこそがその地区のトップコンテンダーの人気を高め、
かつ長期政権を築く秘訣です。
昔はフレアーのファイトスタイルが理解できず、
遙に強そうなハンセンやブロディの方がチャンピオンに相応しいと憤慨したモノですが、
今になってようやくフレアーの凄さを理解できるようになりました。
なんと言っても世界タイトルマッチ。
どうせ王座移動はないやろうと思っていても、
もし挑戦者が勝てば新王者誕生の瞬間を目撃するコトになるワケです。
その張り詰めた空気の中で、観客すべての期待を煽りながら、
最後はしっかりとベルトを持ち帰るフレアーこそ
プロレスにおける真の王者の姿と言えるのではないでしょうか。
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