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"ドラゴン"こと藤波 辰巳(現在は辰爾に改名)
ボクがプロレスを見だした頃、
藤波はジュニアヘビーからヘビー級に転向した時期でした。
身長183㎝とレスラーとしては小柄な藤波は、
「ヘビー級の証明」をするべく
「飛龍十番勝負」と銘打って、バックランド、ブッチャー、
ホーガンなどヘビー級の強豪レスラーと対戦。
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そして長州との日本人同士の抗争では、
意地の張り合いから新たなプロレスの魅力を生み出しました。
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UWFが参戦したときは、新日本の先頭に立ち、
UWFのトップの前田日明と対戦、
それまで噛み合わなかった新日本とUWFとの試合を名勝負と呼ばれるモノに。
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(この試合は大阪城ホールで観戦しました。いやぁ凄い試合でした。)
藤波の代名詞と言える必殺技ドラゴン・スープレックス。
フルネルソンにロックしたまま投げるジャーマン・スープレックスの派生技。
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あまりに危険なため、一時期封印されていました。
場外に落ちた敵に向かって放つ、ドラゴン・ロケット(トペ・スイシーダ)
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相手の足を取り、巻き付けるように投げるドラゴン・スクリュー
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相手の頭を脇で締めつけ、
もう片方の腕もロックするドラゴン・スリーパー
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藤波の得意技には愛称のドラゴンが冠され、
総称としてドラゴン殺法と呼ばれていました。
これがファンの間でエスカレートしていき、
トップロープから何もせずに降りるドラゴン・リングインや
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試合を中止させたドラゴン・ストップなんてのも。
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藤波の技で気に入ってるのが、
昭和59年(1984年)4月19日の正規軍VS維新軍の5対5勝ち抜き戦の
初戦で行われた小林邦昭戦でのジャーマン・スープレックスです。
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組んでから投げるまでのタイミング、速さは申し分なく、
軽量の小林に対して格の違いをみせつけました。
猪木の独裁が続いていた新日本で常に2番手、3番手の位置にいた藤波。
絶対に負けない猪木と違い、
藤波の場合、全力で立ち向かい果敢に攻め、
叩きのめされるコトも魅力のひとつでした。
結果、見応えのある試合内容になるコトが多かったように思います。
巨漢のホーガンやブロディ、ベイダーと戦うときは、
持ち前のスピードで敵を翻弄し、
あわやというところまで相手を追い込み会場は最高潮に。
最後は相手の本気の攻めにやられてしまうのですが、
藤波のフレッシュなファイトぶりは負けてなお清々しさを感じました。
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最後に藤波と言えば、
プロレスでご法度とされるマスクマンの正体を明かした
「お前、平田だろっ!」は今も語り継がれる名言(迷言)ですね。
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