打倒!破廉恥学園

旋風寺武流PLが意味もなくただ、だらだらと掻き散らかすブログです。

梅ヶ枝餅と私の初恋

2005-10-25 19:13:25 | Weblog
 みなさんは梅ヶ枝餅を知っているでしょうか。「うめがえもち」と読み、私の住んでいる県では有名な餅菓子だったりする。

 こしあんをもち米粉の皮に包んで焼いた餅で、うっすらとついた焦げ目が香ばしくて何個でも食える。

 実家の近くに梅ヶ枝餅を売る店があるのでよく購入をするのだが、餅を買う度に苦い思い出が頭を過ぎる。なら買わなければいいのに……と思うだろうが、美味いのだからしかたがない。

 中学時代の事。男子校だった私でもいっぱしに初恋というものを経験した。相手は隣の高校の女子。

 女性に免疫がなかったのでどうやって声をかけていいのかもわからない。この胸の内をいかようにしてかの人に伝えればいいや?と友人に相談してみれば

「なら何かプレゼントをしたらどうかな?」

と、打てば響くように返って来た。

 ナイスアイデア!と当時の私は思ったのですが、考えてみたらろくに面識のない男からプレゼントを貰えば大抵の女子は不気味がりますよね。

 そんな事に気づくわけもなく、あの人に何を送れば喜んでもらえるか…。

 結論として食べ物ならば無難ではないだろうかという事に。手作りの菓子ならきっとあの人も喜んでくれるさと思い込んだ私は、梅ヶ枝餅を自分で作ってプレゼントする事にしたのです。

 薄く解いたもち米粉を餡子に浸して、フライパンで焼く。

 たったこれだけなんですが、不器用な私には難儀でしたー。

 手段も方向性も何もかも間違ってはいたけど、あの頃の私のあの人に対する思いは純粋だったなぁ。

 やっとの思いで作った梅ヶ枝餅。一個ずつ丁寧にラップで包んで紙袋に入れて鞄に仕舞いこむ。放課後に高校まで押し掛けて渡そうと決めた。

 が、結局渡せなかった…………やっぱり恥ずかしかったのだ。

「これやる」

 紙袋を友人に押し付けて帰宅した私は、ベットに伏して自分のふがいなさに涙を流した。

 翌日。げんなりした顔の友人がやってきて

「あのさ、梅ヶ枝餅のラップの中に陰毛みたいなものが入っていたから捨てちゃったよ。ごめんなー。でも、あれを渡さなくてよかったんじゃないか?」

 私に恋人ができるまでに、それから5年の春が必要となった。

 

2 コメント

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純愛の時代 (夏目PL)
2005-10-26 02:43:46
悲しいぐらい甘酸っぱい青春の思い出ですね。

感動すら覚えました。

電車男だ冬のソナタだ言ってますが、こーゆーのこそ純愛だと私は思うのですよ。

是非書籍化キボンヌ。

タイトルは「餅男」で(さっき電車男否定してたじゃねーかっ!!)





それはそーと最近、旋風寺PCさんを学園でみかけませんね。どうしちゃったのかな?

ちょいと寂しさを感じる今日この頃なのでした。
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Unknown (いえいえー。)
2005-10-29 19:58:26
夏目PLさんへ



コメントありがとうございます。



餅男ですか(笑) なんだかもち肌の少年っぽいイメージがしてよろしいですね(しないかも)



最近、忙しくて中々学園に顔を出せなくて。どうにもいけませんわー。



でも、なるべく顔を出せる時は出すのでその時は是非にでも絡んでやってくださいませ。夏目くんとはほとんど絡んでいないと思うのでこれからの出会いが楽しみです。



それでは学園でお会いしましょう。
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