粗にして野だが……

私の父が好きな言葉に「粗にして野だが卑ではない」というものがある。

これは、ある小説家がある実業家のことを指して言った言葉であるが、なかなかに含蓄のある言葉だと思う。

私も戦国学園で旋風寺武流を動かす時はいつもこの言葉を思ってから入室ボタンを押す。卑屈になっていないか、卑劣になっていないか……ロールしながらも、退室してからもしばらくは考える。

失敗することは、仕方がない。だけど繰り返してはいけないのだなあと。

愛されるキャラクターを動かすにはやはりある程度の心構えが必要なのだと思う。それは文才でもボキャブラリーでもなく、心構え。構えすぎも良くないけどね。本や映画、その他もろもろで見聞きした心に残るフレーズを、自分のキャラならどう受け取るかな、こういう風に言わせてみようかな……そんな事を思いながら、また戦国学園へ向かうのでした。