何の因果かうちの武流は最強男子決定戦の決勝戦まで勝ち進んだ。
決勝戦の相手は自分と同じ三年男子の琴住和水くん。なんとしても負けられない。
宮本武蔵は遅れて巌流島にやってきたが、武流は待ち合わせの1時間前から顔出していたのだ。兵は神速を尊ぶではないが、早めに来たほうが精神的に余裕というものが生まれる……まぁ、ぶっちゃけかなり緊張して待ちきれなかっただけなんですけどね、PLであるわたしが!
ほぼ待ち合わせ時間通りに琴ちゃんが来た。決闘場に移動して決勝戦を始める。
先攻は相手の流儀に合わせて琴ちゃんに譲る。なんと彼は「1]を出した。2~5を出せば武流の有利!なんという幸運か。幸先がいいなあ!
ほくほく顔で乱数ボタンを押したわたしの笑顔が固まった。「6」を出しやがったのだ。イチロクルールにより最大数「6」は最少数「1」に負けるのだ。
二本先取のルールでいきなり一本取られてしまった。しかもイチロクで……な、なんか猛烈に悪い予感がしてきたのう(松尾っぽく)
ポイントを取った方が連続的に攻撃ができるので、琴ちゃんが武流にとどめを刺すべく異能をつかってくる!出た目は「2」である。やった!まだうちの武流の運は尽きていない。3~6を出せば勝てる。勝利の確率三分の二だ!!
いけるぜ!満面の笑みで乱数ボタンをポチっとな。
………まさか「2」が出るとはなあ……引き分けじゃよ次のターンに持ち越しじゃよ。
しかしロールの内容は膠着状態。もう一度ロールのやりとりするのも難しいと思い、膠着状態のロールをして乱数を連続で振らして貰う事にしました。こっちが負ければ立て続けて負けロールを出せばいいや、と……一番緊張したのがこの乱数ですね。ここで負けたら全てが終わりだ。
そして出た数字がなんと「2」だ。うわー!今度はこっちが追い込まれたよ向こうが3~6を出したら負けだ!!
あわわわ……本当に両手を組んで何かを拝んじゃいましたよ。
……しかし、まだ武流の運は尽きてなかったのです!なんとですよ。琴ちゃんは「1」を振ってしまったのです。これで一本こっちが取りました。
これで1対1のイーブン。引き分けでも出さない限り決着がつくのだ。これでしばらく続いていたトーナメントの決着がつく……。
できるだけ念入りにロールを打って……心落ち着けて……乱数を振った……!!
おお……「5」が出た!!この土壇場で武流は最後の力を振り搾ったのだ。
この時の琴住PLさんの心境はいかばかりか。おそらく早鐘のように心臓が高鳴っていたのではないか。少なくともわたしの心臓はドキドキしておりました。
……見ていられない!!しばし琴ちゃんの乱数が振られなかったので緊張が達してしまったか。トイレに駆け込んでしまった。そしてゆっくりとできるだけ小用を済ませるのである。モニターの前に戻った時には全てが決着しているはずだ。
不必要にまで念入りに手を洗ってから念入りにタオルで手を拭いてから、目を瞑った状態でモニターの前に戻る。そしておずおずと目を開くと。琴ちゃんの数は…
「4」
……勝った。
ほう……と全身の力が抜けました。まさかこんなにPLである自分がやきもきするとは思いませんでした。
その後のことはあまり覚えていなかったりします。集中力が途切れてしまったのでしょう。
最強男子決定戦トーナメントに参加した人たち全員の想いを背負って武流は優勝しました。次は学園最強決定戦。テンションを落とさないように頑張ります。
決勝戦の相手は自分と同じ三年男子の琴住和水くん。なんとしても負けられない。
宮本武蔵は遅れて巌流島にやってきたが、武流は待ち合わせの1時間前から顔出していたのだ。兵は神速を尊ぶではないが、早めに来たほうが精神的に余裕というものが生まれる……まぁ、ぶっちゃけかなり緊張して待ちきれなかっただけなんですけどね、PLであるわたしが!
ほぼ待ち合わせ時間通りに琴ちゃんが来た。決闘場に移動して決勝戦を始める。
先攻は相手の流儀に合わせて琴ちゃんに譲る。なんと彼は「1]を出した。2~5を出せば武流の有利!なんという幸運か。幸先がいいなあ!
ほくほく顔で乱数ボタンを押したわたしの笑顔が固まった。「6」を出しやがったのだ。イチロクルールにより最大数「6」は最少数「1」に負けるのだ。
二本先取のルールでいきなり一本取られてしまった。しかもイチロクで……な、なんか猛烈に悪い予感がしてきたのう(松尾っぽく)
ポイントを取った方が連続的に攻撃ができるので、琴ちゃんが武流にとどめを刺すべく異能をつかってくる!出た目は「2」である。やった!まだうちの武流の運は尽きていない。3~6を出せば勝てる。勝利の確率三分の二だ!!
いけるぜ!満面の笑みで乱数ボタンをポチっとな。
………まさか「2」が出るとはなあ……引き分けじゃよ次のターンに持ち越しじゃよ。
しかしロールの内容は膠着状態。もう一度ロールのやりとりするのも難しいと思い、膠着状態のロールをして乱数を連続で振らして貰う事にしました。こっちが負ければ立て続けて負けロールを出せばいいや、と……一番緊張したのがこの乱数ですね。ここで負けたら全てが終わりだ。
そして出た数字がなんと「2」だ。うわー!今度はこっちが追い込まれたよ向こうが3~6を出したら負けだ!!
あわわわ……本当に両手を組んで何かを拝んじゃいましたよ。
……しかし、まだ武流の運は尽きてなかったのです!なんとですよ。琴ちゃんは「1」を振ってしまったのです。これで一本こっちが取りました。
これで1対1のイーブン。引き分けでも出さない限り決着がつくのだ。これでしばらく続いていたトーナメントの決着がつく……。
できるだけ念入りにロールを打って……心落ち着けて……乱数を振った……!!
おお……「5」が出た!!この土壇場で武流は最後の力を振り搾ったのだ。
この時の琴住PLさんの心境はいかばかりか。おそらく早鐘のように心臓が高鳴っていたのではないか。少なくともわたしの心臓はドキドキしておりました。
……見ていられない!!しばし琴ちゃんの乱数が振られなかったので緊張が達してしまったか。トイレに駆け込んでしまった。そしてゆっくりとできるだけ小用を済ませるのである。モニターの前に戻った時には全てが決着しているはずだ。
不必要にまで念入りに手を洗ってから念入りにタオルで手を拭いてから、目を瞑った状態でモニターの前に戻る。そしておずおずと目を開くと。琴ちゃんの数は…
「4」
……勝った。
ほう……と全身の力が抜けました。まさかこんなにPLである自分がやきもきするとは思いませんでした。
その後のことはあまり覚えていなかったりします。集中力が途切れてしまったのでしょう。
最強男子決定戦トーナメントに参加した人たち全員の想いを背負って武流は優勝しました。次は学園最強決定戦。テンションを落とさないように頑張ります。