グリーン面のベント芝にとって
貯蔵糖分は大切な要素です。
糖分を充分に含んだ植物細胞は
乾燥しにくく、凍りにくいため
冬期の乾燥害、凍害、擦り切れから身を守ります。
また
貯蔵糖分は
来春2~3月からの新根発根・新芽萌芽のエネルギーとなります。
まさにクマが冬眠前に
たくさん食べるのと似ていますね。
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年間の貯蔵糖分量の推移のグラフです。
初霜(立冬の頃 11/7頃)から
大霜(冬至の頃 12/22頃)にかけて
一気に貯蔵糖分を蓄えているようです。
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ターフが貯蔵糖分を蓄える時期は
周囲の山野の葉の色からも推察できます。
72候11月2日「楓蔦黄(もみじつたきばむ)」
<モミジやツタが黄葉する頃>とあり、
山野の草木が黄色になりはじめる頃
ターフも冬越しの為の貯蔵糖分を蓄え始める時期です。
72候11月27日「朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)」
<北風が木の葉を払いのける頃>
木々の落葉の頃には
ターフが貯蔵糖分を蓄えている真っ盛りで
ペンクロのグリーン面では
”アントシアン”が多く見られる頃と思われます。
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山野の木々のサインを参考にしながら
晩秋施肥や糖分貯蔵を促す資材を使い
「冬越し」と「来春の芽出し」を
充実させて下さい!
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晩秋~冬越し時期に、
分解と糖分貯蔵を促進するオススメの資材が
「リストア・プラス(3-0-2)」です。
寒冷期でも緩やかに活性向上し、土壌の固結・凍結を緩和します。
残留を分解し、糖質に変換し、貯蔵糖分として蓄えるので
ターフの乾燥・凍結を抑制します。
来春の芽出しも向上します。
下の写真は、11月~3月まで「リストア・プラス」を毎月1.0cc/m2施肥されたコースで
2月中旬の夜間に積雪があった翌朝6時ごろのグリーン面周囲の状況です。
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よろしくお願いします!
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