10月12~13日頃から、
それまでの秋雨前線の活動も終わり、
気圧配置が秋冬型の西高東低となり、
太平洋側のゴルフコースでは
やっとターフに必要な日照が確保できる事となりました。
しかし、
この西高東低の冬型の気圧配置は
気温・地温の下降と共に、
ターフに、乾燥害、凍害、固結、凍結、擦り切れ等の
ダメージをもたらします。
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24節気72候でみると
・11月12日「地始凍(ちはじめてこおる)」<大地が凍り始める>
この頃から土壌内の湿度が低下し、
表層は固結、乾燥しやすくなります。
・11月22日「虹蔵不見(にじかくいれてみえず)」<虹を見かけなくなる>
この頃から大気中の湿度も低下し、
ターフ自体も乾き易くなり、
ドライスポットには注意が必要です。
・12月7日「閉塞成冬(へいそくしてふゆとなる)」<天地の気が塞がって冬となる>
この頃から気温・地温共に
一段と低くなるので
表層土壌の固結、凍結
ターフの乾燥、霜害、擦り切れに留意したいところです。
◆
これからの乾燥・凍害、固結・凍結抑制におすすめの資材をご案内します。
1)「リストア・プラス(3-0-2)」
寒冷期でも菌態活性を緩やかに活性向上し、
土壌の固結・凍結を緩和します。
残留を分解し、糖質に変換し、
貯蔵糖分として蓄えるので
ターフが乾燥・凍結しにくくなる資材です。
下の写真は、11月~3月まで「リストア・プラス」を毎月1.0cc/m2施肥されたコースで
2月中旬の夜間に積雪があった翌朝6時ごろのグリーン面周囲の状況です。
2)「ターフバイタル・プロ」
主成分の「グルタミン酸」を吸収したターフは乾燥・凍結しにくいので
グリーンのみならず、
休眠前のコーライ芝(テイーグラウンド)にも
おすすめです。
また「グルタミン酸」は光合成の代わりに
タンパク質合成するので
日照時間が短い季節のターフをしっかりさせるには最高です。
3)「土壌再生炭」
タンク車で散布できる活性炭です。
日照を吸収するので
地温を程よく上昇させ、凍結を抑制します。
ミクロの多孔質なので
寒冷期の菌態活性を緩やかに向上させ、肥効を長くする効果もあります。
浸透性が良く、散布後マダラになりにくいので
融雪資材としても好評価な資材です。
4)「ハイドロ・マックス」
100%天然の浸透資材で、理想的な三相バランスを持続します。
含有するフミン酸が表層土壌の気相を保持し、
ユッカシジゲラの湿潤成分が
ターフに必要な
最低限の液相を持続する能力に優れます。
秋冬のドライを抑制する資材としてたいへん定評があります。
←フミン酸が土壌の固結を緩和
◆
以上です。
よろしくお願いします!
(*´∀`*)