広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

大雨の祭りの後

2014-08-07 23:31:45 | 秋田の季節・風景
8月に入ってから、日本各地は雨が多い。月初めの高知などもひどかったし、6日朝の広島市の平和記念式典(この場合は「祈念」ではなく「記念」が正式だそう)もけっこう強そうな雨の中。1971年以来43年ぶりの雨の式典だったそうだ。
昨日からは秋田県北部や青森県津軽地方でも前線の停滞により大雨で、五能線の線路が宙吊りになるような被害が出ている。

昨夜から今日にかけての秋田市は、被害は発生していないようだが、数時間おきくらいに激しい雨が打ち付けている。1時間降水量は、深夜1時には26.0ミリ、13時には12.5ミリを観測。
旭川・二丁目橋
年に2~3回レベルの水位の高さかな。
太平川桜並木・楢山付近

(再掲)ほぼ同じアングルの通常の風景
飛べない(飛ぶのをあきらめて定住した?)2羽のハクチョウさんたちは、揃って岸に上がって休んでいた。いつもより上流寄りにいたから、泳ぐ力はけっこうあるみたい。
太平川・愛宕下橋の水位

【10日追記】8日以降もしとしとと雨が降り続いた。旭川の水位は少しずつ減り、濁りも少なくなりつつある。しかし、11日は台風11号が接近。雨はさらに降る予報。


そんな天候の中、竿燈まつりが終わった。
最後の2日間は、雨のため昼の妙技会(昼竿燈)が秋田市立体育館へ変更。
夜はいちおう開催されたものの、特に最終日6日は時折激しく雨が降る中で行われ、1回目の演技(19時20分から15分間)が終わった時点で打ち切りとされた。(雨による転倒など安全面が理由のようだ)
4日間の人出(昼、飲食イベントなど含む)は過去最多だった昨年比15万人減の126万人。

例年、4日のうちどこかで雨模様になることはわりとあって、それでも夜は“押し切って”実施することがほとんどだと思う。記憶する限り、少なくともここ15年くらいでは夜が中止になったことはなかったのではないだろうか(間違ってたらすみません)。
そんな中でも、今年はあまり例がない激しい降り方だった。19時の1時間で9.0ミリの降水を記録している。
※公式ホームページでは「多少の雨では基本的に行います。いわゆる荒天にならない限り。」としている。観覧席は中止になっても払い戻しはしないはず。

NHKの東北6県の夕方のニュース番組(秋田局では「ニュースこまち」)では、東北の四大夏祭り(年によって+α)の会場から中継があるのが毎年恒例になっている。
秋田の竿燈は、日本銀行秋田支店前の道路で待機中の竿燈を前に中継し、一足早く竿燈演技の披露もされるのが恒例。
今年は運悪く6日の大雨の中からの中継で、演技どころか竿燈はビニールをかけられた状態。演技を披露するはずだった鉄炮町竿燈会(保戸野鉄砲町ではない鉄炮町)の人がインタビューに答えた程度で、後は下米町二丁目(だったかな?)竿燈会を取材したVTRで時間を埋めた。
秋田県内向けの秋田局のスタジオからの紹介も「中継ではありません。収録したものをお送りします」と言うなど混乱気味。(冒頭は生中継であり、画面にその旨も表示されていた)

さらに6日は、イギリスの豪華客船「ダイヤモンド・プリンス【11日訂正】ダイヤモンド・プリンセス号」が初めて秋田に入港。クルーズ客2000人(日本の旅行会社の企画なので日本人がほとんどのようだ)が竿燈を見物したという。
ほかにも各地から多くのお客さんが来てくれたのに、天候のせいとはいえ、満足に見てもらえなかったと思うとお気の毒。各竿燈会の皆さんも消化不良に終わってしまったことでしょう。

弘前のねぷたまつりでは、雨に加えて初の死亡事故が5日に起きてしまい、最後の2日間(最終日は昼間)が中止となってしまった。


初日の秋田駅前大屋根
初日は日曜日だったため、駅前はとてもにぎわっていた。ぽぽろーど~大屋根下には出店が並んでいた。
ところが、月曜日以降は、その出店のほとんどがなくなっていた。数年前(2010年)はぽぽろーどで「秋田エキマエ元気市」、大屋根下で屋台村が開催されていたのだけど。
駅から会場へ行く多数の観光客にとっては、出店がなければこの辺りは素通りしてしまう場所。有効活用できないものだろうか。

それから、妙技会が市立体育館へ変更になった場合の対応もひと工夫できないか。
本来の会場であったエリアなかいち・にぎわい広場はがらんとして(広場なんだから当たり前だけど)、前の道を歩く旅行客はほとんどいない。警備会社から来た人が「妙技会は市立体育館へ変更となりました」というプラカードを持って立っていた。
他にふさわしい会場がないのだろうが、あまりに遠い。観光客でわざわざ見に行こうという人は少ないかもしれないし、行くにしても大変。
市立体育館への路線バスは、近くに臨海営業所があるため本数は多いのだが、運賃は片道300円もする。そこで、例えば少し割り引いた往復の乗車券に屋台村の利用券をセットした「雨の中、竿燈を見に来てくれてありがとう乗車券」みたいなのを売るとかして、「雨だったけど見に行って良かった」と思ってもらえるような仕組みを作れば、秋田のイメージアップにもなると思うのだけど。


ちょっといいなと感じたもの。
秋田駅自由通路東口寄り
自由通路東側は、南向きに大きな窓が並ぶ。その柱は、縦長の広告スペースとなっていて、周期的にいろいろな広告が掲出される。(西側、東側とも同じデザインが原則のようだ)
上の写真のように、現在は竿燈を腰で上げている写真が出ている。広告主の名前など文字は一切ないが、写っている竿燈は秋田市役所竿燈会のもの。
下の文字や女性の顔は、隣接する拠点センター・アルヴェのもので、上の広告に関わらず常に出ている。

同じ写真が10枚並び、竿燈は全体ではなく一部が欠けているが、ある角度から見ると、
なんかいい感じ
実物大の竿燈がたくさん上がっているかのような錯覚がしないでしょうか。なかなかいいデザインだと思った。
※その後しばらく掲出されていたが、2017年7月頃に終了してしまった。
※その後、竿燈に戻った。時折、違う広告に差し替わる感じ。新幹線ホームからは、こんなふうに見えた(リンク先中ほど)。



最後に、JR。
秋田駅で折り返しの車内整備中の「リゾートしらかみ」
着色ガラス越しで見づらいですが、車内整備をする人たちが、揃いのピンク色のはっぴを着ていた。
 「JARS」の文字とフキノトウの絵
場違いというか異様な光景にも見えたし、袖口や帯が引っかかるなど作業がやりづらいのではないかと心配になるが、竿燈に合わせたものだろうか。
「JARS」は秋田で車内整備を行うJR東日本の関連会社「JR秋田鉄道サービス株式会社」の頭文字だろう。
※秋田新幹線は車庫へ引き上げて車内整備を行うため、はっぴ姿の整備スタッフにはお目にかかれるのは、リゾートしらかみ、つがる、いなほの整備がメインかと思われます。

東京駅でJR東日本の車内整備を行う会社(株式会社JR東日本テクノハートTESSEI)では、2012年からアロハシャツとストローハットで整備を行っているとのこと。こちらはクールビズの一環だそうだが、それもなんか違うような気もしなくない。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 水玉と竿燈 | トップ | 運休前のリゾしら »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (マキオ)
2014-08-08 13:32:25
こんにちは。
竿燈最終日の雨はすごかったですね。
1回目の演技の時もまだ小雨が降っており、「これでやるの?」
という感じでした。
水を吸った竿はかなり重く、滑るので「流し」が困難な状況だったので、
中止の判断は仕方がないですね。

秋田港に行った嫁さんの話だと、
ダイヤモンド・プリンス号からは乗客が降りてこなくて、待機していた十数台のバスも、竿燈開始時間頃に引き返していったそうです。
返信する
大変でしたね (taic02)
2014-08-10 00:10:20
まさに演技開始の19時20分前後にも、かなり激しく降っていたのではないでしょうか。
安全面、それに不完全な形で披露するわけにいかないですから、致し方ないです。
来年に繰り越す提灯を乾かすなど、メンテナンスも大変なようですね。

公募で選ばれた県民に船内を案内するツアーをテレビでやっていました。
あの雨じゃあ、下船するのも一苦労でしょうけど、ほんとうに残念な天候でした。
返信する

コメントを投稿