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イノベーション自販機

2018-09-14 00:12:20 | 秋田のいろいろ
この1週間ほど、秋田駅周辺に行っていなかった。
その間に、自由通路に面したアレが…
新しくなった!

JR東日本ウォータービジネスの「acure(アキュア)」ブランドの飲料自動販売機が、新しい機種に替わっていた。

今まであったのは、47インチの液晶ディスプレイがタッチパネルになっており、商品見本下のボタンでなく画像をタッチして選ぶ方式。前に立った人の性別年齢を判断して商品を勧めてくれたり、気象情報を表示したりする機能もあった。
「次世代自販機」と呼ばれるもので、秋田県内では秋田駅の1台だけ。
(再掲)更新前の自販機
設置されたのは2012年春で、最初は自由通路の向かい側にあった。秋田駅リニューアルの一環で移設されたが、いずれにしても自由通路に面した唯一の飲料自販機だけに、単純に飲み物がほしい人から目新しい自販機を使ってみたい子どもまで、広く使われていた。
6年も経ったから、更新されてもおかしくはない。


新しいものは黒いボディで、やはり液晶画面。
「イノベーション自販機」と称する最新型である。
次世代自販機のさらに次世代ということらしく、首都圏の駅では設置が進んでいると聞いていた。公式サイトでは、今のところ、秋田など首都圏以外には設置されていないことになっている。

イノベーション自販機には2タイプあるようで、1つは画面が正方形に近く大きく、硬貨が使えないもの。
秋田駅に設置されたのは、硬貨が使え、画面が少し小さい縦長のタイプ。前機種と比べて、画面は少し小さいようだ。横幅も狭くなってすき間ができて、左側を箱(?)で塞いでいる。ここに空き缶入れを置く場合もあるけど、場所柄無関係のゴミを多く入れられそうで、置かないのかな?

前機種や硬貨が使えないイノベーション自販機では、Suicaなど電子マネーをタッチする部分が、本体と一体化して地面に対して90度だったので、場所が分かりづらかったり、角度的にタッチしづらかった。
秋田駅の新機種は、一般型自販機と同じように、タッチ部分に角度が付いていて、この点は改善されたと言える。
硬貨投入口や「販売中」の表示部分は、昔ながらの自販機と同じもので、ある意味場違い。


イノベーション自販機には、斬新な新機能がある。
スマホのアプリ「acure pass(アキュアパス)」との連携で、
・あらかじめ購入商品を選んで決済し、自販機ではかざして「受け取るだけ」
・その機能を応用して、他人に商品をプレゼント
・商品の定期購入や月単位でまとめた後払い
といったことができるそうだ。これがイノベーション(技術革新)ということなんでしょう。


今後は、地方駅でも、次世代自販機からイノベーション自販機への更新が進むのだろう。
次世代自販機は、首都圏以外ではどこも各県1~2台が標準なので、それを増やすのかと思ったけど、それよりも更新ということか。

スマホアプリとは別に、ネットで電子マネーを登録すれば、acure自販機(通常型も含めて)での購入やアンケート回答でポイントが貯まる会員サービスがある。
それが30ポイント貯まると、月替りで特定の商品を無料で1本もらうことができた。その受け取りは次世代自販機でしかできず、イノベーション自販機でもできない。
じゃあ、今後はどうなるのかと思ったら、30ポイントで月替り商品無料は、10月分で終了になる。
一方、アプリでは、30ポイントでイノベーション自販機の好きな商品どれでも1本をもらえるそうで、それが代替になるのだろう。

ということで、スマホアプリへの誘導が、イノベーション自販機への置き換えの大きな目的のようだ。


ところで、秋田駅の前の次世代自販機には、不満があった。
それは、商品のラインナップが、やや偏っていて、特に新商品がすぐには入らないこと。
秋田駅でも、他の場所にある通常型自販機(アルス改札口横やその階段下など)のほうが、先に新商品が入って、選択肢も多かった。

では、新しいイノベーション自販機はというと…
なんか以前より、余計に品揃えが悪くなった
定番商品ばかり。水は1種類で小さいペットボトルのものがなく、コーヒーもカルピスもポンジュースも1種類ずつ。acureオリジナル商品でご自慢のリンゴやモモのジュース、前は2~3種類あったゼリー系なんかはない。
同じ商品が2コマ、3コマと重複していて、しかも「むぎ茶」のPETボトルなど、段をまたがって右と左に分かれてしまっている。物理的な押しボタンと商品格納場所が対応している従来型自販機ならやむを得ないけど、こういうディスプレイなら、商品の画像は1つにすることもできるだろうし、そのほうが分かりやすいのではないでしょうか。
(再掲)少し前だけど、先代自販機でもこんなにラインナップ豊富だったのに
日頃JRや駅を利用せず、たまに来てイノベーション自販機で買い物しようとする人は、駅内の他の自販機のことなど知らない。だからこそ、他社の自販機やコンビニでは買えない、acureオリジナル商品をたくさん入れ、知ってもらって買ってもらえればいいのに。イノベーションなどより、ラインナップ拡充のほうが必要だと思う。
定番商品への需要が高いのかもしれないけれど、これではつまらなすぎる。選ぶ楽しさを提供することも大切なのでは?
【14日追記】秋田駅自由通路の自販機は、普段あまり駅に来ない子どもなどには、「見慣れないラインナップから、好みの飲み物を探すこと」と「珍しいタッチパネルの自販機で購入すること」という2つの楽しみを提供していた。更新後の現状では、少なくとも前者の楽しみは奪われてしまった。なお、タッチパネルの自販機は、近年は駅以外の商業施設内などでちらほら見かけるようになってはいる。
首都圏では違うのでしょうけど、秋田のacureは商売が下手。

イノベーション自販機は2024年に廃止された

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2 コメント

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ほかのメリットを強いて挙げれば (taic02)
2018-09-20 20:27:23
よそで買えないオリジナル商品があること、メンバーズになって30ポイント貯めれば1本もらえること程度でしょうか。
最近はダイドーやコカ・コーラでも、ポイント制度はあるみたいですが。
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Unknown (Unknown)
2018-09-20 02:20:46
秋田でのメリットは、JREポイントにSuicaを紐付けしている人が購入した際に、100円で1ポイントぐらいでしょうか。

地元の人にはあまり恩恵がないのが最大の弱点かと思います。
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