広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

進む季節/会館名

2014-07-12 17:58:51 | 秋田の季節・風景
全国的には台風や梅雨前線により、大きな被害が出ているけれど、秋田はやや多めに雨が降っただけに終わった。
ここ最近の秋田市は、最低気温は20度台前半、最高気温は30度前後で、真夏とは違った暑さでけっこう暑い。
僕は7月5日にニイニイゼミの鳴き声を千秋公園周辺で聞いた。
山王の秋田地方気象台では、7月8日にニイニイゼミの初鳴を観測。平年と同日で、昨年より2日早い。
さらに、気象台では7月9日にアブラゼミの初鳴も観測。平年は7月19日(昨年は7月23日)なので、かなり早い。
【15日追記】この後、14日にはヒグラシも鳴いた。平年・昨年とも2日早い。これでセミ3種が揃い踏みとなったが、これは全国的にも秋田が早いほうらしい。コスモスが咲いているのも見かけた。

テレビ朝日の情報番組「グッド!モーニング」金曜日に、東進ハイスクールの林修先生が講義をするコーナーがある。11日の放送では、松尾芭蕉が山形県の山寺を訪れたのが、現在の暦の7月13日だそうで、「奥の細道」の「閑さや岩にしみ入蝉の声」について取り上げていた。
かつて、この「蝉」の種類について、斎藤茂吉はアブラゼミ、小宮豊隆(夏目漱石の門下で研究者)がニイニイゼミだと主張して論争を繰り広げたという。結局、7月13日の山寺ではアブラゼミはまだ鳴いていないので、ニイニイゼミだという結論になり、頑固な茂吉も納得したそうだ。
林先生は「番組スタッフが山寺に問い合わせたら、今年は既にアブラゼミも鳴いていて、昔とは違ってきているようだ」と結んでいたが、温暖化とかそういうことではなく、秋田市と同様に今年は特にアブラゼミの発生が早いということではないだろうか。
【12日22時追記】ということは、芭蕉が訪れた年も、アブラゼミがとても早く鳴き始めていた可能性がなくはないかも…
【2017年8月14日追記】2017年8月14日付朝日新聞天声人語によれば、昆虫学者・埼玉大名誉教授の林正美氏は「時期や標高からするとアブラゼミ説よりニイニイゼミ説に理がある」と話したとのこと。

12日の秋田魁新報7面「ニュースのつぼ」では、「気象台の生物季節観測」を解説していた。
秋田地方気象台では植物18種目、動物13種目の計31種目を観測。しかし、トノサマガエルは1995年から、モズは2005年から、ホタルは2011年から、それぞれ記録できていないという。
また、植物は気象台構内(山王の第二合同庁舎)にあるものが多いが、イチョウとウメは、近くの日吉八幡神社の木で観測(記載はないが「標本木」ということか)しているという。
タンポポは、セイヨウタンポポではなく在来種のニホンタンポポが観測対象のため、職員が敷地内の株から種を取って育てているが、難しいとのこと。(梅林園にでも行けばたくさん生えているけれど、市街地とは条件が違うからデータには使えないだろう)


千秋公園ではハスが続々と咲き始めている。庭先ではノウゼンカズラなんかも咲いていて、今年は早いような気がしなくもないけれど、気のせいかもしれない。
遅いとは思ったものの、広面近隣公園のハナショウブ(以前の記事)を見に行ってみると、
わずかな花とたくさんの花殻
思った通りだったけれど、今年もちゃんと手入れされて美しく咲いたであろうことはうかがい知れた。以前は部分的に破損が見られた木道も、補修されていたようだ。

ここは太平川の河跡湖(三日月湖)を活用した公園。
例年なら「ぶおーん。ぶおーん」とウシガエルの声が響き渡っていたものだが、今回は鳴いていなかった。
【17日追記】16日付秋田魁新報秋田市地域面で、この公園のウシガエルの声が騒音として住民を悩ませていることが報道された。
秋田市公園課には毎年、対策を求める苦情・要望が寄せられるという。市から相談を受けたNPO法人秋田水生生物保全協会が6月21日に調査したところ、少なくとも6匹のウシガエルと大量のオタマジャクシ、さらにオオクチバスなど「特定外来生物」の魚類が確認された。(ウシガエルも特定外来生物)
市は効果的な駆除を検討したいとしていて、NPO側も同意見ではあるが、池干しをすると太平川へカエルとヘドロが流出する恐れがあることを指摘している。
新聞記事では、この公園は敷地2万3000平方メートルで「2003年に整備された。」とあるが、秋田市例規集では1998年3月31日供用開始となっていて、僕も2000年前後に既に公園ができているのを覚えている。(以上追記)

湖(池?)のほとりにはアジサイのほか、
 ネムノキがもう咲いている
火野正平さんがお手紙を読んだ、秋田駅東口の拠点第一公園では、もっと盛大に咲いている。




5月にお伝えした、通町(所在地は大町一丁目)に建設中の「上通町招福稲荷神社会館」。
左から2軒目とその後方の高い建物
だいぶでき上がってきた。両隣の建物に足場が組まれているけれど、関係するのだろうか。

以前も触れたように、奥行きが深い建物。外壁の色が通り沿い(白&茶系)と奥の高いほう(グレー)で違うので、別の建物のように感じられる。
通町橋から。上にソーラーパネルが置かれた
奥の高い位置に、何やら文字が表示された(写真の赤い丸)。会館の名称らしい。
たしかに正面より遠くからでも目立つけれど、正面に表示しなくていいの? という気もしますが。(後から設置するのかも)
その表示
「上通町招福稲荷神社」の下に愛称が表示されている。公募されていたようだ。
公式フェイスブックなどを見てもまだ発表されていないようだけど、こんなに堂々と表示し続けて(少なくと今週半ばからこの状態)いるんだから、発表されたも同然ととらえますよ。

表示は達筆。愛称の1文字目が分からなかった。2文字目以上は「鳥会館」。
1文字は「美」だと思われるので、「美鳥会館」。

恥ずかしながら知らなかったが、ここはかつて「美鳥(みどり)」という料亭(?)があったそうだ。【14日追記】表記は「美どり」だったらしい。
その店が閉店した後、経営者が家を建てて住んでいて、亡くなって会館が建てられたという流れになる。
もうすぐ完成することでしょう。

【18日追記】その後、18日に両隣の建物の足場が取れたのを確認。会館の工事に付随するものだったようだ。
また、通町の通りに面した正面側・1階と2階の間にも、旭川側よりも小さめの黒い同じ書体で「上通町招福稲荷神社 美鳥会館」の表示が設置されていた。
【8月12日追記】8月12日の「草市」で、会館前において産直の出店などが出され、実質的に使用開始になった模様。

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5 コメント

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コメントありがとうございます (taic02)
2014-07-14 23:54:48
>雪こまちさん
梅雨のうちに鳴き始めるのが、ニイニイゼミですね。控えめだけど、夏が近いことを実感させられます。
今のところは秋田では、極端な天候ではないので、このまま平穏に過ぎてくれれば良いのですが…

>mugi-shochuさん
「美どり」でしたか。さすがよくご存知です。
僕も何度となく通っている場所ですが、まったく記憶が欠落していました。
通町は道路拡張からおよそ20年。以前の狭い歩道や店並みが少々懐かしくも感じられます。
返信する
そうだったか (mugi-shochu)
2014-07-13 21:36:20
以前のみどりだったか!

この料亭には1回しか行ったことはないですが。
確か2文字目はひらがなで「美どり」じゃなかったかな?
いずれにしても懐かしいですね。
返信する
Unknown (雪こまち)
2014-07-13 09:13:05
ニイニイゼミは湯沢辺りだと6月下旬に初鳴きを聞くことが多いですね。
6月下旬に雨が続くと7月にずれ込む感じです。
今年はエルニーニョで北日本は冷夏予報でしたが、秋にずれ込むみたいですねー
確かにこの気温で冷夏はないだろ!って思いましたけど(笑)
返信する
モズは秋 (taic02)
2014-07-12 22:12:31
モズは秋ですね。「ちいさい秋みつけた」にも「♪呼んでる口笛もずの声」と歌われています。
カエルとか虫とかを枝に刺す「百舌の速贄(はやにえ)」ですね。
なーんて言いながら、僕も見たことも声を聞いたこともないのですが…
秋田の初鳴き平年日は10月13日だそうです。

ホタルは秋田市環境部が情報を集めているように、いるところにはいるそうですが、僕は1度も見たことがありません。
おそらく、観測対象は気象台の周辺とか範囲が決まっていて、見つけられないのだと思います。
返信する
モズ、ホタル (FMEN)
2014-07-12 21:33:24
今頃ですかね。
2011は稲川で大量にホタル見ましたが秋田はいないんですか。
昔は仁井田でも普通にいたんですが。
上新城や太平や雄和もですか。
モズは見たことありません。
かなり残酷な殺し方する鳥といいますが、あれは人間が冬に魚を干物にするのと変わらないと。
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