広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

弘大いろいろ

2011-05-11 21:23:11 | 津軽のいろいろ
弘前大学の文京町地区(弘大では「キャンパス」と呼ばずに「地区」と呼ぶのが正式らしい)へ久しぶりに行ってみた。
震災の影響で、授業開始を5月9日に大幅に遅らせたこととゴールデンウイーク中のため、誰もいない静かなキャンパスだった。
なお、本町地区の医学部附属病院は、改築されたらしく立派な建物になっていた。
※弘前大学学内の様子と桜はおととしにも取り上げています。

文京町地区には、大学本部のほか医学部以外の全学部がある。
敷地中央を市道が東西に貫いており、それを境に文京町1番地と3番地に分かれる。駅に近く本部や正門がある方が1番地。

●教育学部リニューアル&耐震化
正門の奥に見える、横に長いのが教育学部の建物。
学内でもかなり古い部類の建物のようだ。以前は白っぽい建物で、たしか一部の窓はアルミサッシでなく鉄の窓枠だったような気がする。

しかし、
リニューアル&耐震工事実施!
外構はまだ工事中のようだったが、建物自体は工事が終わってきれいになっていた。窓枠のサイズが従来より大きくなったかもしれない。
文京町地区の建物は次々にリニューアルが行われているが、すべて下側(1階~2階部分)をグレー、残りの上を肌色というか茶色みたいな色で統一しているが、教育学部も同じデザインに揃った。
耐震補強は秋田県庁のものと同じ部材・工法かな?

●渡り廊下設置
上記のとおり、キャンパス内を市道が貫いている。
附属図書館や生協の食堂・売店は1番地にあるため、3番地にある理工学部や農学生命科学部の学生は、道路を横断する機会が多い。
市道は狭い道だが比較的交通量が多く、横断歩道があるが止まってくれる車は少なく、雨の日や冬は行き来が面倒だった。
ところが、
渡り廊下ができていた!(左が1番地・右が3番地)
市道に面する人文学部と理工学部1号館(昔からある建物)の3階どうしを結ぶ渡り廊下ができていた。
昨年度に完成したようで、2010年7月13日にテープカットが行われたらしい。
人文学部側。ここも耐震補強している
両方の建物で高低差があるため、渡り廊下は若干斜面になっているように見える。
渡り廊下には窓が4つしかなく、建物と同じ色合いだけど無機質な感じで、なんか古臭い。
秋田市中心部に昔あった、木内デパートの本体と駐車場、日赤病院と救命センターをそれぞれ結ぶ渡り廊下を思い出してしまった。

1番地の総合教育棟と人文学部、3番地の理工学部と農学生命科学部関連の各建物は既に渡り廊下が設置されているので、この渡り廊下の完成により、さらに多くの建物が結ばれたことになる。
例えば農学生命科学部の端っこや理工学部2号館の11階から、正門脇の総合教育棟まで、一歩も屋外に出ずに移動できる(平面の移動距離は400メートルくらい?)ようになった。
3番地から1番地を見る。右が理工学部
ただし、1番地の教育学部や附属図書館、生協の食堂・売店には渡り廊下がつながっておらず、結局は外に出ないといけない。
3番地の学生・教員が1番地に来る最大の目的は生協や図書館だろうから、実際のところ新しい渡り廊下を使う人はどのくらいいるもんだろうか?

●正門脇
桜が舞う正門。後ろの建物が総合教育棟
正門脇のソメイヨシノは、今年もきれいに咲いていた。弘前公園のよりは開花が進んでいた。
正門の門自体も数年前にリニューアルされたのだが、矢印の部分に注目。
テレビが2台埋めこまれている。


2005年にパイオニアから寄贈されたプラズマディスプレイ。(その後2009年にパイオニアはプラズマディスプレイ事業から撤退している)
「弘前大学インフォメーションボード」といい、向かって右側に大学の情報、左側に弘前の総合情報や災害情報などの「Ring-O」が表示されているようだが…
輝度が低く反射があって、見づらいというか見えない!
毎日8時から19時まで表示されるらしいが、見ている人もいなさそうだし、そもそも見えないし、無駄じゃない? 節電が叫ばれる今だし。

【2014年8月5日追記】その後、2014年7月に行ってみると、画面は消灯し、枠の装飾の一部が脱落しているなど、予想した通りの無様な状態。せめてフタして隠せないか。※さらにその後の変化

◯ちなみに秋田大学
ちなみに
秋田大学の正門
正面右の附属図書館のリニューアル工事が今春完成し、同時に学内の道の上を渡って、向かいの「学生支援棟」とを結ぶ渡り廊下ができた。
従来は正門からまっすぐ学内を見ると、通路が延びるだけで視界を遮るものがなかったが、渡り廊下の完成によって風景が変わった。
附属図書館のホームページに内部の写真が出ているが、ガラスが多用されて明るい渡り廊下のようだ。外観は未来的でアカデミックな感じがする。
公道でもない所にそもそも渡り廊下が必要だったのかは分からないし、消防法上とかも面倒くさそうではあるけれど…
渡り廊下にはデジタル時計
前の大通りからは見えないが、正門からまっすぐの線路側から来ると、時計がよく見える。プラズマディスプレイよりは意味があって学外の人にも役に立つと思う。
でも、これは学生に遅刻するなっていうことなのだろうか。
※その後、弘前大学ではこのようになった

●弘大の桜
最後に再び弘前大学に戻って、やっぱり桜でしょう。
おととしも紹介した、
農学生命科学部の学内圃場(畑)のソメイヨシノ
相変わらず存分に枝を伸ばして満開。
おととしよりも花がよりびっしり付いていると思う。

湧き水もある、総合教育棟の中庭。
逆光ですが中央はソメイヨシノ、そして左手前は…

藤棚みたいなのが組まれた木
花盛りだった。
花弁が大きくて白っぽいけど、これも桜かな?
シダレザクラを垂らさずに、棚に乗せてあるのだろうか。珍しい。
若い木には見えなかったが、僕が在学中にもあったかどうかは記憶にない。

行くたびに変化があり、発見がある弘前大学でした。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 愛宕下橋を通るバス | トップ | ハミングロードの花 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
毎年のように新たな施設が (とびいり)
2011-05-11 22:47:57
法人化後の弘大は目まぐるしくハード(施設)の改良や新設が相次ぎ、毎年違う姿を見せるようになりました。

理工~人文の渡り廊下ですが「3F同士を結んでも意味があるのかな」と思いましたが、気持ち分だけでも横断歩道を渡る学生の数が減ったように思います。

話題にされていた農生学部の桜、自分が在籍したゼミ部屋の窓から真正面に見えていたハズなんですが、学生の頃は全く無関心でした。今ならきっと「樹齢何年だろ? 株分け出来るかな?」なんて思いながらシゲシゲと眺めることでしょう。自分もトシをとったんでしょうね(笑)。
総合教育棟の中庭に湧水があるとは!…これもまた知りませんでした。昔はお世辞にも綺麗とは言えない多角形だか円形の池があったと記憶していますが、今はどんな状況なんでしょう。
近くにあった「休講」を知らせる掲示板ばかり思い出に残ってます。
返信する
ハコモノ好き (taic02)
2011-05-11 23:25:54
秋田大学も同様に変化が著しいですが、弘大の方がハコモノ好きな気がします。
教育学部リニューアルで一段落でしょうか。

なるほど、渡り廊下利用者はけっこういそうですか。でも、昼休みなどは理工・人文学部内が混雑しそうな気もしますね。

農生の桜の下で宴会をした思い出があるんです。弘前公園に行くのを面倒くさがって。暗くて闇鍋のような会でしたが…
やはり当時はあまり関心なかったですが、枝ぶりも咲き方もきれいな木です。細めの幹が数本出てました。
総合教育棟の池は今もありましたよ。たしか池の水も湧き水を使っていたはずです。掲示板はなくなったようですね。あと、中庭を通って図書館の方に通り抜けできなくなったかもしれません。
返信する

コメントを投稿