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秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

横断歩道移設

2015-08-26 21:01:57 | 秋田のいろいろ
秋田市保戸野の菊谷小路と千秋トンネル通りが交わる信号機のある交差点で、7月末からお盆にかけてちょっとした変化があった。
ちなみに昔はこの南東角に秋田相互銀行(保戸野支店?)があったのだが、かなり前に駐車場になった。また、30年以上前から音響式(視覚障害者用)信号が設置されており、住宅地の交差点としてはかなり早かった。
菊谷小路(北)側から北方向の現在の状況

Googleストリートビューより以前の状況
※左側の信号柱と歩行者用信号機が違っていますが、これは今回の変化以前に更新されています。

交差点北側の横断歩道周辺が変化した。
右(東)側の歩行者用信号が設置された柱が姿を消し、消火栓を示す看板の向きが変わっている。
そして、両側角の歩道と車道の境に1つずつ設置されていた、緑色の柵が撤去された。
さらに、上の写真では分かりにくいが、横断歩道の位置が移動した。他にも自転車横断帯が撤去され、縁石と歩道が削られ、点字ブロックが移設された。
目的は「横断歩道の移設」であり、それに伴って柵などが撤去されて柱類が移動したとするべきであろう。

工事途中。信号機関係は既に移動し、他は従来のままの段階

現状
移設工事には下請けを含めて複数の業者が関わるし、工程上1日では済ませられないものもあるだろうから、全部を同日に一斉に切り替えるのは不可能。
そのため、工事途中には、移動後の信号機を見て、移設前の横断歩道を横断しなければならない場合もあった。
途中では、点字ブロックが新旧共存している段階も

移設前

移設後 ※向かい側のビル1階のペット美容室が閉まったが、近くへ移転した。
今回の工事では、歩行者用信号機2つの位置を変えないといけなくなる。
上記の通り、西側の信号柱は以前のままで、東側は柱ごと位置が変わった。作業としては、東側は新たな柱を立て、従来の柱は(更新後3年くらしか経っていないので)県警の倉庫へ搬入されたようだ。
信号機は、西側は本体(灯器)はそのままでアームを長いものに交換して対応。視覚障害者信号のスピーカーも棒の先に設置された。
東側は柱同様、灯器も新しくし、古いものは倉庫へ。ただし、スピーカーは従来品の転用。
右の東側は信号機を前に突き出すような設置
基本的に横断歩道に立った横断者の正面に信号機が見え・聞こえないといけないから、そのように対応したのだろう。
そうは言っても、狭い道ではやむを得ずヘンな位置に信号があることがあるし、秋田県警はここ30年くらいは長いアームを使いたがらない傾向があるように感じていたが、最近はまたそうでもなくなってきたようだ。
特にスピーカーは位置がおかしいと、視覚障害者を車道へ“誘導”してしまったり段差等につまづく危険もあるのだから、極力調整するべきだと思う。

なお、新旧比較の写真をよく見ると分かるかと思うが、工事途中(信号だけが移設済みの段階)と終了後では、信号機の向きが微妙に変わっている。その時に有効な新旧横断歩道に合わせて、向きを調整していたようだ。

以前の横断歩道の跡が分かる


長ったらしく書いたけれど、要は、横断歩道が横断歩道1本分ほど、交差点の内側へ移設された。
横断歩道の位置は、交差点形状や横断者・車両の動線などに応じて決めるのだろう。あまり外側にあると、右左折車両から見えにくくて車が突っ込んで事故になるおそれがある。
ここの場合、以前は柵と自転車横断帯が内側にあったので、横断歩道は少々外側寄りにあった。車に見落とされないよう、内側に動かしたのだろうか。
移設後。前は横断歩道がもっと右にあり、右折車から見えにくかったかも
また、東側の歩道角は、道路際に塀があって見通しが悪く、歩行者(や歩道を走る自転車)が出会い頭にぶつかる可能性が多少あったと思う。信号柱自体が場所を取って邪魔していたかもしれない。
移設後。以前は角を曲がった歩道が狭い所に柱があった
見通しや信号待ちの滞留スペース確保に改善の余地ありと判断されて、横断歩道が移設されたのだろうか。
でも、柱と信号機が更新されて間もない時期に、特に事故が発生したわけでもないはずの場所で、これほどの費用と手間をかけて横断歩道を少しだけ動かす必要があったのか、疑問でないわけでもない。
歩行者としては、直進時に若干遠回りして横断しなければならなかったのが、距離が短縮されてほぼ一直線で渡れるようになったから、いちおう歓迎かもしれないが、微々たるもので恩恵を受ける実感がない。
学校が多い一帯でもあるから「少しでも安全に」と費用を惜しまなかったのなら、それはそれでいいけれど、だったらほかのもっと危険そうな場所に対策をしてほしいように思わなくもないのです。
【27日画像追加】かなり広角のストリートビューより。赤い位置に柱と横断歩道が動いた

例えば、特に危険というわけではないけれど、同じ交差点の南側だって、
同じように柵と自転車横断帯を撤去して、横断歩道を移設してもいいのでは?


ちなみに、この1つ西隣の変形丁字路というかY字路交差点の東側横断歩道も、たぶん10年くらい前に移設された。
これも内側への移設。交差点形状からして、左折車が突っ込んできそうだったし、南側歩道の滞留スペースの少なさから移設したと思われるが、こちらは移して正解だったと思う。
ただし、現時点でも、左折車からの見通しが良好ではなく、赤に変わった直後に信号無視して進入されるなどすると危険。

いくら安全な設備になっても、横断者も運転者も充分注意して通行し、無謀な運転はやめていただきたいものです。

※翌年度、近くの交差点では全面的に改良された
コメント (3)
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