非文化の日

　文化の日に非文化なことが起きました。今年は団地の班長です。班長は管理組合の理事も兼ねますので、けっこう忙しい毎日です。私は妻を補助しています。ご主人の協力がなかったり、単身の方はできることなら班長はやりたくないでしょう。
　
　仕事で多いのは、苦情になりそうなことを前もって摘むことです。共稼ぎの家庭の班長さんは、苦情の種が分らなく、結局は苦情の嵐に巻き込まれます。でも一度経験すれば、次回は難なくやり過ごせます。これがトラウマになる人もいます。いじめっ子はどこにもいます。
　
　さて連休、車に乗り込み妻を待っていました。目の前に大きなケヤキがあります。足元のツツジの植え込みの頭が枯れています。この夏レンジバチが大発生、苦情も多かったので、ため息ながら植え込みへ。見れば枯れているのはツツジではなく、高さ２メートルほどの、乱暴に伐採した木。それが植え込みの中に、隠すように押し込んであるのです。
　
　昨年の大がかりな剪定の集め忘れとしても、今年刈込した庭師さんが疑われます。早速庭師さんに連絡しました。
　
　聞いてビックリ、捨てられていた木は月桂樹だそうです。団地にはありません。個人の庭の伐採樹です。言いにくそうに庭師さん「実は、ずいぶん前から捨てる人がいます。一度は直接お話しました。でも止めてはいただけません。仕事を頂いている身ですから強くは言えません」と言いつらそうです。
　
　理事会で話すことを約束しました。月桂樹に思い当たることがありました。『月桂樹って、もしかしてMさん？まさか？』と。「はい、そうです。とても草花が好きな方らしいですが、個人庭のゴミを外に捨てられます」
　
　抜いた草であっても、自分の館でも苦情が出そうですが、隣の館に捨てるのはなおさらでしょう。でも隣の館の方は知らないみたいです。
　
　Mさんは熱烈な自然愛好家、真っ先にハイブリッドカーを買われたり、自然を求めて海外旅行、そんなブログを立ち上げるお婆さん。でも自分の班の方々からは親しくされていない様子。私には時々団地の憂いをメールでくださいます。人の裏面を見たようで、辛いです。