田神六兎の明るい日記帳

田神六兎の過去、現在、そして起こるであろう出来事を楽しく明るくお伝えします。

都知事と別荘

2016年04月29日 | 仕事
 都知事が湯河原の自分の別荘へ行き過ぎると批判を浴びています。その都知事は「膝の治療で必要だ」と主張、また「緊急時はどこにいても危険にに変わりはないから、公舎であろうが私宅であろうが構わない」とおっしゃってます。まぁそれは理屈ですが、私ら民間人にはとうてい理解できない部分もあります。
 
 昔々、顧客の一人に外科医がいました。お子様が障害を持って生まれ、自然豊かなところでの静かな暮らしを望まれました。私の住む市街地、一級河川の左岸に高級住宅地があります。南向きの斜面は日当たりも眺望もよく、有名企業の研修所に名を借りた大企業重役達の別荘が軒を並べています。当然、近所付き合いも少なく、生活感の薄さが静かな暮らしには最適です。
 
 外科医はそこを終の棲家と考え、ローンを組んで土地を手に入れました。ところが勤務する病院の内規では、医師の通勤時間は実質1時間以内と厳格に定められていました。仮に非番であっても、緊急呼び出しに対応する時間の最大は1時間だそうで、外科医は泣く泣く土地を手放しました。
 
 さて次は、昔私が勤務していた会社の話です。サラリーマンの野望は昇進です。もちろんサラリーのアップを望まない者はいませんが、何よりも会社を動かしたり、思うがままの仕事で利益を上げてみたいものです。ですが、昇進が近づくにつれ、上司は昇進ブルーになりました。勇気づけるためにも声をかけたら「うん覚悟はしているが、今までとは違って24時間拘束だから、俺に務まるかなぁ。不安だ」と吐露されました。当時の私にもその責任の重大さは理解できました。
 
 日本の首長の皆さんは定年はありませんが任期があります。せめて任期の間は、己を犠牲にして働いて欲しいと思うオイラです。任期はそれほど長くはないし、耐えられないから任期という長くない期間が決められているのでしょうね。おねがいしますよ。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿