田神六兎の明るい日記帳

田神六兎の過去、現在、そして起こるであろう出来事を楽しく明るくお伝えします。

考えても考えても漫画チック

2015年02月09日 | 宗教その他
 シリアで惨殺された湯川さんはエアガンショップを経営していたそうだ。あの手の店は、経営者も常連客も、その筋のプロで、銃器に関しては恐ろしいほど知識が深い。しかし日本で銃器所持は禁止であり、知識はあくまでもネットや射撃ツアーの海外旅行である。いわゆる道楽が高じた人達だ。いつの世も道楽人は浮世離れしている。

 
 同じく殺されてしまった後藤さんだが、弱き者の立場から戦争の惨めさ醜さを訴える比類のない報道姿勢は素晴らしいが、ネットニュースをくまなく読むと、ISILから逃れてきた人達が多いことに気づく。ド素人の私では、難民を語る者と、真の難民とは区別ができない。比較的安全な難民キャンプでの取材でも実情を知るには可能と思う。もっとも後藤さんが湯川さんの救出に向かったのなら、少々活劇的、無謀であったことが悔やまれる。

 
 そのISILのプロパガンダビデオを見た。日本刀らしきものを振りかざしたり、地面に突き刺しもしていたが、あの画面の構図を過去に見た記憶がある。東洋の小国、それも歴史を遡ること戦国の活劇ヒーロー忍者が、砂漠の異教徒に影響を及ぼしてしまったと考えてしまう私が漫画チックかも知れぬ。
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 引きこもりがちの青年が、年端も行かない小学生を惨殺した容疑で逮捕された。恐ろしいことだが、犯行が歩いて5分にも満たない町内で起こったことだ。青年は自宅で木刀の素振りで鍛錬していたと聞いた。人里離れた山中で、獣相手に体を鍛え、日に日に伸びる萱を飛び越え、超人的な術を身につけたのは、忍者だった。鍛錬していた彼にとっては普通の住宅街が、たった一人の孤独な生活だったのだろうか。

 
 夜の首都、東京の高層マンションでのたてこもり事件。ベランダでおもちゃの銃を身構え、誰に照準をあわせたかわからぬが、両手で銃を持ち、あたかもダーティーハリーかゴルゴ13気取りだった。酒を一口飲み、ビンを投げ捨てるさまも、望遠レンズで捉えられていることを知ってか知らずか、私はとても哀れで悲しく見えた。それにしても特殊部隊の行動はお粗末だった。こればかりは、漫画のように颯爽とこなして欲しかった。

 
 危険地域への渡航を宣言していたカメラマンが、パスポートを取り上げられた。58歳のおじさんだけど、もう少し現実を見たほうが良い。シロクマの生態写真を撮りに北極へ行くのは誰も止めない。白熊はあなたを人質にしないから。パスポートを取り上げられることを承知での発言ならば、それこそ中二病と言われかねない。

 
 この十日間、世の中が漫画のような展開になっている。さらにISILの行動が、劇画エバンゲリオンやAKIRAにそっくりだと言う人がいる。私は漫画を読んでいないから解らぬが、例えられるのが漫画ではいかにも悲しい。

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