さて前回からの続き
俵峰から真富士山に登るのは久しぶりだ確か大滝があって冬は凍ってとっても綺麗だったのを覚えている。
Y,Hユースホステルの案内板だ。かなり古いね
少し歩くとこんな看板が、なになにゲートグリップとな
電気柵とはこの、アニマルキラーの事なのか?このアニマルキラーは9000vの電気を流し、動物達から農作物、林業の保護のために山登りの好きな方は見かけた方が多いだろう。
僕は千曲川の源流部で、このアニマルキラーを実体験したことがある。
千曲川の源流部はレタスなど野菜畑の多いところで鹿の食害をこれで、防いでいるようだった。登山道に電気柵が塞いでいた。もちろん人間なら退けて通れるようにしてあった。
アホな僕は、相棒に
「こんなの、電気なんか通ってないよ」と触ってみた。
ズド~~ン
電撃が僕の右腕から全身を走った。(これじゃあ、バカ山の事はいえないな。はは)
そんな、電気柵恐怖症の僕にこのアニマルキラーの除去しろってか!!僕は映画によくある爆弾処理班のように4本あるゲートグリップの線に触れないように、慎重に一本一本外しそして、また一本一本、取り付け始めた。
一本目、成功した。二本目よし、OK三本目よーし、完了だ。
え、あれ一本余ちゃった。(・o・)
よく見ると二本目のメスに当たる金具がもとのポールから外れていた。もう、いや、また最初からやり直し二本目のメスの金具をストックで引き寄せてポールにくっつけて4本のアニマルキラーの電線を繋ぎ直した。
終わった・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
山行前に、なんと疲れる作業させるのだ。 orz
ここから、直登を登ると引落峠だ。
写真はボケボケだが、トラバース横道が続く。左側は落ちたら怪我ではすまないであろう斜面が続く。慎重に歩く
そうだ、もう、だいぶ前になるが、この場所で遭難があった。
家族連れのパーティーでまだ20代の娘さんが滑落して亡くなったのだ。
それから暫くして、僕はその遭難事件の事も忘れこの道を降っていた。すると、写真にあるここに生花と何枚かの写真が飾ってあった。
写真は成人式の写真なのか振り袖を着たうら若き女性、笑っている写真などがあった。
そうか、確か少し前に事故があったなあ、
僕は冥福を祈った。
そうなのだ、山の事故はトラバース道に多い、意外と鎖場直登などでは緊張しているせいか事故は少ない、もうすぐ、登山口に着く。また、岩登りの終了点などに事故は起きる。この場所はあと30分もあれば登山口に着く場所なのだ。
鎖やロープが張ってあると皆緊張するのだが、トラバースなど気を抜いている時に事故は起きる、大した斜面でなければ大事には至らないのだが、ここのようにとても急な斜面や岩が出ている所で、非常に危険だ。
もうすぐ、夏山シーズン。
楽しくて、気持ちのいい山
十分に気を抜かず楽しく登りたいと思っている。
7/6 2014