7/2旅人 

山と旅が好きです。

2020年08月28日 | 独り言

今は昔 バカ山とチンネ左稜線を登っていた。

稜線と名前が下についているが、素晴らしい岩峰である。

トップで攀じる、凄まじい高度感、喉がヒリヒリ乾く。

僅かな岩の割れ目に薄いハーケンを打つ。 コンコンコンっとハンマーでハーケンの頭を叩く。よーし入った。

今度はハンマーを振り上げ強く叩く カーン、カーン、キンキン ビーンっと鳴く。 よく効いたハーケンは歌うのだ。

バカ山「お、今のは効いたな。落っこちてもそこで止まるぜ。」 セコンドのバカ山の声が響いた。

「こんな所で落ちないよ~。」落ちてたまるか! と、また一歩這い上がる。 そんな思い出のチンネで遺体が見つかった。

そして50m下、白骨死体を発見! う~ん 呼ばれたかな? 私を見つけて。と言っていたのかも・・・・・・・・・・・・

※27日午前、北アルプス・剱岳で男性の遺体が見つかり、警察は行方不明になっている鹿児島県の男性の可能性も含めて身元を調べています。また男性が見つかった場所の近くで白骨化した人の骨のようなものもみつかり、警察があわせて調べています。  上市警察署によりますと、27日午前8時50分ごろ、剱岳の標高およそ2700メートルのチンネ周辺で岩場で横になっている男性を県の消防防災ヘリ「とやま」が見つけて収容しました。  また、男性の遺体を収容中におよそ50メートル下った場所で人の骨のようなものが見つかりました。  既に白骨化していてほぼ全身の骨があり、年齢や性別、いつごろ死亡したかなどはわかっていません。警察が調べを進めています。

謎だ?

たがじょ様からお写真お借りしました。m(__)m

右の岩峰がチンネ 左はクレオパトラニードル 終了点に付いたら雷雲が、急いで三ノ窓のベースに逃げ帰る。

 

 

8/27    2020

 


三ツ頭、権現岳、編笠山

2020年08月10日 | 八ヶ岳

8/4.5    2020

さて前回から続き

曇りがちな天気と思ったが、晴れ間もおおく結構熱い。

水はあと500mlしかない行動時間は6時間を過ぎバテバテだ。

なんとか三ツ頭に到着。ここから降ろうかと思ったが。青年小屋まで頑張ることにした。

 

権現岳には、いったん下り前衛峰がある、なかなか鋭い山だ。

やっと頂上岩壁が見えてきた。

最後の登り。

権現岳のチョキだあ!

やれやれ、ヨレヨレで到着。

権現小屋と権現岳。権現小屋は今季休業。

怪峰赤岳!

東のギボシ、西のギボシ、あとピーク二つ。ぜいぜい・・・

艶々の牡鹿

綺麗だった。

到着。。。。

広いテント場に一張だけガラガラだ。

利用料金600円、中途半端な値段。

夕方までに自分を含め6張りになった。

僕テントは黄色のやつ^ー^

疲れているのでビールを飲むのに随分時間がかかった。

テントに入りスコッチを舐める。

次に日、天気は良い。

編笠山に登って観音平へ降りる。

小一時間で編笠山に到着。

南アルプスの皆さん。

左から根石岳、天狗、阿弥陀、中岳、横岳、赤岳、ギボシ、権現岳。

降っていくとシャクナゲが残っていた。

急傾斜の斜面も終わり、緩やかに高度を下げていく。

途中、岩に足を挟んだ。

いてえ!

やっと、着いた。

さて今回の山旅はこれで終わりだ。

天気はまあまあ、十二山尾根はもっと史跡や痕跡があるかと思ったが皆無。でも人の入らない静かな尾根でお花畑もたくさんあった。

キツかったけど、面白かったな。

お終いなのだm(__)m

 

 

 

 

 

 


古道 十二山尾根

2020年08月08日 | 八ヶ岳

8/4 5   2020

 

今は昔 ではなく、大昔の話

富士山の女神・木花開耶姫と八ヶ岳の男神・大山祇神の背比べの争いが勃発した。

木花咲耶姫「あたしのほうが高いに決まってる。」 大山祇神「高いのはわしのほうじゃ。」 どちらも譲らない、いつまでも言い争いは続く。見かねた阿弥陀如来は手打ちの盃を労する事となった。

水は高いとこから低い方へ流れる。長い樋を八ヶ岳と富士山のてっぺんに架けて水を流した。すると、水は木花咲耶姫の頭にぶっかかった!

阿弥陀如来「ということは、八ヶ岳のほうが高い、八ヶ岳、やつがたけえ!ほほ」

大山祇神は得意満面、ほほhと笑う。

背比べに負けた悔しさと、阿弥陀如来のオヤジギャグに怒った、木花咲耶姫が上段二段回し蹴りを放った。

八ヶ岳大山祇神の頭は破壊され、凸凹の今の姿になったそうな。

恐るべし木花咲耶姫・・・・・・・・

 

 

さて今回の山旅は 八ヶ岳へ行ってきた。

八ヶ岳の登りの残しは、北八ツは八柱山と剣ヶ峰。

南八ヶ岳は、前三ツ頭と三頭山だ。

北八ツは標高が低いので、標高が高い方前三ツ頭と三ツ頭を登ることにした。

手っ取り早いのは、天女山に車を置いて日帰りで登るのが一番、楽。

でも梅雨も開けたし、お泊りがいいなあ^ー^

 

なにか面白そうなルートは無いかと調べると前三ツ頭の突き上げる十二山尾根というのがある。

記録は、非常に少ない。これこれ^ー^

権現岳に登る信仰の古道だったようだ。よくわからないけど、行かねばならぬ。やらねばならぬ、

 

観音平に車を置いてまずは三味線滝へ出発だあ!

やっぱし山は朝だねえ。

蜘蛛の巣も輝いている。^ー^

これが三味線滝、ハングしてるので直登は無理、右岸から高巻くルンゼになっていて早速靴が濡れる。

左岸に取り付き、尾根に出たいのだが岩壁が続き、なかなか突破口が見いだせない。やっと岩と岩の間の通れそうな場所から、尾根を目指し急斜面を登っていく。

足場が悪く、登りづらい。

此処が一番きつかった。_| ̄|○

尾根に入ると花がいっぱい^ー^

人に踏み荒らされていないので、昔は何処もこんな場所がたくさんあったのだろう。。

ニッコウキスゲ

トウゲブキの群落

入道雲とトンボ

縞々模様の綺麗な尾根に出た。

断層なのかな?

此処を抜けると前三ツ頭は近い。

前三ツ頭に到着。

十二山尾根にあんなに、お花畑たくさんあるとは思わなかった。

これが十二山尾根、たおやかである三味線滝ではなく素直に尾根の先端から登ったほうが良かった。後の祭りだけど。

さて、次は三ツ頭だ。

 

続きまするm(__)m


縁、その二

2020年08月03日 | 近郊の山

ある夏の日、僕は南アルプスの北沢峠にいた。

山登りを初めて通い初めたのは、安倍奥の山々そして南アルプスだ。

何度も通ううちにどうしても空白部分が出来る。 安倍奥だと二王山~見月山。 南アルプスは蝙蝠岳と仙塩尾根(通称、馬鹿尾根)が残った。

仙塩尾根は仙丈岳、三峰岳の間が未踏で、北から大仙丈岳、伊那荒倉岳、横川岳などを連ねている。

今回、仙丈岳を登りそこから仙塩尾根に縦走にきたのだ。

 

北沢峠付近に何台もパトカー、機動隊の車両、なにやら他にもたくさん車が駐車していた。大きな遭難事故でもあったのかしらん?

登山道に入ると異変が、あのペラペラの結束テープの赤いやつが道の両側に張ってある、なんですか?これ。 なんか植生の保護か?

テント泊の4日分の荷物で結構キツイ、地面を見ながらグハ~グハ~登る。一息ついて登山道を見上げると、テープは道の両側にずっと張ってある。 なにか不気味になってきた・・・・・・・・・・

 

暫く登ると小さな広場があり一本とった。

すると爺様と中年の男性が降りてきた、バラチカ足袋を履いて格好も登山者ではなく山仕事の人達のようだ。 で、聞いてみた。

くわ 「このテープはなんですか?」

中年「頂上からずっと、俺らゴミを拾いながら来たの、このテープも俺らが張ったし・・」

となりいた爺様が中年をツンツンとつついた・

中年「あっ!うう・・・・・・・・・・・・・・・・」

爺様「いくべ!。」 と、二人は逃げるように降っていった。

なに、なんなのいまの怪しいなあ。

なんか頭の上に??が出たまま仙丈小屋のテント場に着いた。(この頃はまだ仙丈小屋はテント場があったのだ。)

 

受付を済ませテントを張って、ゆっくりしていると、ガッシリとした体格のオッサンが話しかけてきた。

オッサン「何処から来たの?何処行くの?一人なの?」 矢継早に質問をあびせてきた。

なんじゃい!このオッサン最初は大人しく答えていたが、なんかムカついてきた。

くわ「なんだ、質問ばっかしやがって、てめえは何者だ?何処からきた、名前は?。」

と逆に質問を初めたら、困ったようにその場から立ち去った。 変なやつ。

少し離れたらオッサンは無線機を取り出し交信を初めた。 なにあれ、無線機なんか出して。 

 

 うん! あれ、もしや? 質問、無線機、身元、調査、職務質問!!!!

警察関係者、要人警護、SP オッサンはSPなんじゃないか?

誰か来るんだ、または誰かがいるんだ。 見回すと、同じ様なオッサンがテント場とか山頂付近にもいた。

なんか嫌な感じ、モヤモヤを残したままその晩は酒呑んで飯食って寝てしまった。

 

翌朝、パッキングをすませ隣のテントの方に挨拶して出発しようとしたら。

お隣「あれ、ご一緒しないんですか?」

くわ「はあ?」

お隣「あれ、知らなかったんですか皇太子さまが仙丈岳に登るんです。」

なるほど、昨日の山仕事の爺様が口止めするように中年を突いた事や怪しいオッサンの事はすべてガテンがいった。

 

そうか皇太子さまか、京都以来だな。 僕は足早に山頂に向かい、そして大仙丈岳へ向かって歩きだした。

振り返ると、四、五十人の集団が仙丈岳にいるのが見えた。

しかし、何処の山に行ってもあんなふうに登山道にテープ張るのかね? ま、いいけどね。

二度目か、二度あることは三度ある か・・・・・

 

もう、一回何処かで逢うかもしれないな、皇太子さま。 いや、天皇陛下様。m(__)m

 


縁 その一

2020年08月01日 | 独り言

皇室とは縁があるようだ。

そうか、くわちゃん、やっぱし高貴な血が流れてるんだ。なんか品があるというか所作に雅をかんじるっていうか、 ちょっと違うなと思ってたんだ。・・・・

そう、 そうかな、

いやいやそうではない。 私いたって平民、長屋の与太郎のような愚かで卑しいものでございます。

縁があるというのは、たんに現天皇陛下様と二度遭っているのだ、それも参観に行ったとかじゃなく、偶然、たまたま。

仕事を転職した時、退職時と入社までにタイムラグが出来た。 時は三月、まるまる一ヶ月。 これからあまり長い休みは取れないと、通勤用に買った自転車で旅に出た。 山登りのテントや寝袋を荷台に乗せて。

西へ・・・・・・・・・・・・・・・

まだ冬型の気圧配置が残り遠州の空っ風に悩まされながら、西へ西へ。 愛知県を過ぎ、三重県に着いた。 そうだな、修学旅行以来、京都に行ってないな。 「そうだ京都に行こう。」

京都というのは盆地だ、山に囲まれているのだ。何処か峠越えをしなければ京都にはたどり着かない。 ろくな地図も持たぬまま、旅にでたので適当に山道の急坂をヒイヒイ言いながら自転車を漕いだ。

まだ山には雪が残っていた。やっとの思いで峠に着き。下りが始まった。 う~ん楽ちん楽ちんと降っていったのだが、寒さで手がかじかんで、ブレーキをかける事が困難になってきた。 ヤバイよヤバい。 前ブレーキは危険なので、左手をしゃぶり、なんとか温め、ブレーキをかけた。ようやくスピードが落ちて事なきを得た、死ぬかと思った。

里が見えてきた、しかし京都市街へ向かう道がわからない?? 道路に立っていたお巡りさんに道を尋ねた?あんまりよくわからない・・・・

また、お巡りさんがいたので、道を尋ねた。

よく見ると一定間隔でお巡りさんがいる?

そのうちに沿道に日の丸の旗を持った人達がたくさんいた、そしてお巡りさん。

あれえ、僕を歓迎してるの、うっふ。

どうも様子がわからないので、尋ねてみたら。 「あんた、なに言ってるの、皇太子さまがお見えになるのよ!。」 あ、そういう事でしたか・・・・・・・・・ お巡りさんに自転車を止められた。

僕は、のちの天皇陛下に初めてお逢いした。

 

続くのだよ・・・・・