たびびと

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国際ATMの故障

2012年09月15日 | ペルーの風
「ありがとうございましたー」
若い2人は元気よくお礼を言うと、ノエリアと一緒にTACAのチェックインカウンターへ突き進む。
いざ出陣だ。

TACAのチケットを購入しようとしていたが、すぐに、座席後方にある国際ATM(キャッシュコーナー)に移動した。
現金を使い果たしているらしく、カードで国際ATMから引き出しをするようだ。


「えー、きゃー」
何やら楽しそうな声が聞こえてくる。


うまく引き出せないようだ。
これはよくある。特に田舎。

コスタリカの首都サンホセでも、国際VISAカードで現金引き出しができなかった。
制度上は問題なく引き出せるはずであった。

開発途上国ではこんなことがよくある。トラベラーズチェックも換金できないことが多い。
だから、現金を多めに持参しなければならない。


2人はTACAのカウンターに移動。チケットをクレジットカード決済することにしたようだ。
「えー、またー?」

声は聞こえないが、このような表情をしている。

今度はクレジット決済の機械が反応しない。田舎の空港なので、誰もクレジットカードを使わないのだろう。
観光客は、みな最初からチケットを持ってきている。


「どうするのだろう」
興味津々になって見ていた。

あなたらなどうするだろうか?




開発途上国の空港職員がとった手段は…

「バンバン」
読み取り装置を叩き始めた。


「そんなことをしても…」
昔の日本人のようだ。




「やったー」
突然の歓声。

何と動いたらしい。

すごいものだ。

「後から正確な値段が引き落とされていればいいのだが…」
彼女たちの幸運を祈った。

2人は出国税をブースで購入。
出発ゲートをくぐり、搭乗ゲートへと消えていった。


「人の役にたつのは嬉しいなー」
椅子にゆったりと腰を下ろし、余韻にひたる。


ところが、彼女たちとは、思わぬ場所で、思わぬ再会をすることになる。
2度あることは3度ある。

彼女たちとの太い運命の糸は、このときのぼにくは見えていなかった。



多くの方に楽しい旅をしていただければと思います。
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