たびびと

世界を楽しく旅しましょう!

世界遺産観光地から開発途上国まで、世界各地の心あたたまる、すてきな風をお届けします。

スペイン語の秘密

2012年09月28日 | 語学の旅
一方のスペイン語。
英語と違い、苦手意識がわかなった。

なぜか。

一番の理由は聞き取りにある。
スペイン語は、意味がわからなくても、ハッキリ聞き取れる。
初心者でも聞き取ることができる。

英語の母音は、「あ」だけでも複数ある。日本人には「あ」と聞こえるが、微妙に異なる発音をする。発音のしかたが異なる。
日本人には違いを聞きとることが難しい。英語を母国語とする人は生まれてから自然に身についている。

そもそも、英語の発音の周波数は日本語とかけ離れている。だから、日本人にとって、英語を正確に聞きとることはとてもたいへんなことだ。

スペイン語はどうだろう。
母音は日本語の母音といっしょ。「あいうえお」の5つだけ。

発音はローマ字を読むのと同じ発音。
だから、スペイン語の聞き取りはやさしい

意味はわからなくても、発音を聞きとることはできる。
単語のどこを強く読むかの決まりがとてもシンプル。

もちろん、多少の例外はある。
当然のことながら、田舎の人はなまりがあるので聞き取りにくい。


スペイン語のやさしさはこれだけではない。

驚くことなかれ。スペイン語は単語をならべる順番が、英語ほど厳格でない。
英語は最初に主語、次に述語…と決まっている。
スペイン語にも、もちろん基本的な順番はあるが、かなりの柔軟性がある。


いいことばかり書いてきたが、一つだけやっかいなことがある。
それは、動詞の活用だ。

He speaks…
She speaks…
They speak…

英語の動詞は最後にsがつくか、つかないかの違いはあるものの、基本的に同じスペル。過去形なども同じだ。

スペイン語は違う。主語によって動詞のスペルが変化する。


これは必殺技を使って克服することができる。
後日機会があったら紹介してみたい。


スペイン語圏へ行くことが決まり、まずラジオ英会話で半年ほど独学をする。
日本で3ヶ月の語学研修。さらに、ホンジュラスで約1ヶ月の語学研修。

その後、仕事をしながら、何とか3ヶ月で、日常生活、仕事で不自由しないレベルに到達した。

日本帰国後、スペイン語検定2級にも合格する。


約1年でペラペラになった。
なぜ、こんなに早くスペイン語が上達したのだろうか。


英語はどうか。
小学校で3年(個人の塾など)、中学で3年、高校で3年、大学で4年も勉強した。

大学4年生のときの初めての海外旅行。
何も理解できない。何も発言できない。

「こ、こんな…」

ホテルで電話のランプが光る。
電話機横の説明を読むと、メッセージがあることがわかった。

ぼくも、そして友人も英語が通じずにどぎまぎしていた。

「お前、聞きに行けよ」
「えー、やだよ、頼むよ」
「しょうがないなー、ジャンケンだ」

このことから、ぼくには語学力の才能があるわけではないことがわかる。