たびびと

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ピックアップした男性

2012年09月05日 | ペルーの風
待っている間、湖畔にならぶおみやげ屋さんをのぞいてみた。ちょっとしたお菓子、水なども売っている。
早朝なので、お店の人は眠そう。「いらっしゃい」の声もなかった。
客はいない。
どこの店でも同じスナック菓子、水、民芸品が並ぶ。目新しさはない。
にぎわっていたのは、食堂だ。客は観光客ではなく、周辺のお店で働く人たちだ。こちらの方がもうかりそうだ。


ようやくジープが到着。一同、フリアカ空港に向かう。

クスコから移動したときの幹線道路をもどる。



プーノの隣の町にあるフリアカ空港。
約30分ほ幹線道路を走ると、昨日通過したフリアカの街が見えてくる。
この日の天気は曇り。ときどき太陽が顔を出す。
強い雨で空港が閉鎖されていた。この天候なら、雨は問題にならないはずだ。

フリアカの幹線道路の脇には、大きな水たまりが所々に残っている。

「フリアカは平坦な地形だから、すぐ洪水になるんだよ」
昨日のバスツアーで観光ガイドが言っていた。

下水を整備する資金はないようだった。
飛行場内にも、たくさんの水たまりがあるに違いない。1月1日、何人の職員が出勤して整備をしているのだろう…


ウロス島でトトラの簡易ベンチに座り、パンツまで水がしみた。
その状態のまま、送迎ジープに座っているので、何となく気持ちが悪い。
少しかゆみもでてきた。




飛行場がどこかはわからないが、ジープは町の中心地へ移動をしている。
中央公園すぐ横の交差点で信号待ちをしていると、一人の男性がジープに乗り込んだ。

ノエリアが
「エンリケー」
と声をかけて、ピックアップをしたからだ。

紺のジャケットを着た見知らぬ人物。
「観光客の送迎ジープに観光と関係ない人物を同乗させるなんて...」
日本では考えられない。でも、ここはラテンアメリカ。何でもありだ。


ノエリアとエンリケが会話をしている。
「どう、様子は」
「これから決めるんだ。でも、飛ぶだろう。今日は晴れだし」

「TACAは飛ぶんでしょ」
「いや、TACAは明日からだ」

空港の状況について話をしている。
聞き耳をたてた。


フリアカからリマまでは、ぼくたちが予約してあるLAN航空だけでなく、TACA航空も運行するようだ。
TACAが運行を開始するのは2012年。つまり、1月1日のこの日が初運行の日らしかった。
エンリケの話では、今日、TACAのフライトはなく、明日からの予定だという。


空港に到着。ゲートを通過し、駐車場に入った。

エンリケは、
「ありがとう」
と礼を言うと、小走りで、空港の中へ入っていった。

「彼は、LAN空港のお偉いさんなの。だから、ピックアップして情報を収集したの。私たちとは、とても良好な関係よ」

さすがはノエリア。コネ作りも余念がない。





多くの方に楽しい旅をしていただければと思います。
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