たびびと

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シャワー室の掃除

2013年06月06日 | コスタリカの風
前回、ロシータさんが仕事に来てくれた日の夜のことだった。
シャワーを浴びようと、シャワー室に入る。

8月というのに、すがすがしいあたたかさが続くコスタリカの首都サンホセ。
日本の夏に感じる、じめじめとした不快感はない。

当然、背中に汗をかかないので、ぬいだシャツはきれい。
もう一日きれそうなくらいだ。


中南米の人は湯船につかる習慣がない。
借りているマンションにも湯船はない。夜は毎日シャワーだ。

ゆっくりお風呂に入りたい人は、超高級ホテルに行くしかない。

シャワー室に入り、足の感触が何かおかしいことに気がついた。
床の材質は少しざらざらとしたタイル。すべらないように工夫がされている。

ところが、この日は足下にすごい違和感を感じる。
「一体何が…」


足元を見ると、ギョッとした。床、壁の下の部分が白い粉だらけ。
まるで、きな粉餅のようだ。

白い粉を手でさわり、間食や匂いを確かめる。

コカイン…

ではない。

白い粉の正体は、クレンザーだ。
足場がクレンザーだらけ。

一人暮らしで、シャワーを使うのは一日に一回。この程度で床は汚れない。
カビも生えない。

こんなレベルの使用頻度。
にもかかわらず、ロシータさんさはたっぷりクレンザーを利用して、風呂場を磨いてくれた。

磨いたというよりは、クレンザーをまいて、水で流しただけのような気もするが…。

床に散乱しているのは、ロシータさんが使用したクレンザー。
かなりの量の洗い流しの白い粉。不気味だ。

雪がつもっているような錯覚に陥る。
っていうのは、さすがに大げさだが、とにかくすごい量の粉。

これでは、クレンザーはあっという間になくなってしまう。
体にもよくない。

少量でしっかり磨くという基本的な使い方を理解していないように思えた。




2回目の今日、言わねばらないな最重要事項はこのクレンザーのことだった。

「ロサさん、風呂場のことなんだけどさ…
とってもピカピカに磨いてくれてありがとう。
まるで、新品のようだったよ。

実はね、ぼくは体が過敏体質なので、洗剤、クレンザーをたくさん利用すると、体がかゆくななるんだよ。
だから、シャワー室の床や壁を磨くときには、クレンザーはもう使わないで、ただ磨くだけでいいんだけど、大丈夫かな?」

「Si、Senor
わかったわよ

少なめでいいのね」

これだけで洗剤の量が少なくなることはない。

どうしてだかわかるだろうか?




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