ホンジュラスの田舎の生活は順調だ。
小学校、中学校、高校の多くの先生と友達になる。
無茶苦茶にノー天気で異常にテンションが高い。だから彼らとのおしゃべりはとても楽しい。
よく生徒の話題で話をした。先生は、女子生徒に手を出すと「首」である。
首どこから、何かの犯罪になるようで、投獄されるということを聞いたことがある。そんなこともあり、いかにラテン人の彼らでも、女子生徒のことを指差しながら、「あの子がかわいいな。」という言葉は聞いたことがない。
一方、部外者のぼくには、「かわいい子いたか。」とよく聞いてくる。
小学生、中学生、高校生ともよく話をする。なぜなら、ここはラテン地域であり、どの子も気軽に話かけてくる。中には日本人のように、とてつもなくまじめで内気な子もいる。でも、大半の生徒とは気軽なおしゃべりが楽しめる。
そんな中、仲良くなった経理コースを選択する男子生徒のグループと、よく「あの子はかわいいな。」という話をよくするようになった。
学校訪問を重ねるうちに生徒の顔と名前が一致するようになる。
そんなある日、ぼくは何人かの女子生徒の名前を引き合いに出しながら、
「あの子に恋人はいるのか。」
と聞きながら、缶ジュースをぐびぐび飲んだ。
すると授業の後、これらの男子生徒が近づいてくる。
「さっきテレサに恋人がいるかと質問したが、彼女はお前に気があると言っていたぞ。チャンスだ。話しかけろ、話しかけろ。」
とたたみかけるように言ってくる。
「そうか、ラッキーなこともあるものだ。」
と思いつつ、ぼくはその休み時間に積極的にアプローチをする。
テレサに話かけると、恥ずかしがって、すぐに友達のところにいってしまう。
冗談半分、本気半分で、
「いつ一緒に遊びに行ける?」
と質問攻めにする。
そうこうしているうちに、チャイムがなる。
翌日、今度は商業科他の生徒と話をする。
「どの子がお前の好みだ」
いつもの質問だ。
「商業科はあの娘が素敵だね。」
「そうか! あの娘はマリアというんだ。」
色々とその子のことを話してくれる。
そして場所を移動し先生たちとおしゃべりをし、家に帰ろうとしたその瞬間、例の商業科の男子生徒がやってきた。
「マリアはお前のことをカッコいいと言っていたぞ。チャンスだから、デートに誘えよ。」と言う。
「何、これで今日は2度目だな。何とツイてる日だ。」
と思いつつ、その女性のところへ言って話しをする。
会話ははずむが、デートの約束はできない。
それでも、意気揚々として、希望に満ち満ちながら、ぼくは家に帰った。
ところが、翌日、その翌日と、同じ男子生徒のセリフを聞いた。
「あの娘はお前に気があるぞ。」の一言だ。
そしてぼくはついに気がついた。
これは彼らの罠だったのだ。ぼくをおとしめるというよりは、彼らの軽い冗談である。
そしてある日
「もうそれにはひっかからないぞ。」
と返答する。
男子生徒はニヤニヤしながら
「やっと気づいたか。」
と言わんばかりに
「本当だよ。」
と余計にニヤニヤする。
それでも、彼らの口車に乗せられて、何人かの素敵な女子生徒との会話を楽しませてもらった。本当にその気になって話すと、結構仲良くなれるものである。
当時会話をした金髪小柄なタマラという女生徒がいる。
数年振りにホンジュラスへ帰国したとき、彼女と道でバッタリと再会した。家の前で掃除をしている。
デートを断られた相手であるが、気持ちよく、
「何年ぶりかな。」
と話しかけた。
彼女はにっこり笑うと
「今一人だけど、家にどうぞ。」
と迎え入れてくれた。
な、な、何と大胆不敵な。
今でも十分に魅力的な彼女であるが、かつての幼さも十分に残していた。
「私子どもがいるのよ。」
彼女は話しながら、写真を見せてくれた。
旦那とはすぐに別れたそうだ。今その元旦那はアメリカに不法入国して仕事をしているそうだ。まあ、ホンジュラスよくある典型的なパターンだ。
「昔はあまり話しをしてくれなかったね。」
と聞いた。
「話をもっとしたかったけれど、私は高校生でとても恥ずかしがりやだったから。」
もっと積極的にプッシュしていれば、どうにかなったと言わんばかりの彼女の言だ。
この教訓は、今後のラテン系女性との会話に大いに役立つことになる。
彼女との再会は3年振り。それでも、美貌を維持していた。
しかし、大多数のラテン人はふけるのが異常に早い。
ふけるというか、二十歳前なのに、一気に太ってしまうのだ。
午前、午後のティータイムに、甘いクックー、コーラ、油たっぷりのおかしをつまみ食いするからだろう。
開発途上国というと、フルーツなど自然な果物、野菜を豊富に食べていると思うかもしれない。しかし実態は逆である。
その地域特有のフルーツジュースを飲むよりも、コーラを飲む回数の方が断然多い。
コーラばかりでなく、かつて、日本の駄菓子屋に売っていたような着色料、合成甘味料など添加物がたっぷりな粉のジュース、アイス、おかしを彼らはよく食す。
農薬なども政府の散布基準はない。
だから、野菜サラダも、半日冷蔵庫に入れておくとドロドロに液化してしまう。
そんなわけで、かつて15歳の若き美しかった女子生徒と数年後に再会すると、まるで別人と思われるばかりの変容に驚くことがある。
「君はあのカレン?」
ぽっくり開いた口がふさがらない。
日本では最近食育という言葉がよく聞かれるようになった。
開発途上国でも是非広めたいコンセプトである。
Goo
多くの方に楽しい旅をしていただければと思います。
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小学校、中学校、高校の多くの先生と友達になる。
無茶苦茶にノー天気で異常にテンションが高い。だから彼らとのおしゃべりはとても楽しい。
よく生徒の話題で話をした。先生は、女子生徒に手を出すと「首」である。
首どこから、何かの犯罪になるようで、投獄されるということを聞いたことがある。そんなこともあり、いかにラテン人の彼らでも、女子生徒のことを指差しながら、「あの子がかわいいな。」という言葉は聞いたことがない。
一方、部外者のぼくには、「かわいい子いたか。」とよく聞いてくる。
小学生、中学生、高校生ともよく話をする。なぜなら、ここはラテン地域であり、どの子も気軽に話かけてくる。中には日本人のように、とてつもなくまじめで内気な子もいる。でも、大半の生徒とは気軽なおしゃべりが楽しめる。
そんな中、仲良くなった経理コースを選択する男子生徒のグループと、よく「あの子はかわいいな。」という話をよくするようになった。
学校訪問を重ねるうちに生徒の顔と名前が一致するようになる。
そんなある日、ぼくは何人かの女子生徒の名前を引き合いに出しながら、
「あの子に恋人はいるのか。」
と聞きながら、缶ジュースをぐびぐび飲んだ。
すると授業の後、これらの男子生徒が近づいてくる。
「さっきテレサに恋人がいるかと質問したが、彼女はお前に気があると言っていたぞ。チャンスだ。話しかけろ、話しかけろ。」
とたたみかけるように言ってくる。
「そうか、ラッキーなこともあるものだ。」
と思いつつ、ぼくはその休み時間に積極的にアプローチをする。
テレサに話かけると、恥ずかしがって、すぐに友達のところにいってしまう。
冗談半分、本気半分で、
「いつ一緒に遊びに行ける?」
と質問攻めにする。
そうこうしているうちに、チャイムがなる。
翌日、今度は商業科他の生徒と話をする。
「どの子がお前の好みだ」
いつもの質問だ。
「商業科はあの娘が素敵だね。」
「そうか! あの娘はマリアというんだ。」
色々とその子のことを話してくれる。
そして場所を移動し先生たちとおしゃべりをし、家に帰ろうとしたその瞬間、例の商業科の男子生徒がやってきた。
「マリアはお前のことをカッコいいと言っていたぞ。チャンスだから、デートに誘えよ。」と言う。
「何、これで今日は2度目だな。何とツイてる日だ。」
と思いつつ、その女性のところへ言って話しをする。
会話ははずむが、デートの約束はできない。
それでも、意気揚々として、希望に満ち満ちながら、ぼくは家に帰った。
ところが、翌日、その翌日と、同じ男子生徒のセリフを聞いた。
「あの娘はお前に気があるぞ。」の一言だ。
そしてぼくはついに気がついた。
これは彼らの罠だったのだ。ぼくをおとしめるというよりは、彼らの軽い冗談である。
そしてある日
「もうそれにはひっかからないぞ。」
と返答する。
男子生徒はニヤニヤしながら
「やっと気づいたか。」
と言わんばかりに
「本当だよ。」
と余計にニヤニヤする。
それでも、彼らの口車に乗せられて、何人かの素敵な女子生徒との会話を楽しませてもらった。本当にその気になって話すと、結構仲良くなれるものである。
当時会話をした金髪小柄なタマラという女生徒がいる。
数年振りにホンジュラスへ帰国したとき、彼女と道でバッタリと再会した。家の前で掃除をしている。
デートを断られた相手であるが、気持ちよく、
「何年ぶりかな。」
と話しかけた。
彼女はにっこり笑うと
「今一人だけど、家にどうぞ。」
と迎え入れてくれた。
な、な、何と大胆不敵な。
今でも十分に魅力的な彼女であるが、かつての幼さも十分に残していた。
「私子どもがいるのよ。」
彼女は話しながら、写真を見せてくれた。
旦那とはすぐに別れたそうだ。今その元旦那はアメリカに不法入国して仕事をしているそうだ。まあ、ホンジュラスよくある典型的なパターンだ。
「昔はあまり話しをしてくれなかったね。」
と聞いた。
「話をもっとしたかったけれど、私は高校生でとても恥ずかしがりやだったから。」
もっと積極的にプッシュしていれば、どうにかなったと言わんばかりの彼女の言だ。
この教訓は、今後のラテン系女性との会話に大いに役立つことになる。
彼女との再会は3年振り。それでも、美貌を維持していた。
しかし、大多数のラテン人はふけるのが異常に早い。
ふけるというか、二十歳前なのに、一気に太ってしまうのだ。
午前、午後のティータイムに、甘いクックー、コーラ、油たっぷりのおかしをつまみ食いするからだろう。
開発途上国というと、フルーツなど自然な果物、野菜を豊富に食べていると思うかもしれない。しかし実態は逆である。
その地域特有のフルーツジュースを飲むよりも、コーラを飲む回数の方が断然多い。
コーラばかりでなく、かつて、日本の駄菓子屋に売っていたような着色料、合成甘味料など添加物がたっぷりな粉のジュース、アイス、おかしを彼らはよく食す。
農薬なども政府の散布基準はない。
だから、野菜サラダも、半日冷蔵庫に入れておくとドロドロに液化してしまう。
そんなわけで、かつて15歳の若き美しかった女子生徒と数年後に再会すると、まるで別人と思われるばかりの変容に驚くことがある。
「君はあのカレン?」
ぽっくり開いた口がふさがらない。
日本では最近食育という言葉がよく聞かれるようになった。
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