たびびと

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自然現象

2013年06月12日 | コスタリカの風
お手伝いさんが家の炊事、洗濯、掃除を手伝ってくれる。
人件費は開発途上国なので、破格の安さ。
驚くことなかれ。1日約20ドル。何でもやってもらえる。

「家にもぜひ…」
というあなた、世の中はそんなに甘くはない。


お手伝いさんを雇用することは、よいことばかりではない。


ぼくの場合、数か月もすると、異変を感じるようになった。


週に2回ほど来てもらっていた。
マカロニサラダ、小豆を煮て塩味をつけた中米の主食フリホーレスなどの作り置きをしてもらう。


異変とは何か?


マカロニ、小豆の減り方が異常に早いのだ。

作ってある料理の量と、材料の減り具合を比較する。
どうみても釣り合わない。

タッパ一つ分のスパゲッティーサラダ。
パスタの減った量は1kg。

「ロシータさん、質問なんだけどさ。
このマカロニサラダの量なんだけど…」
とは聞かなかった。

いや、聞けなかった。
疑うのが申し訳なかった。

「昼ごはんは好きなだけ食べていいよ」
と言ってあった。

お昼に、マカロニサラダなどをたくさん食べていたのかもしれない。
と自分自身を納得させた。




本当のところ、なぜ異常な減り方をしたのかはわからない。
様々な可能性が考えられた。
一つ言えることは、このまま見過ごすわけにはいかなかった。


そこで対策をたてる。


異変に気づいた翌日、ぼくは調理してもらう材料のみを机の上に用意。
ロシータさんには、その材料のみを使うようにお願いした。
おまけに、棚にある在庫の量をロシータさんと確認。

「これで不自然な量の材料が減ることはないな」
完璧な対策をたてたと思っていた。

ところがどっこい、いくらでも持ち出しのチャンスがあることにすぐに気づく。




台所の棚に置かれた保管場所から持ち出すことは可能である。
料理を作る材料の中から持ち出すことも。

というわけで、とりあえずはロシータさんを信頼し、在庫の確認をすることはやめた。

気持ちの良い降参といったところだ。

ロシータさん以上に信頼できる人物を見つけることができなかった。
機嫌をそこねて、良好な人間関係を壊してしまうことにも不安があった。


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