なぜエジプトの家は全て建築途中なのか? エジプトの風

エドプトカイロ空港到着時からエジプト人現地ガイドさんが常に同行しています。
このエジプト人ガイドさんはとても親しみやすい性格です。

冗談を交えて、いろいろな話をしていきます。ユーモアのセンスが抜群です。ガイドさんだから当然なのかもしれませんが、話の内容、話すタイミングなどが素晴らしいのです。聞いていてまったく飽きることがありません。
まるでカルチャーセンターの異文化講座を受講しているようでした。おかげで、出国時には、すっかりエジプト通になってトルコに向かうことができるようになるのです。

エジプト観光初日から、バスガイドさんのお話はアクセル全快でした。
このガイドさんはクイズ形式が大好きです。その中で、もっとも印象に残っていることを一つ紹介します。

ピラミッド見学のため、ナイル川沿いをバスが高速で移動していたときのこと。
ガイドさんから次のような挑戦がありました。

「窓の外を見てください。
赤茶色の家がたくさん立ち並んでいます。エジプト人の典型的な住宅です。レンガ作りの家ですね。

1階建て、2階建て、3階建て…
何か気がつきませんか。

そうです。
すべての家が建設中なのです。
最上階をよく見てください。鉄筋や柱がむき出しになっていて、屋根がついていません。すぐに上の階が増築できるようになっています。

ここでクイズです。
屋根を完成させない、建設途中の家にエジプト人は住んでいるのでしょうか」

車窓から数多くの民家を見ることができます。
確かに全ての家が建設中です。不思議です。

建設中というか、上の階を建てることができるようになっているのです。


「答えは、階段ピラミッドを見学した後に教えます。
それまで考えていてください」

既にクイズが何回かありました。すぐに答えを教えてくれません。
なかなかにくい演出です。

バス社内では、3分の1の方はお昼寝をしています。
他3分の1の方は、おしゃべりをしています。
残りの人が熱心にガイドさんの話しを聞いています。
メモをしていたのは僕だけだったかもしれません。

一生懸命考えました。
どうしてだろう…

みなさんはおわかりになりましたか?


多くの方に楽しい旅をしていただければと思います。
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