たびびと

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少しずつ

2013年06月04日 | コスタリカの風
ロシータさんの2回目の訪問は3日後のことだった。

「Hola Senor 
こんにちは セニョール 

como esta 
ご機嫌いかが」

戸を開けると、元気な声が聞こえてきた。


「この前はどうもありがとう。
帰ってからびっくりしたよ。床がピカピカだったよ。

料理の魚はとてもおいしかった」


第一声はほめ言葉。
長い長いラテンアメリカ生活の中で、「相手をたてること」の大切さを学んでいた。


前回、不要なタオルの買い物について話をした。
すでに時間は朝の8時をまわっている。
のんびりとはしていられない。単刀直入に、ロシータさんに話をする。

「ロシータさん、糖尿病で体調があまりよくないようなので、買い物はぼくがすることにしたよ。
仕事が一つ減るので、これならあまり負担にならないでしょ?」

「Oh、Muchas Gracias 
本当? どうもありがとう」


喜んでもらえたようでホッとした。


正直にというか、ストレートに表現するとどうなるだろうか。

「この前タオルを買ってきたでしょ。実はスーツケースの中にたくさんあったんだよなー。
買い物で頼んだのは食事の材料だけだったんだけど、よく確認してくれないと困るですよね」

このセリフをロシータさんに言うとどうなるだろうか。
プライドの高いラテンアメリカ人の反応は簡単に想像できると思う。



料理、掃除、洗濯などについて、少しずつぼくの好みを伝える。
一度に詰め込んでも正しく伝わらない。混乱してしまう。

原則は一時に一事。

毎回来るたびに、一つずつ、食事の好みなどを伝えることにした。
とりあえず、今回は2回目なので、お風呂の洗い方についてお願いした。


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