たびびと

世界を楽しく旅しましょう!

世界遺産観光地から開発途上国まで、世界各地の心あたたまる、すてきな風をお届けします。

不要な買い物

2013年06月02日 | コスタリカの風
学生食堂の回顧録が終了。


コスタリカ一人暮らしにもどろう。

お手伝いさんがきた初日の夜ことだった。
当然、お手伝いさんのロシータは帰宅している。


ぼくは、ひとり寂しく? 料理をあたためた。
久々の家庭料理。舌鼓をうつ。


食事の片付けをして、じっくりと台所をみわたす。


見たことのない、数枚のふきん、タオルがテーブルの端に置いてある。

「んー、これは何だろう? 」

酒は飲んだいないので、頭はさえている。
すぐにひらめいた。

ロシータさんが買ってきたのだ。

テーブルや台所の掃除、皿の水分をふきとるのに使用したらしい。

「しまったー」

スーツケースにたくさんのタオルが入っていている。
日本から持参したものだ。
赴任直後なので、スーツケースから生活必需品を取り出していない。

「必要な物を買ってきていいよ」
とは言ったが、それはあくまでも食材のこと。

まさか、食材以外の小物を買ってくるとは夢にも思わなかった。


お釣りと一緒においてあるスーパーの領収書を手に取る。
台所で使用するオタマなどの小物も購入したようだった。

ぼくの住んでいるマンションは、日本では珍しい家具付き賃貸住宅。
ウィークリーマンションのようなタイプなので、外国人が短期で利用する。
ぼくのように長期で滞在する人は少ない。

当然、大家さんにしてみれば、いい顧客。

交渉すると、いろいろな家具を用意してくれる。
要するに、大家さんに言えば、基本的なものは買ってもらえる。


入居前にお願いしたリストをあげてみよう。

まず、勉強机と椅子。
新品のピカピカが用意された。これには感動。
グアテマラで大家と交渉したときは、中古を準備された。

「新品の家具を用意して」
とは言っていなかった。グアテマラの場合は大家の作戦勝ちだ。


コスタリカの大家さんと交渉したときに、
「新品の机」
とは言っていない。
気前がいい人なのでラッキーだった。

続いて本棚。
こちらはシンプルなものだが、木製の手作り。
素敵な家具に囲まれて、部屋で落ち着いて読書、勉強することができた。




ロシータさんには、大目にお金をわたしておいた。
それが裏目に出た。
自由に使えるお金が多めにあったせいか、たくさんの物品を買ってきてしまった。


「必要な物を買ってきていいよ」
という何ともあいまいな指示をだした、ぼくに責任があった。


ロシータさんが買ってきた品物にも不満があった。
野菜やマカロニなど、食材に関しては、高くても品質のようもの、オーガニックを好んで購入すしていた。

ロシータさんが選んできたのは、最も安い「危険な」商品。

この日以来、食材などはぼくが購入しておくことにした。
要するに、ロシータさんの買い物の仕事が減った。

つくづく、お金をわたすというのは難しいことを学んだ。

コメントを投稿