Sketch of the Day

This is Takeshi Kinoshita's weblog.

Wk 41

2006-10-15 | Japan
火曜日。研究生のミゾグイさんと今後の研究打合せ。夕方の環境情報科学センター論文集委員会は欠席。

水曜日。環境デザイン実習Vの2回目(現地見学)。夏の面影の残る利根運河と新川耕地を3年生の学生さんと久しぶりに訪れた。東武野田線運河駅では利根運河の無料リーフレットが配布されていた。利根運河観光地づくり検討委員会の編集により、流山市観光協会の発行とある。なかなか良くできたリーフレットで、旅情を誘う。近代土木遺産として保存するだけでなく、ぜひ運河の再生にこぎ着けて欲しいものだ。新川耕地では、早稲の収穫が終わった後の株から再び芽吹いていて、季節はずれの面白い風景が展開していた。自然活用型土地利用ゾーンは休耕田が増えたとは言え、やはりまだまだ「田んぼ」という印象が強い。ここを自然活用、有効活用とは言えわざわざ開発すること自体が何かナンセンスのような思いを改めて強くした。それにしてもものすごい数のコサギである。ふと足下に目をやるとザリガニがそこかしこに潜んでいてサギの多さに納得した。流山北高校のところで台地上に上がる坂の途中、愛宕神社の鳥居の手前に、それは見事なケヤキの大木がある。周辺には庚申塔やら祠やらがやたらと目に付く。僕はこういうところを historic corner(歴史的辻)と呼んでいる。豪壮な農家の高生け垣を眺めながら江戸川台駅まで歩いた。

木曜日。午前中、病院。午後一で、中国内モンゴル自治区からの留学生と顔合わせ。学内を一通り案内する。JABEE中間審査実地審査の日程が概ね決まる。終了後、科学研究費補助金説明会に出席。

金曜日。修論、卒論の連続ゼミ。むろん教えるほうの責任ではあるのだが、最近の学生さんを見ていると、利用者を見て公園を見ていない、制度を見て現実を見ていない、樹を見て風景を見ていない、なんだかそんな傾向が感じられる。また、卒論修論のテーマは自分の「興味」で選ぶという。結構なことだが、その「興味」とやらは、えてして社会的な関心事の埒外にあることが多い。テーマ=問題とは、探すまでもなくそこに転がっているものなのだが。

土曜日。柴又再訪。街並み景観重点地区の調査。何よりも柴又の魅力は空が広いことと帝釈天という歴史的資源の存在。加えて、映画といういわば架空の事跡がその場の価値を高めているという点。他にも草だんごや、江戸川および矢切の渡し、野菊の墓(千葉県松戸市)と連携した観光資源のネットワーク等々。

日曜日。地元和名ヶ谷の旧「御成道」の歴史的痕跡の現地踏査。下須台、吉兵衛屋舗、平次郎屋敷と歩いてみるが、目に付く痕跡のようなものは全く確認できなかった。せいぜい、吉宗(8代将軍)とお供の大行列が今から約280年を遡る大昔に「この道」を通ったのだという歴史的事実に思いを馳せるしかない。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿