Sketch of the Day

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日比谷の問題の本質はパッチワークにあらず

2005-05-24 | Japan
Monday, May 23, 2005
*「公園計画論」5週目
戦前期日本の公園・緑地について概説。欧米の文明装置を移入した日本がほんとうに学ぶべきだったのは、欧米の公園の「欧米的」姿形ではなく、欧米の公園がなぜあのような姿形をしているか(伝統的庭園との連続性)ということだったのではないか。そのことに気づいていれば、日比谷公園に本多静六案は採用されなかったはずである。本多静六案の問題の中心は「パッチワーク」にあったのではなく、むしろ「日本庭園との断絶(空間的・機能的)」にあったのではないか、と僕は考えている。

*「変わるかダムの国」(5月23日付朝日新聞朝刊記事)を読んで
首都圏の水瓶として利根川上流に計画されている八ツ場ダム建設差し止め訴訟にまつわり、東京都の水供給能力がダム建設により実際の供給量を34%上回ること(ダムなしでも23%上回っている)。地下水を加えると実に41%に上るそうだ。都はこの供給力オーバーを認めているが、渇水時に役立つと反論している。しかし、この過剰の水、大震災害時には確実に供給される保障はどこにもない。

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