’歴史的'とは、ただたんに古いだけではなく、ある時代の特徴をよく表していることに価値が求められるのであって、現代の価値観や利用形態に適合していることは(適合しているにこしたことはないが)、必ずしも具備すべき条件とはならない点に留意すべきである。このことから、いま、使い勝手が悪いからといって、それを破壊(再整備)するにはあたらないということが言える。むろん、月並みな公園であれば再整備は免れないが、'歴史的である'というまさにそのことによって再整備を免れ得るし、今日的なレベルから見て必ずしも十分な空間性能を満足していない、ということが許されるのである。これは例えば、「桂離宮」をバリアフリー化せよ、とか、姫路城にエレベーターを付けよ、などというバカなことは誰も言わない、ということを想起すればよいだろう。
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